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医師と対話するハードルを感じた話

最近、全く違う業種の人たちと交流を持つ機会があった。

病院に受診したときに治療や検査についての希望を伝えづらい。
聞かれた事がない。
治療や検査についての選択肢がないから、いう通りにする。
症状が治ってなくても、よくなっているふりをする。
治ってないと怒られる事がある。
医師に話を合わせてしまう。
セカンドオピニオンをしようとしたら怒る医者がいる。

いろんな話があったけど、医師と対話するハードルって高いなぁと感じた出来事だった。

というわけで、今回は町医者として気軽になんでも話してほしいという話。

僕は診療中に白衣は来ていない。スクラブも来ていない。
清潔感は大事かと思って、シャツは着ている。
その理由も「気軽さ」そこにある。
僕としてはどんな話、悩み、全く違う話もwelcome!!
なんですけど、やはり話すことにハードルがあるんだろうなと思う。

ドラマやテレビで見るような白衣を着た偉いお医者さん達、忙しそうにしている救急医や産婦人科医の先生たちのドキュメンタリー。そんなのに出ている、偉い人たち、忙しそうな人たちばかりみているとハードルが上がっていく気がする。
同業者の僕でもそんな人たちに気軽に、足痛いんだけど、最近冷えるんだけどどうしたらいい?このサプリいいの?自分のことじゃないけど、家族の話聞いてくれる?最近あそこのお店が美味しかった。
と気軽に話をしにくいなぁと思う。

ハードルが上がれば上がるほど
「病院」=「薬をもらいにいくところ」
「医師」=「薬を出してくれる人」
の構図ができてくると思う。

僕は
「医師」=「人」を診るプロで「困りごとを相談する人」
「病院」=「困りごとを相談する場所」あと必要なら「薬をもらう場所」
の構図を作りたい。

大学病院・総合病院の先生方は白衣でビシッとしてもらっていた方が「安心感」があると思う。それは病院の機能として「病気」を診て、「治療」する場所なので、やはり医師主導で体を預けられる信頼感が重要だと思う。僕もヨレヨレのシャツを着て、ボサボサの頭の医師に体を任せられないと思う。

一方、僕みたいな町医者はどうか。
町医者は「人」を診て、「自分」を知ってもらって、「信頼関係」を作って、長く一緒に歩いていく事が役割だと僕は思っている。その中で時間をかけて信頼感は養われていく。もちろんヨレヨレでいいという話ではない。病気だけでなく、日頃の不安だったり、ちょっとした疑問を解決しながら、日頃の生活に「安定」と「安心」を与えて、人のwell beingをサポートする存在(町医者)であるためには「気軽に」話せる事が重要ではないかと思う。 
 話してもらえないと気づけないことも多いし、気づいてあげられないことも多い。小さな不安から話してもらえるような「気軽さ」って大事なんだろうなぁと思う。

そんなことを考えた週末でした。

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