ホメロスとグレイグの概念香水を選んでもらった話

・注文した経緯


ドラクエXIにハマり、ホメロスとグレイグのドログチャ拗れクソデカ感情フレンドシップに足をとられて致命傷を負った2022年下半期でした。

2人のグッズか何かが欲しいものの、周回遅れプレイヤーには時すでに遅し、公式で販売されているグッズも今はなく、メルカリで仕入れた小さなアクスタを机に飾って愛でるだけの日々です。誓いのペンダントをリアタイ入手したい人生でした。

しかしどうにも2人の新しい何かを得たいという欲がおさまらず、キャラクターブックには載っていない情報を求めて、2人のオタクならマストバイと噂のPASH!の過去号(2017年12月号)を買いました。
そしたら載ってるじゃないですか。2人の新たに知るあれこれが…。

わたしは2人のオシャレへの意識の点、特に2人とも香水をつけるという部分に着目し、それならば…!?と頭にひらめいたのがこちら。

オンライン香水ショップのCelesさんがやっている、プロのスタイリストさんが注文者の推しをイメージした香水を選定してくださるというサービスです。
公式でなくてもいい、概念でも良い、とにかく2人の何かが得たい…という悲しき飢餓欲が最終的に行き着いた場所です。

こちらのサービスは以前1度利用し、依頼した推しのイメージにぴったりな香水を選んでいただいた経験があるので、わくわくしながら2度目の利用となりました。

選定を依頼する2人の紹介文をしたため、いざ注文です。

・注文した際の2人の紹介文


今回紹介文を書く際に意識したのは、2人それぞれの人物像だけに重きを置く(最低限、2人は友人関係であるという部分だけは書く)という点です。

ゲーム本編をやっているとそれこそ主人公との関係性やら、2人のドログチャ拗れクソデカ感情フレンドシップやら、その関係性の結末やらなにやらに色々言及したくなるんですが、あえてその核の部分は書かず、PASH!の記事にあった「2人がそれぞれ普段つけていそうな香りの香水」または「スタイリストさんが紹介文から導き出したまるで彼ら本人を表すかのような香水」を選んでいただくためにとにかく個人の人物像に重きを置き、それぞれを俯瞰で見た印象でじっくり書きました。 

これから載せる文は、わたしが実際注文した際にそれぞれ記入した2人の紹介文になります。なるべく個人的な感情や推察を書くのは最低限にし、本編や公式から出ている情報で構成しています。ストーリー本筋のネタバレはないですが、多少匂うようなところはあるかと思います。2人の生い立ちや設定についてなどのネタバレは大いにありますのでご注意ください。

・ホメロス

今回2人分選定をお願いしたく、2つ注文させていただきました。まず1人目は、ゲーム・ドラゴンクエスト11のキャラクター、ホメロスです。

ホメロスは、今作の世界の中で一番の大国と言われている、デルカダールという国のお城に仕える騎士です。
白銀の鎧を身につけ、太ももまである長い金髪を後ろでひとつに束ねて下ろしているのが特徴的で、切れ長な目をした端正な顔立ちをしています。一人称は「私」または「オレ」、幼少期は「僕」。身長は約175cm、体重は65キロほどで細身な体格をしていて、年齢は36歳です。

幼い頃から城で騎士となるべく鍛錬を積み、その実力から神童と呼ばれていました。とくに王に知力を買われて、各国に赴き魔法や戦術を学びます。
大人になってからは、城で同じく騎士見習いとして切磋琢磨し育ってきた幼馴染でありライバルのような存在・グレイグとともに将軍の地位を任されており、2人はデルカダール王国の紋章にちなんで「双頭の鷲」と呼ばれています。2人はその活躍ぶりから世界中に名を知られており、自国の兵士のみならず、他国の兵士たちからも憧れの存在として視線を集めています。

ホメロスは戦場においては、主に戦略や作戦を考える軍師としての役割を担っており、様々な戦術に精通し冷静さと迅速な判断力を併せ持つ人物とされ、「知略のホメロス」という二つ名があります。
前線を切り開いていく部隊長のような役割のグレイグとともに「ホメロスの作戦のもとグレイグが戦場に出た時、王国の兵たちは天下無双の部隊と化す」と作中で言われていて、部隊を勝利に導くための確実な戦略を立てるその頭脳明晰さで数々の功績を残しています。そんな実力とルックスの端正さから、部下や民衆からの評判・人気も高いです。

