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ベトナム 超ローカルフードの旅/Lẩu Mắmは花鍋

今日は今年最初の女性の日、すなわち国際女性の日ですが、ベトナムではクニの祝日に準じた特別な日で、町にはアオザイを着たオンナの人の集団が溢れています。
みんな昼に盛大な宴会をして、カイシャからは花とかケーキとかが贈られ、夜は愛人カレシ夫からダイアモンドや車が贈られます。
ベトナムではベトナム女性の日というのがもう一回あります。面倒なクニです。

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ワタシはカイシャでささやかな、身分相応、愛相応のプレゼントをしようと思って欲しいものを聞いたらミルクティーと肉系の揚げ物というスゴイ組み合わせ。やれやれ。
時間があれば食事くらいご馳走するのはヤブサカじゃないんだけど、カイシャのフトコロ具合を心配してくれてるかと思うと、、、

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これは先日ハノイで食べたローカルフードの鍋です。Cần Thơ/カントー料理です。東京で鹿児島料理を食べるようなモノです。
カントーはベトナムの主要都市の中では最南端に位置し、メコンデルタの最大の都市です。と言ってもメコン川は海に流れ込むすぐ手前で7本に枝分かれするので、カントーの町の中心を流れているのはHau川です。
地名の音がニッポン風なので親しみを覚えますが、関東という意味はまったくありません。
ホーチミンから日帰りツアーで行くくらいの距離です。

直截な言い方で恐縮ですが、花鍋は花を食べる鍋料理です。
ホーチミンのレストランによくあるメニューです。ただこのMắm/魚の内臓を発酵させた強烈な調味料をスープに使った鍋はカントーが本場のようです。
シゴト絡みでベトナム人と行きました。これ食べるって聞いた時はマジかーって思いました。色と匂いが、、、ハンパじゃない。眉毛が一瞬にして抜けるくらい。
もちろん比喩です。シゴトなら何でも食べます。

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最初に出てきたときのスープにはなぜか茄子が浮かんでいます。あとは豚肉、マッシュルーム、葱。
茄子でダシ採る?? ずいぶん煮てからこの茄子を食べましたが、皮が分厚くて硬くて、柔らかい部分しか食べられなかった。
沸騰してきたらまずはエビ、イカ、白身魚と白菜を入れます。この時点でスープの匂いはそれほど感じなくなっています。嗅覚障害キタかーっ、と一瞬焦るほど。
煮えたら食べます。美味しゅうございます。

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次に花と葉っぱ類を入れます。
写真の中央やや上左の茶色っぽいのはバナナの花です。上の、咲いたらきれいだろうと思わせるつぼみの下の葉っぱはエライ苦いです。新鮮なモノはここまで苦くないと、南部出身ベトナム人が言うほど。
すぐに煮えるので食べます。花は、食べようと思えば食べられるという程度で、特にウマいわけではありません。個人の感想です。

途中、花に飽きたら牛肉を入れてシャブシャブします。生き返ったような気がします。
世の中に花がウマいという人がいても、ワタシは基本的にリベラルなのでその存在を否定はしませんが、花は牛肉のウマさを対比的に強調するための捨て石かと思うほど。捨て花。
〆はブンです。野菜と魚介と花と肉が混じり合ったMắmベース濃厚スープに5秒くらい浸けてから、スルッと食べます。
匂いはまったく感じません。むしろウマいとさえ思います。

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