名古屋在住の白川町マニア発!町の楽しみ方〜チャノキが茶葉になるまで〜
木にハマって木の図鑑を読み始めた時。
図鑑の中にお茶の原料「チャノキ」を見つけた。
図鑑の「チャノキ」は全然美味しそうに見えなかった。
改めて思えば、お茶って木の葉っぱ食べてるんだよなぁと不思議な気持ちになった。
◆「チャノキ」は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹
チャノキは椿やサザンカと近縁種。
だけど、お茶の旨みとなるテアニンや、渋み、苦みのカテキン、カフェインは、近縁種に比べて圧倒的にチャノキに多い。
◆お茶の葉が茶葉になるまでの工程は、「蒸す→揉む→仕上げ」でできている
【蒸す】
まず、摘み取った茶葉を蒸して酸化酵素を止める。
【揉む】
揉みながら乾燥させていくことで、葉の細胞を破壊し、お茶の成分を溶け出しやすくする。色んな揉み方を経る。ここまで終えたものを「荒茶」と言う。
【仕上げ】
最後に、茶葉の大きさを分けて、火入れする。火入れにより、香味を引き立て、さらに乾燥も進み保存性も高まる。
ざっくり3つの工程だけど、揉む作業が色々あったり、仕上げも火入れの技術やブレンドする技術が必要。
想像以上に葉っぱがお茶になるまでの道のりは長い。
これまでに、そんなお茶作りをひたむきにしている、白川町の素敵な作り手の方々と、その方々が作る美味しいお茶に出会った。
◆白川町農業開発の煎茶
ピアチェーレのお茶工場長が、白川町の荒茶を買い付け、仕上げ作業を行っている。
「前は、一番美味しい白川茶を作ろうと思ってやっていたけど、今はとにかく白川茶を飲む人が増えたら良いなと思っている」と工場長が言っていた。
白川茶に捧げてきた人だから言える言葉だと思った。
煎茶は香りが良くて、飲んだあとに「美味しいお茶飲んだなぁ」と思う。
◆新田製茶の煎茶
一般的にお茶は、白川町農業開発のように、荒茶まで作るのが農家の担当で、それを買い取り、仕上げてブレンドする人が別にいる。
新田さんは、自分の茶園を持ち、栽培から製造まで、一貫したこだわりを持って作っている。
新茶の頃、茶園を見せてもらったことがある。
丁寧に育てられた葉っぱはツヤツヤピカピカだった。美味しそうだった。
私は特に今夏、新田さんの水出し煎茶をよく飲んだ。
自宅で、一期一会で出会ったお茶とその作り手に、想いを馳せながら飲む。考えれば考えるほど、葉っぱがこんなに美味しくなるなんて魔法だよなぁと思う。