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傍のソバ・ハノイ編/懐かしのPho Bo屋でPho Ga

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ワタシはここでウマい店の紹介をする気は毛頭なく、ベトナムソバのバリエーションというか、奥深い麺のセカイを胆嚢、いや堪能してほしいがために書いています。
もともとどこがウマいか、みたいなことにはあまり興味がなく、店を選ぶときはキレイで空いてて雰囲気的に入りやすいことが最重要なので、いわゆるグルメにはなり得ません。
そもそもウマいマズいは比較でしかないので、マズい店にも行かないと本当のウマさなんてわかるはずがないのです。

それにウマいマズいは主観の問題だから、人サマにジブンの好き嫌いを押し付けるなんてとてもできない。
そうは言っても確かに、何コレッ?って思う店はたまにあります。
フォーのようなシンプルな料理ですら、っていうかシンプルだからこそ。
スープの味が薄くて温くて、肉が硬くて、テーブルの上のスダチはしおれてて、唐辛子は黒ずんでたり。

ここは先日書いた高級サービスアパートの玄関前にある店です。住んでいた頃に時々行きました。賑わっていました。
ダチョウ倶楽部のハゲて顔の丸い人に似たオヂサンが、いつも白いワイシャツを着て店先でフォーを作っていました。カネ持ちも来るのでキレイな格好を心掛けていたんでしょう。
ベトナム人はカネ持ちでも朝はフォーです。メードがドンブリ持って買いに来てTake awayすることもあります。

先日久しぶりに行ったら、若いニーサンが作っていました。Pho BoだけじゃなくPho Gaも。経営が代わったのかコンセプトを変えたのか。
前はダチョウ倶楽部が、うまいぞっ、って感じでテーブルに運んできたのでよりウマく感じたワケですが、今回はそういう自己演出的なモノはありませんでした。

ウマいマズいなんて絶対的な物差しはなく、体調とか経済的安定状況とか、種々の悩みから解放されているかとか、いろんな背景があってのことなので、改めて点数つけたりすることの無意味さをセケンに訴えたいと思います。
ついでに言うとワタシは食べ物をA級とかB級とか言って区別することを好みません。B級グルメって何さ。
ラーメン屋のオヤジがジブンでジブンの作ったモノをB級グルメです、みたいに言うのは倒錯のキワミです。
自虐的サベツ用語とでも言いましょうか。

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