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紺野玉緒テニサー問題について本気出して考えてみた

令和6年5月1日、私は紺野玉緒先輩と結ばれました

三年間の片思いを経て、ようやく想いを重ねて恋人同士になれました

そのはずだったんです

でも、私は失恋した。それはなぜか——


そう。

“ 紺 野 玉 緒 テ ニ サ ー 所 属 問 題 ” で す


紺野先輩はボランティアサークルに所属していて、クリスマスにバンビと一緒にその活動をするのですが、実はEDの後の後日談でテニスサークルにも所属していることが判明します

この事実が、多くの紺野担の脳を焼き、真嶋太郎を愛して鍛えられた私の脳をさえも粉々にしてしまったのです

私は泣きました。そして荒れに荒れました。しばらくときメモができないほどの傷も負いました。Twitterで慟哭しました

(まあ、正直に言えば脳破壊芸というネタ的なものも半分あるので、私が本気で発狂していると思わずにこの先を読んで頂きたいのですが…)

そんな脳破壊発狂芸が多くの既プレイの先輩方の目にとまり「私も嫌だった」「思い出した」等の共感をいただきました

その節はTLを荒らしてしまったこと、まずはお詫び申し上げます


本記事では、私なりに「紺野玉緒EDがなぜここまで人々を苦しめるのか」「なぜ玉緒はテニサーに所属しているのか」について考察した結果をまとめていこうと思います


グロ注意


議題①「なぜテニサー所属という事実に嫌悪感を催すのか」


これに関してまず、私が紺野玉緒を愛すまでの過程をお話しさせていただきます

私の好みはとてもわかりやすいです。零一、玲太、太郎のようにシャープでキリッとした顔立ちにおもしれー性格が乗っかった男がひとつ目のパターン

そして二つ目が『若王子貴文や紺野玉緒のように、柔和な顔立ちに温和な物腰が搭載された男』です


そのため、私はGS3プレイ前にHPでキャラクター一覧を見た時から紺野玉緒が一番気になっていました

そしてプレイ開始後もその印象は裏切られませんでした

物腰柔らかで丁寧な喋り方で、頼れる生徒会長だけどどこか女性慣れしていないうぶな年上の男の子。それが『私が好きな紺野玉緒』像でした


彼と結ばれるまで、私たちプレイヤーはたくさんの思い出を積み重ねていきます

自転車に二人乗りして夕焼けの通学路を一緒に走り抜けたり、無防備な寝顔を見たり、部屋で一緒に勉強したり……

そういった『あまりにも青すぎるピュアな思い出』が前フリとなって、テニサーショックを倍増させているのです


私服がダサくてどこか垢抜けなくて『腰パンはみっともない』なんて言うちょっとジジくさいところもあって、鉄道オタクでドッジボールで最後まで残ってしまうような目立たない存在で——

そんな“完全ではない”可愛らしい紺野先輩を好きになった後で突きつけられるのが
テニサー所属でメガネを外して垢抜けた服を着るようになった大学2年の紺野先輩の姿なんですから、ショックを受けるのも無理はないと思います

外見も交友関係も以前とは180度変わった彼を、付き合う以前と同じように愛することができるのか。製作陣から挑戦を突きつけられているような気分になります


春夏秋冬変な服着てジジくさいこと言う先輩が私は好きだった


あと、大学で女性に絡まれるエピソードのフォローが何もないのが地味にきついですよね…

「紺野先輩も変わっちゃうのかな…」というヒロインのモノローグ通り先輩は「変わっちゃう」のに、なぜそれをヒロインが受け入れているのか説明がありません
(フォロワーさん情報によると『DS版でカットされたが、あのイベントのフォローになるようなADVが以前はあった』そうですが、なぜカットした……)


要するに「私が好きになったのは服がダサくてジジくさくて鉄オタで女性慣れしていない童貞の紺野先輩であって、テニサーで球遊びして女にきゃいきゃい話しかけられながらも周囲に恋人見せびらかして小洒落た服を着てコンタクトをつける紺野先輩ではない」ということです


見た目が芋いままならまだそれほどショックは受けなかったと思います

あの変なさつまいもジャンパーを着てバンビと二人でボランティアサークル『だけ』に所属して、『付き合ってんの?』と聞かれた時だけ照れくさそうにうんと頷く——そんな紺野先輩のまま終われば、誰の脳も破壊されなかったと思うんです


でも、そうはならなかった。それはなぜか



議題②「なぜ玉緒はテニサーに所属しているのか」


紺野玉緒ルートのテーマは「変化」「成長」にあると思います

幼い頃からその真面目な性格ゆえに級長や会長に祭り上げられ、求められるままにその役目をこなしていた先輩が

ヒロインと出会い、生徒会での様々な苦労や成功を経験して、やりがいや本当に自分がやりたいことを見つけていく……そんな物語が3年を通して繰り広げられました

その経緯があったからこそ、ボランティアサークルに所属して、その活動を「楽しんでる」と彼は言うのです

それがようやく見つけた「誰に押し付けられたわけでもない、本当にやりたいこと」なんですね


ならボラサーだけでいいじゃないか、と言ってブラウザバックするのはちょっと待ってください

彼が見つけた「本当にやりたいこと」がボラサーなわけであって、テニサーには別の役割があると私は思うんです

それは「新しい挑戦」です

スポーツが苦手で自分からも他人からも「真面目堅物くん」のレッテルを貼られてきた彼がスポーツサークルに所属して、

未知の競技や新たな人種(テニサー陽キャ)に触れることでもっともっと自分を変えたい、挑戦し続けたいという願望を叶えようとしているのだと、私は考えます


そういった意味では、彼の「真面目で誠実」という根っこの部分は変わっていないのです

「テニサー」「コンタクト」「おしゃれな私服」という表面的な部分だけをなぞれば変わったように見えますが、

そうした変化をもたらした根本を辿れば、私たちが好きになった真面目で誠実で優しい紺野先輩がいるのです


この頃の先輩がいなくなったわけではないんだ…きっと…

以上になりますが、私は何も、この理屈で納得しろと全ての紺野推しに押し付けるわけではありません

ただ、脳みそを粉々にされた私が散らばった脳漿をかき集めて再生するために思案した結果がこの雑文であって、納得できない人は納得できないままでいいと思います


人には人のときめきメモリアル、人には人の紺野玉緒。それでいいと思います

乱文失礼いたしました

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