名古屋在住の白川町マニア発!町の楽しみ方~朴葉フェスタで朴葉を満喫する〜
触れそうで触れない憧れの葉っぱがあった。
どんな触り心地なんだろう。
どんな匂いがするんだろう。
毛は生えているのかな。
それは、朴葉。朴の若葉にずっと触ってみたかった。
冬に白川町の山裾を散歩していると、上から朴の落ち葉が降ってくることがあった。
急に目の前に降ってくると、びっくりして飛び上がるくらい大きく存在感のある落ち葉だった。
長さ30~40センチ、日本で一番大きい葉っぱだ。
降ってくるというより、ガサッと落ちてくる感じ。
上を見上げると、山のかなり上の方にホオノキがあった。
他と比べて白くて滑らかな樹皮だからすぐに分かる。
山を見上げては
「あ、あそこにある!」
「ここにもある!」
なんて言いながらホオノキを探し歩いた。
冬にこれだけ美しくて迫力のある木なんだから、夏のホオノキはもっとすごいに違いないと憧れを募らせていった。
◆道の駅ピアチェーレの朴葉フェスタへ
そんな中、6月1日2日に道の駅ピアチェーレで朴葉フェスタがあると聞きつけ、これは朴の若葉を楽しむチャンスだと思い行ってきた。
色々な朴葉寿司があって選びきれない。
全種類食べたい。
しっかり吟味して、4種類の朴葉寿司を買った。
これは明日用。
◆お昼ご飯は「山ト風ト」へ
そのまま白川町佐見にある「山ト風ト」へ朴葉寿司を食べに行った。
葉っぱに包まれたお寿司って色々あるけれど、朴葉寿司の特徴は朴葉の甘い花のような香りだと思う。
朴葉の香りが移ったご飯が美味しかった。
◆買ってきた朴葉寿司を食べる
次の日、家で買ってきた朴葉寿司を食べた。
鮭、鯖、あさり、しいたけ、生姜、ミョウガ、大葉、キャラブキなどが乗ったり混ざったりした酢飯を朴葉で包んである。
面白かったのが、白川茶で煮込んだ鮎と、佐見産鯉のそぼろだった。
白川茶で煮込んだ鮎は臭みがなく味の濃さもちょうど、鯉そぼろは山椒が効いていてどちらも美味しかった。
佐見では家の前で鯉を飼っているのを時々見かけたが、まさか食用だなんて思いもしなかった。
◆朴葉の香気成分
朴葉はジャスミンのような甘い花の香りがする。
実は「山ト風ト」で朴の葉を頂いた。
この香りをもっと楽しみたいと思い、水蒸気蒸留をしてみた。
芳香蒸留水の完成。
木とスパイスの香りがした。
これはβ-カリオフィレンという成分で、ニキビのもとになるアクネ菌の生育を阻害してくれるみたいだ。
思春期の私なら迷わず顔に塗っていたと思うが、今回は室内の拭き掃除に使わせてもらった。
◆朴葉で草木染め
水蒸気蒸留の残りに色が出ていたので草木染めもしてみた。ミョウバン媒染でかわいい黄色になった。
朴の若葉を手にした喜びでいっぱいの2日間だった。
朴の若葉を楽しみつくし、身も心もお腹いっぱいになった。
(次回︰下平のエノキ)