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003_「自称コミュ障」やめます宣言

恐怖!ニンゲンコワイの病

 サムネイル写真は、私の時間管理の全てをサポートしてくれている秘密道具「タイムタイマー」と、愛くるしい石のぬいぐるみです。

 根っからの内向型である自分にとって、この人間社会に「それっぽく」溶け込むのは容易なことではありません。
 私は疲れたら一人になりたいし、楽しい時や悲しい時に一人でいても大体平気。いっぱいの人間に囲まれた後はしばらく一人にしてほしい。お手本のようなおひとりさまなのです。

 ただ、世の中にはいろんな人間がいて、似たような考え方の人間がいる一方で、真逆の考え方・感じ方をする人間もたくさんいます。
「たまには飲み会に来てわいわい楽しもうよ!リフレッシュになるよ!」なんて言われた日には、うまく愛想笑いができているか心配になります。でも気を遣ってくれるのは嬉しいので、その期待に応えられない自分が惨めでずっと悩んでみたり……。

 外向型人間と内向型人間、どっちがいいかなんて決められるはずがないのに、殊に仕事コミュニティにおいては、「自分」と「違うタイプの他人」をどうしても比べてしまいます。雑談スキル云々、飲み会ウェルカム、会話、会話、会話。もうたくさん。
 いっぱいの人間に揉まれて生きなきゃいけないこの世は、内向的な人間というだけで、難易度が爆上がりするなあと日々感じています。

 ニンゲンコワイの根幹のほとんどは、コミュニケーションの失敗にあるのかなと思います。「言いたいことが伝わらなかった」「勘違いされた」など、コミュニケーションブレイク事例は数えきれないほどありますが、その中で私が一番恐れていたことは、「自分の考えが理解されないこと」でした。恥ずかしながら、「理解されない」を「人格否定」と捉えてしまう節があり、「自分は自分。あの子はあの子」ができていなかったのです。
 そうしてトンチキな自己防衛を極めた私は、いつのまにか自分のことを話さなくなっていました。
 挙句、「人と関わることが苦手なコミュ障」という歪んだでっかい看板を、自ら首に下げて生活するようになったのです。

人と話すのは楽しい?

 ところが、最近その考え方がひっくり返るようなことがありました。
 「人と話したら、ぱっと悩みが解決した」のです。

 ……なぜそんな当たり前のことを言っているんだ?とお思いでしょう。しかし、私にとっては本当に衝撃的なことだったのです。いやマジで。

 少し前から、習い事先の子供たちとのかかわり方について、自分はどうあるべきか考えていました。外向型の同い年と、内向型の自分のやり方があまりにもかけ離れていたので、都度比べては、こっそり悩んでいたのです。

 ところが、この話を仲良くしていただいているママさんとの定期会合(スタバ飲み)でふと話したら、なんと全く同じ悩みを抱えていたのです。
 今までの苦労はどこへやら、悩みなど塵のように消えてしまいました。自分と同じ思考を持っている方の存在の、なんとありがたいことか。

 他にもあります。新しい上司と、自己紹介を兼ねた面接をしていた時、いろいろと話すうちに、自分の考え方があまりにもネガティブすぎることに気が付きました。対話の中で自分をより客観視することができ、驚きを通り越してあきれました。なんだこいつは。ネガティブすぎてくどいぞ。

 こういったエピソードはまだまだあります。新しい発見があったり、見えていなかった自分の姿を指摘されたり。信用している相手だからというのも大きかったのでしょうが、想像していた以上にあたたかくて柔らかいものが自分の中に増えていくような感覚でした。

 そして、長らく目を背けてきた事実が目の前に立ちはだかります。
 
 もしかして、私はもっと人と会話をするべきなのでは?

 ここまで書いておいて、ぶっちゃけ本当はまだ怖いです。「あーそーぼ!」の連絡に2週間かかったり、無理して飲み会に出席した後で、やっぱり一人でひっそり過ごすのがいいな、と反省したり。
 でも、今まで恐怖でしかなかった会話の機会を好機ととらえて、「この人はどういった考え方をする人なんだろう」という姿勢を取ってみる、というのは、なかなかいいんじゃないかと思います。傾聴だけが聞き方の全てではないのかなと思う今日この頃です。
 そうしたらもうちょっとだけ楽に生きられそうだな

 

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