見出し画像

ベトナム 超ローカルフードの旅/Thanh Hóaで100%天然ウナギ鍋

画像1

Thanh Hóaに来たらこれを食べなきゃ、とベトナム人に言われて食べに行ったモノです。
ハノイでもウナギを食べますが、ハノイのウナギは、えー、コトバを選ばずに言えば、ミミズみたいな細長い形状で油で揚げてカリカリにして食べます。春雨麺の中に入ってきます。ミエンルオン。
ここのウナギは揚げずに、シマシマ模様のヌルっとした外皮がそのままの状態で鍋の中に沈んでいました。
たぶんウナギだろうと、一目でわかるという点では好ましい外観です。

画像2

画像3

それをトマト系スープの中で油揚げとかネギとかと一緒に土鍋で煮込んで、Banh Cuonと同じ、コメの柔らかいコンニャク状のものと、モヤシ、バナナの花、各種香草類と一緒に食べます。
フランスパンも付いてくるので、スープに浸して食べるのも一興です。
ウナギの味は、、ハッキリ言ってよくわかりません。テレビのリポーター風に言えば、口の中でトロッと溶けちゃうくらい柔らかーーい。

画像4

生臭いとか土臭いとか、そんな気はしません。
よくこっちで川魚料理店に連れて行くと、こんなもの食えるかみたいな勢いでそういう感想を漏らす人がいますが、川で泥食ってるワケじゃなし、食べて泥の匂いなんかしないと思うんだけど。
先入観だけで物を言うヒトはどこにでもいます。
因みにハノイは内陸なので、チャーカーとか、基本的には全部川魚です。

画像6

壁のメニューにはMien Luon/ミエンルオンもありました。がハノイのとは違い、上で書いたのと同じスープの中に、春雨が入っているというモノです。それはそれでウマいだろうと。
ほかにニッポンの蒲焼に似た焼きウナギもあるらしいのが、この日は既に売り切れでした。ないとなると余計に食べたくなる。

川で獲ったウナギを生きたまま仕入れてその日のうちに使い切るという、明快且つ見上げたコンセプトです。
生きた現物は見ていませんが、食感から判断するに、太さは1cm前後、全長は10~15cmくらいと思われます。ハノイの市場でも見たことがあるような、記憶が少し蘇ってきました。

画像6

ニッポンではウナギを食べるのかとベトナム人に聞かれ、そりゃ蒲焼とか、一度食べさせたいと答えました。
ニッポンのウナギはほとんど養殖で、川でつかまえるウナギはべらぼうに高いとも。実際よく知りません。
愛知県の田舎のほうでシゴトしたときに、山奥のウナギ屋に連れて行ってもらったことがあります。その時食べたのは養殖じゃないと思いました。
身が締まっていて、弾力があって、ハッキリ言って少し硬かった。

ここから先は

214字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?