その一方、性格には冷酷かつ高圧的な部分があり、時折気に入らない人間を虫ケラ・ドブネズミ呼ばわりします。友のグレイグにも幼い頃からのその口の悪さは直した方がいいのでは、と思われており、プライドがかなり高いこともわかります。
しかしそのプライドも、王国一の騎士となるべく育ってきた真面目さ・誇り高さが由来だと考えられ、自分にも他人にも厳しいですが、本来の性根はとても優しいのだと、作中のグレイグとのエピソードやデルカダールの姫との会話でわかる形になっています。
騎士見習いだった小さい頃、幼少期の経験のトラウマから暗闇が苦手で夜なかなか寝付けないグレイグに、眠くなるまで本を読んであげたり、お菓子を分け与えてあげたといったエピソードがあったり、「ときどきいじわるを言うし厳しく叱られることもあったが、本当は優しい兄のような存在」なのだと、デルカダールの姫との会話で知ることができます。

出身は仕えるデルカダール王国で、没落した名門貴族の家の生まれです。幼い頃に、流行り病にかかってしまった唯一の肉親の母親に城に預けられてから、城で騎士見習いとして教育を受け始めます。
その母親の願いどおり王国一の騎士になるべく努力する日々を過ごしていましたが、ある日ひょんな出来事から、病が治ったら迎えに来てくれると信じていた母親が、闘病の果てに亡くなっていたことを知ります。
病が伝染することを恐れ家に仕えていたメイドたちは皆出ていき、医者も匙を投げ見放した結果、母親は病床で一人息子であるホメロスの名を呼びながら、孤独に亡くなっていたのでした。そして誰も居なくなった実家は取り壊されて、城下町の実家があった場所は空地となり、ホメロスは唯一の家族である母親と、帰る家を失うという辛い経験を同時にします。

その後、自身の命が長くないことを察した母親が「自分の死で心を乱し、騎士を目指す道の妨げにならぬように、ホメロスが騎士になり成人するまで自分の死は知らせないでほしい」と自ら王に願い出ていたのだという事実を知り、「帰る場所も無くなったなら、その母の願いどおり王国一の騎士になる」という決意を改めて強く持つきっかけとなりました。
幼い頃に経験したそんな出来事もあって、前述の真面目さや誇り高い性格の部分に繋がったのだと考えられます。

以下は公式から出ているプロフィール、余談的な設定になります。

好きな食べ物:フルーツサンド
好みのタイプ:知的で干渉しない人
座右の銘:チカラなきものは去れ
日課にしていること:朝の紅茶(ミルクなし、砂糖多めのレモンティー)
自分のお気に入りのパーツ:風にたなびくキレイな髪
ストレス発散法:ソルティコ(※作中に出てくるリゾート地)でのバカンス
いま一番欲しいもの:休暇

もともと美意識が高く、デルカダールの将軍兼軍師として社交界に顔を出すことも多いため、他国の将に遅れを取らないように洗練された格好を心がけ、上等な香水をつけている。白が好きなので私服は白で統一。
グレイグとホメロス、ともに国民の女性から人気が高いが、より多くの支持を集めているのはホメロス。
完璧主義な性格で、完璧であるがゆえにプライベートが見えにくく、そこが端正な容姿との相乗効果でミステリアスな部分として魅力になっている。ちなみに酒癖が悪く、戦勝の宴でしこたま飲んで前後不覚になり、ワインのコルクを鼻に挿したりしたことがある。

以上になります。
なお香水に関しては、今作のプロデューサーが以前ツイッターにて「ホメロスはバラの匂いをさせている」というような旨のことを書いていたそうです。

以上のキャラクター像、設定から考えられる香水をお選びいただきたくお願いさせていただきました。
バラの匂いをさせている、という設定が公式から出ているので、多少選ぶものに縛りはできてしまうかもしれませんが、ぜひこれだ!というものをお選びいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

・グレイグ

選定をお願いしたい2人目は、こちらも同じくゲーム・ドラゴンクエスト11のキャラクター、グレイグです。

彼も、作中の世界の中で一番の大国と言われている、デルカダールという国の城に仕える騎士です。
漆黒の鎧を身に着け、あごヒゲを生やし、肩あたりまである紫色の長い髪をオールバックで後ろに流し、緑色の目をした彫の深い顔立ちをしています。一人称は「俺」または「私」。身長は約200cm、体重は95キロほどで、かなり大柄で筋肉質な体格をしていて、年齢は36歳です。

