ベトナム 超ローカルフードの旅/Pho Cuonはハノイの局地的ローカルフード
コロナで旅行にも行けないので、ハノイの中の辺境、チュックバック湖に突き出た出島のココに行ってきました。
衛星写真で見ればわかる通り、2か所の橋で本土とつながっている文字通りの長崎出島です。
島の中に大きな仏教寺院があり、淀んだ空気の中に無数の霊魂が漂っているのが感じられます。
ほかには大小優劣さまざまのガイジン用サービスアパートと、なぜかここにしかないPho Cuon/フォークオンという、例によってまたあのコメの薄皮で具を巻いた、ハノイ人の好きな料理の専門店街によって特徴づけられます。ガラパゴスです。
ここに家を持って住んでいる人もいて、皆、ケタ違いのカネ持ちです。
因みにハノイのコロナ患者1号はこの島の住人で、コロナが蔓延するフランスからパパが用意したチャーター機で帰ってきたオジョー様で、入国時に滞在地を正直に申告しなかったので、あとで大バッシングを受けました。
家族、メイド、カネ持ち仲間の何人かにうつり、ベトナム最初のクラスターとなりました。
その後どうやってウィルスのみならず、警察やメディアまでをも抑えたかは謎です。
話が逸れました。
ハノイ中のどこにでもあるのはBanh Cuon/バインクオンで、違いはPho Cuonが冷めた料理ってことぐらいでしょうか。
それをヌオックマム/魚醤ベースのタレに浸けて食べるというモノ。中には挽肉系の炒め物が入っています。
Phoというだけあって、ソバのフォーと同じものを延ばして薄皮にして巻いているモノと思います。
じゃあBanhは何かと言うと、蒸して緩く固めているということか。ハッキリ言って分かりません。Banhのほうがモチモチしている、かな。
話のコシを折るようでナンですが、ワタシは特にこれが好きというワケではありません。
たまにニッポンからお客さんが来たりとか、ベトナム人に誘われてとか、そういうこと以外では食べません。
メインのPho Cuon以外にはいくつか好きなモノがあります。
これはコメの薄皮を油で揚げて膨らませたものに、牛肉と野菜の炒め物を上からかけたもの。焼いた餅みたいなのと肉と野菜を一緒に食べると絶妙です。
これはニッポン中華のかた焼きそばみたいなモノ。揚げた麺状のPhoに上と似たような牛肉野菜炒めがかけられています。
これはPho Cuonを揚げたもの。揚げ春巻き似ですかね。
因みにニッポンで人気の生春巻きというのは乾燥したライスペーパーで海老とか野菜を巻いたもので、ベトナム人はあまり食べません。それを揚げれば揚げ春巻き。
普通は細長いものですが、前回書いたBun Cha屋の揚げ春巻きは極太おにぎり状で、普通一人で2個は食べられませんが、かつてオバマさんが2個食べたことにより、オバマコンボなるセットメニューには必ず2個ついてくることになりました。
この日は店内営業禁止期間中で、人気店の外にバイクが何台も待っていました。
ワタシはとりあえず主食としてPho Cuonだけ買い、タクシーで家に帰り、ビールを飲みながら食べました。
ただこれだけだと、最近のワタシの日常生活に勝るとも劣らないほど単調です。フォ単調。
ほかの料理の写真はコロナ以前に食べた時のものです。
遠い昔。
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