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リフォームして家に導入したら便利だったいくつかの設備。

ここに紹介するのは、デザインとは別のせっかくリフォームするなら、やってみるといいかもしれない便利な構造や設備のことと豆知識をならべておいた。

■二重窓

我が家の場合、裏手に環七が通っているので、そっちに面した部屋は二重窓にしないと気がおかしくなりそうなので、必須だった。音が逆側でも聞こえると嫌なので、結局窓は全部二重窓になった。騒音問題をクリアするという目的だけで良かったのだが、おまけがいろいろついてきた。

ひとつは、冷暖房効率がよくなることだ。冬はもちろんのこと、夏の冷房もとてもよく効く。冷暖気は窓から逃げていく。窓を二重にすることでそれが防げる。夏の暑い日もしくは冬の寒い日に、外側の窓と内側の窓を触ってみると、その温度差はなかなかのものだ。触るたびにほくそ笑むこともできる。

ふたつめは、窓と窓の間に中間の気温の空気の層があることで、それぞれの窓の内と外の温度差がマイルドになるため、冬に窓の結露がまったく生じないことだ。冬は2回すごしているが、結露をしたことは一度も無い。

窓枠も白にして部屋になじませた。

自治体によっては、二重窓に改築すると、補助金がおりる場合があるので、必ず役所に問い合わせをしてみると良いと思う。わたしはし忘れて、30万円チャンスを失った。無念。

窓を開ける時に、戸を2回開けないといけないのでめんどくさいというのは、書いておく。

■二重窓の間にスクリーンをいれること

これは、元同僚が家がそうなっていてとてもよかったので真似させてもらった。二重窓の窓と窓の間の幅を通常よりも大きくして、その間にスクリーン(ニチベイ もなみ)を設置するというものだ。部屋側にカーテンなりスクリーンなりをぶら下げなくてよくなるので、インテリアがすっきりすることに加えて、家の中からのホコリがスクリーンにつかないので掃除いらずになる。二重窓+間にスクリーンは、ホコリがたまることと結露によるカビの発生を抑制するので、アレルギーがある人にはよいのではないかとも思う。私には天国である。

窓の間に入っているスクリーンをおろしたところ。上の写真と見比べてください。窓上部にスクリーンが折りたたまれているのが見えると思う。

ただし、我が家のように水に弱いスクリーンなどを選択してしまった場合は、急な雨でさっと窓に駆け寄れないときに開けっ放しにはできない。初夏の涼しい風が吹いている夕暮れにうとうとしたりすると、ゲリラ豪雨に襲われて、スクリーンが台無しになるはずだ。風情を失ったなとは思うが、どちらを取るかだ。

■スイッチ

我が家は、リフォーム済の住宅購入し、それをもう一度リフォームしたものだ。購入したときの内装が非常にチャラかったので全面改装した。

こういう内装のリフォームを施された部屋だった。左は今は無きリモート用の小部屋。
2021年の夏はまだコロナが盛んだったのでこういう部屋を作るのが流行りだった。

売買契約で、不動産屋の一室に集まった時に、売り主の会社の担当氏が来たんだが、なるほどというお兄さんだった。ホスト並のセットの腕前を必要とする髪型だし、靴の先がすごい尖っていた。ただ、外見はさておき真面目で親切な青年で、配管を取り替えて丁寧にリフォームして、なにかの基準に合格していることを書類をだして説明してくれたり、私がここからさらにリフォームするということを話したら、部屋の構造上の細かなことを教えてくれて、わからないことがあればリフォーム屋さんにつないでもらってもいい、というようなことを言ってくれるすごいいい人だった。人は外見で判断してはいけない。このお兄さんの解説がなかったら、やらかしてたことがいくつかあるので、いまもすごく感謝している。

それはさておき、スイッチ類も兄さんのリフォームを活かせなかったことのひとつだ。もともとついていたスイッチ類(パナソニック:コスモシリーズワイド21)は非常にスタンダードなものだ。しかし、ダサい。その目立つ横縞はなんだよ、と思う。