6歳の頃に故郷の国・バンデルフォンが魔物の襲撃に遭い、一夜にして国が滅ぼされ家族も失ってしまいますが、亡くなった父親の機転により生き残っていたところを救援に来たデルカダールの王に助けられ、城に迎え入れられました。そしてその後は騎士見習いとして城に仕え、ホメロスとともに「2人で王国一の騎士となって王と国を守る」という誓いを立て、切磋琢磨しながら過ごします。

20歳の頃に、魔物の大群による襲撃を受けた他国に救援に向かって国を襲っていた魔物たちを一掃し、会議に出席するためにその国の城を訪れていたデルカダールの王を救い出しました。その功績から王に将軍の地位を与えられ、そこから世界に広く名が広まり、英雄として各国から讃えられることとなります。

剣の腕は右に並ぶ者がいないとされるほど優れていて、「武勇のグレイグ」という二つ名で呼ばれています。ホメロスの戦略のもとに愛馬にまたがって戦場に立つと、一騎当千の兵と化し、どんな魔物の討伐任務でも勝ちを収め、未だ無敗の戦績を誇ります。その圧倒的で勇猛な戦いぶりから世界的な英雄のアイコンとして、自国・他国の兵士たちが目指す目標・憧れの存在となっています。

実直でとても忠義に厚く、生真面目なお堅い性格をしていて、常に厳しい表情を顔に浮かべていますが、性根は情け深く穏やかで優しい性格です。幼い頃に救われた恩義と忠誠心の強さから、王の主命に従うということ以外が見えなくなるような猪突猛進で頑固な面もありますが、人情に負けて剣を振るえなくなる場面や、王からの直接的な命令でない時には自分の良心を優先させる判断をする場面、また自身の過去の行いを悔いて自罰的に戦いに身を投じていくような場面も見られます。

そんな不器用さから、なかなかそばにいる存在とも言葉を交わし合って思いを伝えることが苦手な性格ですが、内心には相手を尊敬し大切に思う気持ちを秘めていたことを打ち明けたり、忠義を誓った相手には、自分が盾となって最後まで守り抜いていくという強い意思を伝えるところを作中見ることができます。

作中の展開でデルカダールの将軍の役目を一時離れてからは、肩の力が抜けたような素顔の部分をよく覗かせるようになります。虫や寒さが苦手だったり、猫アレルギーだったり、むっつりスケベな面があったり、オヤジギャグを言ったりと、最初の厳めしい印象と打って変わって、親しみやギャップのある姿を見られることが多くなりました。それでも戦闘面での力強さや主への忠誠心の厚さは変わらず、頼りがいのある存在として物語を支えるひとりとなっていきます。

出身は、花と芸術の都と言われていたバンデルフォンという国です。
在りし日の国の姿を作中で見ることはできませんが、国の跡地がある地方には風車があったり黄金の小麦畑が広がっていて、花と芸術の都と言われていることもあり、オランダのような穏やかさがある美しい国だったのではないかと推察できます。
グレイグの故郷への思いは強く、作中何度かバンデルフォンのことを惜しみ懐かしむセリフを目にすることができます。
公式のキャラクターブックでは、「もし騎士以外の人生を歩むなら?」というインタビュー形式の設問に「俺の剣が不要になる日が来たら、城を出て静かな田舎で暮らしてみたい。金色の小麦を育てるのもいいかもしれないな。そうすれば故郷をいつでも思い出せる」と答えていたりします。

以下は公式から出ているプロフィール、余談的な設定になります。

すきな食べ物:きのこ類全般
好みのタイプ:穏やかで笑顔の素敵な人(グラマーならなおよし)
座右の銘:湛然不動
日課にしていること:鍛錬、リタリフォン(※グレイグの愛馬)と散歩
自分のお気に入りのパーツ:アゴひげ(デルカダール王をマネて伸ばしている)
ストレス発散法:読書
いま一番欲しいもの:新しい砥石

私服は騎士団で支給された服しか持っておらず、夏場はいつもステテコパンツで過ごす体たらく。将軍が着用する鎧はホメロス主導でデザインが決定されたため、それでなんとか威厳を保っている。
一方で花の都だった故郷・バンデルフォンを忘れないようにと、花の香りをうっすらと感じる男性用の香水を時折身に着ける繊細な一面もある。ちなみにお酒を飲むとすぐに眠くなるので、将軍として出席する酒宴には眠らないよう気合を入れて臨む。

