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とげとげしい風が耳のおくから 頭のしんまでしみこむ昼は 身体をゆっくりかたむけて それが出…
野薔薇のトゲをカットして ぎゅっと丸めて紐でしばる 窮屈でごめんよ でも 可愛い姿の君の周…
おまえに向かって 矢を放つ 急所を外して 矢を放つ もとより その矢の戻るところが 我が身で…
助けてと 言えたあの日 僕はまだ 生きる希望を 持っていた 助けてと 思えたあの時 君はまだ …
ぼくのこの想いは 秘めているからこそ 美しい とびだして 外気にふれたなら すぐに色あせてし…
腕の中に 君を抱きしめながら 誰かが僕を 抱きしめてくれるのを 待っていた 腕の中に 君の…
すっかり弱った きみの背中をなでる 頭もなでる 首もかいてやる きみは答える ゴロゴロゴロ もういいよと言っているのか おセンチなぼくを 叱っているのか きみの言葉はわからない 修行の足らないぼくには きみに安らぎを与える勇気すらなく ただ最期の最期まで きみに安らぎをもらっている #詩 #愛猫の詩 #言霊さん #言霊屋
しろいお薬 ひとつ飲んで 効いてくるのを じっとまつ 布団のなかで まるくなって しゃんとな…
うすべに色の恋心 あなたを想う風景に とびこむ小さな生き物たちは なんと かわいく見えるので…
君の涙 僕が拾っていく だから 力いっぱい走ればいい 真っ直ぐに叫べば 飛んでくる石もある …
酒と音を なめながら 煙草のけむりで 身を清める 今夜は あんまり冷えるから とっておきの思…
昔の想いと 今の想いが交差して ボクらはちょっと迷子になる 通いなれたはずの道のまん中で …
桜は咲かない もう二度と 私の中で 桜は咲かない 白くて青い 空に透けた花びら 水を失い 命を…
君がちいさな秘密を 打ち明けてくれた おめでたいことでは なかったけれど 話してくれたことが嬉しかった そっかと答えて 多くを尋ねない僕に 君もとおくを 見つめるような目で マグカップの中に 視線を落としていた やさしい時間が流れていた #詩 #恋の詩 #言霊さん #言霊屋