どうして縞々つけちゃうかね……。

だがそこを、アメリカンタイプにする、トグルタイプにするなどは、目立つし「リフォームしてやりましたよ」と言っているようで恥ずかしい。リフォーム会社から紹介されたスイッチもおしゃれすぎて、なにかを主張していたので全部却下した。

結局、ネットの海を泳ぎきり、なにもデザインされていないパナソニックのスイッチ(アドバンスシリーズ)をみつけて、必要な部分はそれに変更をしてもらった。「デザインしてやりましたよ」感がなくて、とても良い。

変更後。主張ゼロになってありがたい。

ただ、家にスイッチの数は多く、結局案外値が張る。ちなみに、コンセントのパネルは縞模様はなく白いだけだったので兄さんの選択のママにしてある。

■天井の作り方

天井も冷暖房効率のためにはあった方がいい。しかしながら、80年代に建てられたマンションは、1階分の高さが低いものが多い。まだ、大人の身長が昭和サイズだった時代だというのもあるのかもしれない。私の背丈も昭和サイズではあるが、圧迫感はできるだけなくしたいので、リビングの天井だけは抜いてむき出しにした。普通は天井の造作を全部剥がして、塗装したりラフさを利用したりするものだと思うが、リフォーム会社の担当から、コンクリートの構造に直張りしてあるグレーの建材(木毛セメント板)を白く塗装する方法をすすめられた。

というのも、やっぱりむき出しにしておくと上階の音が筒抜けであるし、冷暖房効率も良くないこと甚だしいのだと。サンプルも見せてもらって、悪くなかったのでそうした。そこに、ダクトレールを設置して照明を取り付けられるようにしてもらった。

もともとはグレーの材を白く塗装してある。

■冷蔵庫の棚の隙間

かつて住んでいた家でよく感じていたのは、冷蔵庫の上のスペースは無駄だなということだった。そこで、当時は電子レンジを積み重ね、その上にビールを積むという危険極まりない状態にしてあった。

このようなデンジャラスな状態。

これを解消すべく、冷蔵庫の上に、1段棚を付けたのだ! すばらしく便利なのでどうか真似をしていただきたい!

冷蔵庫と棚の隙間には、360ミリリットル缶がはいった箱がジャストで収まる設計。

友人にこんなにピッタリ作って、この冷蔵庫が壊れたとき同じサイズの冷蔵庫って生産されてるかね? と聞かれたが、そんな先のことは知らん!

■玄関のでかい鏡

姿見は必要なので、どこかには置くことになる。でかけるときに服が変ではないかということの確認は、靴まではいてみないとよくわからないことが多いので、玄関に置くのが便利だろうと思っていた。しかし、玄関に姿見を置くようなスペースはないので、いっそ壁面を全部鏡にした。これは非常に便利なことであった。ばかみたいにでかいものがあるというのは、家がおもしろくなるという効果もある。服がかけられるようにバー(toolbox ハンガーバー φ9 ステンレス)もつけておくべし。フックは無印(ステンレス横ブレしにくいフック・小)のもの。

「この壁全面を鏡に」というニュアンスが、想像するよりもでかすぎるのか、なかなか伝わらなかった。

■玄関のコンセント

出かける時に、イヤホンと時計(Apple Watch)を持っていく。時としてSwitch Liteもだ。次にでかけるときに、全部が満充電であってほしいが、部屋に充電器があったとて、めんどくさくて放り出してあることがままあった。ならば、帰宅時に玄関先で充電をセットしておけばいいと考えた。最高! ただ、コンセントの位置は奥でよかった。手前にするとケーブルが邪魔になる。シミュレーションが足りなかった。

棚の中のコンセント。帰宅したらカギとガジェットをここに格納。ただし位置はよく考えた方がいい。

さらに、スチームアイロンを活用しているので、そういうときに便利なように、鏡の横にコンセントを設置した。ついでに、電動自転車の充電をするときにも便利。最高!