以上になります。
なお香水に関しては、今作のプロデューサーがホメロス同様かつてツイッターにて言及しており、「グレイグはチューリップみたいな香り」というような旨のことを書いていたそうです。

以上のキャラクター像、設定から考えられる香水をお選びいただきたくお願いさせていただきました。
こちらも多少選ぶ香りに縛りはできてしまうかもしれませんが、ぜひこれだ!と思う一本を選定していただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

・選定していただいた香水


上記の紹介文から、スタイリストさんがそれぞれ選定してくださった香水が以下になります。
あまり香水に詳しくない人間がなけなしの語彙力をかき集め、強めの幻覚を見ながら必死にそれぞれの感想を書きました。諸々ご了承ください。
※各香水のページはCelesさんのものとブランド公式のものを貼っております。

・ホメロスの香水

R fragrance - Tea Break
(アールフレグランス – ティー ブレイク)

オシャレ~~~。(第一印象)
そして香水の名前でわかる、紹介文のどこをスタイリストさんが抽出したのかという点。もうニヤニヤが止まりません。クリアなボトルとゴールドのキャップにもそこはかとなくホメロスみを感じます。

つぎにお楽しみの香りを嗅いでみます。
まずはやはり名前の通り、エレガントで心地いい紅茶の香りが一番にやってきました。
そこに爽やかな柑橘系の香りもします。香調を見ると、トップノートにベルガモットとあります。よく香水の香調欄で名前を見るけど、ベルガモットて結局なんぞや?というレベルに無知な自分は、ベルガモットの説明も見ました。カラブリアのレモンとビターオレンジの交配種とされる柑橘だそうです。
「なるほどじゃあスタイリストさんはこのベルガモットと紅茶でホメロスの朝の日課であるレモンティーの表現を…!?」と膝を打ちました。天才だ…

そして鼻を利かせると、その紅茶・柑橘の中にたしかにあります。上品かつ格調高いバラの香りが……。
主張しすぎない奥ゆかしいバラの香りに、ホメロスのミステリアスさの部分を感じて唇を噛み締めてしまいました。
正直もっとバラが前面に出ている香水が来ることを想像していたのですが、この奥まったところにあるようなバラの香りこそが、彼のミステリアスさ・戦での駆け引きの上手さのようなところを感じさせるようで、己の解釈の浅さを思い知りました。甘く凛とした美しいマスクの内にある棘と苛烈さ。なるほどホメロスですね~

肌につけて少し経つと、エレガントなそれらの香りは甘く変化していきます。ラストノートはシュガー。甘党な彼らしさと、性根の優しさの部分が存分に出ていて、最後の最後までホメロスを表してくれる完璧な解釈の香りです。

そしてブランド公式のキャプションを読むと、どうやらこの香水は社交場というシーンにも着想を得ているようで、デルカダールの将として社交界にも顔を出しているというホメロスにはなおのことぴったりです。
そんなコンセプトまで含めてこの香水を選定してくださったのかなと思うと、たくさんあるであろう香水の中からここまでドンピシャのもの選び出すスタイリストさんの仕事の凄まじさを感じるのと同時に、香水の奥深さも知るのでした。

なにもかもがホメロスというキャラクター像をしっかりと表している1本だと思いました。
戦場でも社交界でも、華々しく美しくデルカダールの将軍という立場を全うしている彼の、どこか掴みどころのない、手の届きそうにない高嶺の花のような格調高さ。しかしそこにしっかりとある、幼い日のグレイグやマルティナにとっての兄のような優しさと、甘いものが好きな可愛らしさという人間味。
砂糖たっぷりのレモンティーから始まる、そんな彼の優雅な朝を想像できるような、素敵な香りでした。レモンティーとバラの香りを纏って長い金髪を揺らしながら、デルカダール城の鏡面のように磨かれた廊下を鎧姿で颯爽と歩いていく美しい後姿が目に浮かびます。俺達のホメロス将軍綺麗だな…。

・グレイグの香水

Ermenegildo Zegna – Florentine Iris
(エルメネジルド ゼニア – フロレンティーン アイリス)

すごくないですか。まず香水のボトルが既にグレイグそのものなんですよ。黒に紫。香りを嗅ぐ前の時点でもうかいしんのいちげきを食らって負けが決まりました。スタイリストさんの勝ちです。

そして香り。
ウッッワ待ってクッッッソ良い匂いする(1秒で死んだ語彙) 

