詩「春の雨」

2024年3月28日 08:00

去年の春の雨の頃は
前髪を濡らして
気持ちを持っていかれそうな
強い風も吹いていた

足元のチューリップの蕾に
目をやる余裕もなく
がむしゃらな体に
心は引きずられて

今年の春の雨は
ちょっと冷たくて　
ちょうど良くて
チューリップの前にしゃがみこむ

蕾にはりついた雫のおくに
思い出が見えるし
柔らかな風が吹けば
透明な未来がほほえんでくれる

〜創作〜
雨のにおいが好きです。
あまり激しく降られると、げんなりしますが、ふわふわと降る雨に濡れるのは気持ちいいですよね。

画像：akn1024様

新人さんからベテランさんまで年齢問わず、また、イラストから写真、動画、ジャンルを問わずいろいろと「コラボ」して作品を創ってみたいです。私は主に「言葉」でしか対価を頂いたことしかありませんが、私のスキルとあなたのスキルをかけ合わせて生まれた作品が、誰かの生きる力になりますように。