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傍のソバ・ハノイ編/Hue RestaurantのBun Bo Hue

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Hue/フエはベトナム中部の古都で、ニッポンで言えば京都みたいなところです。ハノイから飛行機で1時間。ダナン、フエ、ホイアンは大阪、京都、神戸みたいなもんです。3都モノ語り。
近いんですがあまり行くことはありません。そういう意味では奈良かもしれません。

Bun Bo Hueは名前の通りフエ発祥のソバで、今やベトナム中に広まりました。ハノイにも専門店がたくさんあります。が、ハッキリ言ってカロリー高過ぎ。
フエ料理という一つのカテゴリーがあり、いわゆる宮廷料理というか、昔の貴族系のヒト達が食べていた、よく言えば上品で繊細な、悪く言えばチマチマして食べ応えのしない小皿系の料理のことです。
そんな中でBun Bo Hueはかなりなボリューム感とコテコテ感で異質な存在です。おまけに超辛い。
たぶんこれは宮廷料理と言っても宮廷現場系職員向けの朝昼兼用ソバだったろうと推測します。

ドンブリには肉系のトッピングが4種類。真っ赤な唐辛子ダレに染まって浮かびます。Not badです。いやむしろウマい。
麺はBunと言ってもハノイのブンとは違う、やや太くツルツルした稲庭うどんのような麺です。
あとはネギがパラパラと振りかけられて、何度も書きますが辛い赤みがかったスープに映えます。

ここはハノイでニッポン料理屋やニッポン人向けのスパを何軒も経営するヤリ手のおネーさんが経営する店で、ニッポン人向けにやや上品に作られています。
ほかの、ウチの近所にある半路上店などでは、豚足って言うんでしょうか、手でも足って言うのは腑に落ちませんが、煮込んだ豚さんのキレイなオテテがごっそり入っていたり、ワタシが血のゼリーと呼ぶ、赤茶色のコンニャクみたいな物体が浮いていたり、かなりワイルド感溢れるモノです。

それをうら若きオジョーが好んで食べるんですから、栄養は摂れる時に摂っておけという、戦争中の食糧難の記憶がDNAに染み込んで引き継がれているんでしょう。
ワタシの会社のスタッフも、焼肉食べた後に野菜メインの鍋をデザート代わりに食べますから。

話が逸れました。
ブンボーフエ です。ビンボークエ じゃありません。
ビンボー暇なし、コロナ止む無し、今日もいつ振り込まれるかも知れないおカネのために働きます。

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