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オリジナルの詩と少年詩(言葉のフリー素材:発表済み含む)

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コツコツと書き溜めている詩と少年詩「言葉たち(フリー素材)」です。こちらのマガジンを有料にする予定はありません。朗読動画、楽曲の歌詞、紙芝居の原作、キャッチコピーとしての利用等、…
運営しているクリエイター

#日常の詩

詩「死んだ鳥」

死んだ鳥と あたしは はなした 生きてる子の体を介して あたしは はなした あたしが 病弱な…

詩「最終電車」

最終電車が ホームをあとにしたら 僕の仕事がはじまる ホームのはしで 泣いてる子はいないか …

詩「歌声」

透き通るような 歌声に 引き寄せられて 窓を見上げる そこに暮らす人の歌う 名もない歌に 僕…

詩「日常」(にちじょう)

老人ホームの窓から見える風景は ただの空も とくべつな空 雲の形や色に 目を細めたり ため息…

詩「朝のひかり」

しろいお薬 ひとつ飲んで 効いてくるのを じっとまつ 布団のなかで まるくなって しゃんとな…

詩「雨の休日に」

雨の休日に 君と珈琲を飲む ちいさなテーブルの前で 膝を抱えて 雨の音を聞きながら 君とゲ…

詩「ちいさな白い菊」

家に閉じこもりの私は 気分転換に 無理やり市場へ連れ出され 人混みにもまれて ため息をつく 足もと見ていては歩けない 頭の上を店の人の声がとぶ 食べ物のにおい 魚のにおい 野菜がころがり その脇に バケツに刺さった小菊を見つける お墓に持って行くものだ しゃがみ込んで 手をのばす ちいさな白い菊 一束 三百五十円 これくださいと 手にとると おばちゃんがくるくるっと 新聞紙をまいてくれた そして 一万円札を見て 顔をしかめた あぁ そうか ごめんなさい お買い物 久しぶ

詩「過ぎゆく日々に」

過ぎゆく日々に ひとり想う 今日は 何をしただろう? 一体 何ができただろう? 時折 ひど…

詩「最終電車」(さいしゅうでんしゃ)

最終電車が ホームをあとにしたら 僕の仕事がはじまる ホームのはしで 泣いている子はいない…