絵を描き始めて2年経ったから成果とプロセスを報告していく!

はじめに


タイトルの通りである。まずはこちらをご覧いただきたい。

チェンソーマンのコベニちゃんを描いている。ガッツリ大の大人が描いた絵とは思えない。

2年前の絵である。20年前の絵ではなく2年前。AI生成技術が騒がれていた時期、私は絵を描き始めた。『絵』という概念から逃げ続けてきた私が、中学生ぶりくらいに描いた絵。
そして令和最新版がこちら。

オリジナル絵。フォントはコハクトウ。おすすめ。

友達に見せたら「チート?」って言われた。まあ現実問題そこまで言うほどは上手くはないわけだけど、ビフォーアフターで見比べたらたしかにチートだ、異世界転生だ。

というわけで、ゼロから始まる絵描き者転生を経て、一応見れるレベルまで引き上げた私の話をしていく。技術的なことはわからないから書いてない。あくまでやってきたことと、その結果出力されたものを並べていくだけである。

その1…描き始め〜三ヶ月くらい

最初の絵を見てもらって分かる通り、私には圧倒的に経験値が足りなかった。大抵の子供であればジャンプのキャラを描くとか、ポケモンを描くとか、そういうことの一切から逃げてきた私は図工あるいは美術の授業以外でほとんど絵を描いたことがない。
「とにかく描く必要がある。逃げずに」
決意した私はとにかく描きまくった。余暇はもちろん、仕事終わりや仕事の合間にも、小さな紙片を用意して常に描いていた。お絵描き歴という歴史の空白を埋めるかの如く、とにかく描いた。
以下、歴史である。
コベニちゃんばっか描いてたのはチェンソーマンにハマってたから。

この辺りはこれを一枚30分から1時間とか掛けて描いてる。アホらしいけど仕方ない。経験値がないんだから。
顔だけならなんとなく描けるようになってきたのが絵を描き始めてからひと月くらい経った頃。思うように描けないのは苦痛ではあったが、日々成長していく自分に楽しみはあった。
「できない」が「できる」ようになるのは、どんな年齢になっても楽しい。

さて、顔が少し描けるようになったから身体だー!と思って身体を描き始めた時がこれ。

現実はだいぶ厳しい。
なんだよ身体って。全員ゆっくりみたいに首だけになれ…。などと思っていた。ここからしばらくぬかるみの中を歩く時期が続いていく。

こういうのをひたすら描いていた。今見ても「しんどいな…」とならないのは大人になってから描いた絵だからだろうか。こういう時期がしばらく続いてから、ようやくアレに手を出すことになる。

その2…3ヶ月目から半年くらい

アレとはつまりポーズマニアックスピンタレストドローイングの絵描き定番セットである。
コベニちゃんは浜で死にました。いや、マジで描けないから。

絵を描くという行為に慣れてきた(当社比)。ゆえに今度は基礎を…という正当な順番を辿っているのだがここである沼にハマる。
教本沼である。

私は大人だ。三十路も超えた。ゆえにお金はそれなりに使える立場にあり、だからこそ様々な本に手を出した。出してしまった。たぶん20冊くらいは買ってると思う。買いすぎ。

買った本の中にはちゃんと(?)ソッカの美術解剖学もある。もちろん現状読んだだけである。筋肉?骨格?描けるか…っ!そんなもん…!

当然ながら教本というのは読むだけで絵を描くのが上手くなる魔法の本というわけではない。合わないなら仕方ないけど、色々買っても無駄です。ほんとに。やめよう、金の無駄遣い。

おすすめなのはいい感じの本を一冊買ってそれをやり込み、それなりに成長してきた後、知識の空白を埋めるために都度本を買い足していくこと…と胸を張って言いたいのだけれど…
私は色々本を買った挙句それをつまみ食いするだけに終わりピンタレストドローイングで無理やりレベリングした人間なのであまり参考にしない方がいいかもしれない、というのが本音。