最初はまず柔らかい花の香りがいの一番に来るので、あれっこれユニセックスの香水なのかな?と一瞬錯覚します。
しかし肌につけると、力強さのあるムスクのセクシーな香りと少しスパイシーさを感じる香りがぶわっと一気に開花したので、いややっぱメンズ香水だ…!と高速で思考の軌道修正をされました。
このギャップの差でぶん殴ってくる感じは言うまでもなく彼の性格そのもののようですし、前面に出てきた力強さのある男性的な香りにも、彼の勇猛果敢さや逞しさという部分を感じさせてくれます。

時間が経つにつれて、だんだんとその男性的な香りの中に穏やかな暖かみ・甘さが出てきて、花の香りと相まって心地のいい香りに変化してきます。
さまざまな香りが繊細に複雑に絡み合うその香りは、苦悩しながらも人々のために戦う彼の心の優しさや良心の部分を思わせます。
それでも前述の力強さや高級感を感じる香りはしっかりと真ん中に残っていて、ストーリー上の展開によって和らいだ性格の部分と、英雄として在り続ける不変の強さの部分を表しているようだなと思いました。

どっしりと据わった頼りがいのある存在感と、優しく暖かく包み込んでくれるような安心感。守るべきもののために身を挺して戦っていく強さ。将軍としての高潔な一面と柔らかい素の一面の差。それらすべてがこの香りの変化だけでわかるのが本当に素晴らしいです。

そして名前にもある通り、この香水のメインの香りであるアイリス。
球根の交配などの由来から、どうやら別名オランダアヤメとも言うそうで、紹介文で書いたバンデルフォンについての要素をこういう形で入れてきてくれたのか…!と、スタイリストさんの完璧な解釈の打ち出し方に震えました。プロの解釈の神髄、ここにあり…!
ホメロスの香水に引き続き、どこまでも香水のコンセプトが全てドンピシャにキャラに合った1本をぶつけてきてくれます。本当にすごいお仕事です。
余談ですがアイリスの花言葉は「希望」や「信じる心」だそうです。最後の砦の英雄様だね……

そう考えるとこちらの香水は、「グレイグというキャラクター像そのものを表したような香水」であるのはもちろんなんですが、PASH!の記事にあった「花の都と呼ばれていた故郷・バンデルフォンを忘れないために、グレイグが時折つけている花の香りを感じる男性用香水」のようでもある気がして、どちらの解釈でも存分に楽しめる1本だと思います。

ちなみに後者の解釈で考えて、もしグレイグ将軍がそばを通り過ぎたときにこの残り香がふわっと漂ってきたら…というモブ兵士の俺視点の想像をしたら失神しそうになりました。それくらいの凄まじいパワーを持った最高の香りです。むっつりスケベのステテコパンツマンのくせに…と思わず悔し泣き。この香水をまとった鎧姿のグレイグ将軍はたぶんもう全世界の人間が落ちる最強の男になるかもしれません。きっとそのみりょくで邪神も倒せて世界も平和になります。
~The End~


・まとめ感想


というわけで、本当に素敵な香水をそれぞれ選定していただきました。プロの解釈の凄まじさを身を持って体感し、なおかつ香りという五感で楽しめて、身に纏うこともできる推しの概念を得られたことがなにより嬉しいです。
ホメロスとグレイグの何かが得たいというオタクの飢餓欲もこれでしばらくは浮かばれます…。そこそこの長文を読み込み、素晴らしい1本をそれぞれ選んでくださったCelesのスタイリストさん、本当にありがとうございました。楽しい経験ができました。

それにしてもこれほどキャラクター像の隅々にまでドンピシャな香水があるのがとにかく驚きでした。香水の世界は奥深いですね。こうやって香水の知識を網羅したプロの方に選んでもらうのも楽しいですが、素人なりに自分で選ぶのもきっと楽しいんだろうな〜と思いました。

同じキャラでもおそらく紹介文の書き方が違えばまた選定される香水も違ってくると思うので、あえて書かなかった2人の核の情報をもし入れて書いていたらどんな香水が来ていたんだろうかというところも気になります。

わたしのように俯瞰で見たキャラの印象と公式の情報で構成した紹介文ではなく、魅力を感じる部分をただ熱く書き連ねたりしてもきっと選ばれる香水は違ってくると思うので、それらのやり方はぜひ、興味を持たれた同じ沼の方がいたらその方の楽しみのためにとっておこうかと思います。

以上、ホメロスとグレイグの概念香水を選んでいただいた話でした。

…スクエニさん、2人の新しいグッズ出してくれてもいいんだぜ。


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