家でいちばん便利なコンセント。

■ライティング

シンプルな家には照明が映えるよな、と思ってすごく時間をかけてネットで探した。リフォームが完成する数ヶ月間は照明をずっとさがしていたと言ってもいいくらいに探しに探して、思考は6周くらいはしたと思う。

・ペンダントライト
カウンターというか食卓にはペンダントライトだよな、とおもって探した。ヨーロッパのおしゃれなやつから、大正風の雪洞ランプシェードから、ガラスでキラキラのペンダントライトまでくまなく。しかしながら決め手がまったく見つからず、結局一つ1160円(税込み)の、裸電球をはめるだけのソケットがぶら下がっている(SAITODOU ペンダントライトダクトレール用:現在白は無い)。決め手がみつかったら買おうと思っていたが、結局これが気に入ってそのままになっている。裸電球になるのでワット数は、LED電球でいちばん暗いのではないかと思われる0.9wの丈の短い電球(パナソニックLDG1LGW)をはめてある。

家具を入れたあとで、スマン。コードは自分で切って長さ調整した。ついでに、レールから電源を取って、ポータブルスピーカーをぶら下げるのもいいぞ。

・シーリングライト
ギャラリーみたいな白い箱なんだから、ピンスポにするという手も考えないでもなかったが、それでは芸がなさすぎる。だが、それ以外の決め手がまったくなく、こっちもまた裸電球をそのままつけられるソケットを買った(Pispoer ライティングレールソケット、E26電球ソケット、E26口金 ダクトレール用部品)。ここに、南国のリゾートの古いホテルのやる気のないライトアップで、裸電球をたくさんぶら下げるというのがあるけど、そのイメージでいいじゃないと思って、今もそのままだ。

スリランカのコロンボで泊まった老舗ホテルのライティングがまさにこんな感じだった。よく考えるとペンダントライトがそういうやつだ。

当初は白熱灯20wにしていたが、入手が難しくなってきたのでいろいろ探して、白熱灯色でソケットまで完全にフロストガラスになっているLED電球をみつけたので(東京メタル工業 一般電球型LED電球20W相当)最近LEDに変更した。黄色味がすこし減ってしまうが、LEDなのにこんなにも白熱灯状の製品は他にない。

2灯のほうがLED。少しだけ光が白い。

■寝室のランプの位置

ふざけて友人が私のメガネをかけたとき「あ、ガリ勉の度数」と言ったが、私の眼鏡の度数は勉強ではなく、暗がりの読書によって育まれた。当然、ベッドサイドにはライトが必要だ。せっかくなので、読書灯を吊るしてやろうと考えて、ベッドサイドにペンダントライト用のコンセントを設置し、スイッチも付けた。ホテルのようで非常に便利。結局ここにも低ワットの裸電球を吊るしてある。

家具をいれてしまったあとの写真で恐縮。
左側が枕で、寝転がって本を読むとき、ちょうど本に光があたるようになっている。

■キッチンのパネルは交換できる

風呂場やキッチンなどの水回りをリフォームすると莫大なお金がかかるので、それはせず、購入時のリフォームのままにした。風呂場の壁がまさにチャラ兄さんの趣味で、家全体がこういうシャンパンゴールドがよく似合うような白っぽい木目調だった。目につかないから風呂場はそのままにした。

いつか……タイル張りにしてやる……とは思っている。

キッチンは、もともとチャラお兄さんがよいシステムキッチンを入れてくれていた。ただ、外側のパネルの柄が迫力のチャラさだった。なので、外側のパネルだけ白に交換してもらえることがわかって、ほっと胸をなでおろした。もとあったものが気に入らなかったら、ガワだけ変えればいいじゃない。とてもお安く上がった。

パネルを変えて真っ白にした。
流しの天板がステンレスではなくて人造大理石で白かったのは、チャラ兄さんの趣味。
そこは悪くない。

■食洗機

これはまじで絶対に入れた方がいい。自分でキッチンを設計していたらいら入れなかったと思うが、チャラ兄さんのキッチンにはついていた。見た時に「まあ、使わないとおもうけど、そうしたら食器入れにしよう」と思っていたくらいだ。ただ、一度使ったらやめられなくなった。便利だから、ではなくて、油落ちが格段に違うからだった。乾いたお皿を手に取ったときの手触りが違う……清潔だ! 食洗機はとにかく入れるべきだと思う。