その3…半年から一年

この辺りで大きく作業環境が変わる。デジタルの導入だ。まあ、ここでも結論から言っておこう。初心者ならペンタブではなくタブレット(できればiPad)をおすすめしたい。
なぜなら私は古くなったPCを新調しペンタブを購入した挙句半年経たずにiPadに移行しさこから二度と使わなくなったから。やめよう、金の無駄遣い(二回目)。

デジタル導入後の絵たち。なんか色々粗がある。

最後の絵を描いたのが、恐らく絵を描き始めてから8ヶ月くらい経った後。意外と可愛くてすきだ。まだこの辺りは今は亡きペンタブを使って描いている。
この頃はキャラ絵とか実写とか、とにかく描きまくっていた記憶がある。アナログでやってたときと比べて作業スピードはぐっと落ちたけど。

話は少しズレるかもしれないが、そもそもどうして私がペンタブの使用をやめたのかといえば、シンプルに不便だったから。
パソコンを立ち上げてペンタブを繋ぎ、ソフトを立ち上げ描き始める…時間の無駄。常に作業環境をテーブルに展開しておける人ならペンタブでいいのかもしれないけど、私はそうではないのでiPadの方がいい。出先でも描けるしね。
ちなみに出先にiPadを持って行って何も描かず、結果的にちょっと重い板を持ち運ぶことになるのは絵描きあるあるだと思う。ないないにしたい。

この辺りはiPad導入後の絵である。き、キャラデザがいまと違う!!

iPadの導入と同時に使うようになったのが3Dモデルである。いまの私はこいつに頼り切りだ。これがないと絵を描けないまである。
3Dモデルを使い始めた頃の絵がこちら。

今見ると3Dモデルの使い方が下手すぎる。嫌いじゃないけど。

その4…1年〜それ以降

ここから地味に沼っていく。というのも、「なんか成長しないな〜」という日々を送っていくというわけだ。今となってはその理由は明確で、ずばり目標とするものがなかったからである。
好きなイラストレーターの方はいたので、今となってはその人を徹底的に追いかける的なやり方をすればよかったな〜と思う。
伸び悩んでた時期の絵がこちら。

コベニちゃんが再登場してたりするのが面白い。だいたい1年〜1年3ヶ月辺りの絵となる。
ここからもう少し後がこんな感じ。

「嫌いじゃないんだけどな…」という感じ。たぶん1年半前後。方向性に迷いがある。なにを描きたいのがわからないとこんな感じでジリ貧だ。
で、「目標を見つけよう!」としたらこんな感じになった。

露骨に統一感が出てきた!ちなみにこの頃目標とさせていただいていたのが、美好よしみ先生である。美好先生の色使いとまのでまりな先生の線のタッチは、今もなお参考にさせていただいている。
上の絵は今とは方向性が少し違うけどこれはこれで好き。この方向性を伸ばしていっても面白かったかもしれないと思うくらいだ。調べると描き始めて一年8ヶ月目くらいの絵である。

今見るとやはり伸び悩んでいた時期に比べて成長スピードが断然違う。私と同じような初心者の方は、まず目標を見つけるのが先決であろう(あたりまえ体操)。

直近2ヶ月の二枚。二枚目は初めて100いいねを超えた絵。

最後に…1番大事なこと

絵を描くにあたって何が大事って、諦めないこと!とか逃げ出さないこと!とか信じること!とかJ-popの歌詞的な抽象的なことではない。と思っている。
とにかく、真似することを恐れないことである。
絵にはオリジナリティが大切である。それはわかるし当たり前だ。でも、だからってオリジナルであることに過敏すぎるのもどうかと思う。
そもそも完璧なオリジナリティなんてものはこの世界に存在しない。
みんな何かを真似てきた。模写してきた。それを嫌う必要はどこにもない。真似るは学ぶである。
さて、現在私は絵描きをはじめて3年目の日々を過ごしている。モリモリと成長しているという感じはないが、またどこかで壁を突き破ることだろう。たぶんね。

それではまた来年。同じような記事をあげる頃に!よろしければXのフォローもよろしく!

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