白金酒造

明治弐年創業の焼酎蔵から焼酎の魅力をお届け、皆様に白金酒造の美味しい焼酎と笑顔を届けるために日々奮闘しております。焼酎の魅力はぜひ、Noteをご覧ください。白金酒造の魅力は、「白金酒造公式インスタグラム」より!

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明治弐年創業の焼酎蔵から焼酎の魅力をお届け、皆様に白金酒造の美味しい焼酎と笑顔を届けるために日々奮闘しております。焼酎の魅力はぜひ、Noteをご覧ください。白金酒造の魅力は、「白金酒造公式インスタグラム」より!

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焼酎の麹ってこんなにすごい!他にもあったこんな役割

蔵人です。 焼酎の原材料には主原料(芋焼酎の場合はさつま芋)と こうじが入っています。 麹菌の役割はデンプンを細かい「糖」に分解する酵素をつくること ですが、焼酎造りにおいては他にもあるんです。 日本の酒造りに欠かせないこうじ菌を、 焼酎蔵元的に分類しますと見た目の違いから 「黄麹菌」「白麹菌」「黒麹菌」 とざっと3種類に分けられます。 「黄麹菌」は清酒(日本酒)ではほぼ100% といっていいくらい使われています。 対して焼酎では、 メインとなるのは「白麹菌」

    • 【徹底解剖】焼酎の「うまみの正体」とは!?

      蔵人です。 今日はろ過についてお話しします。 焼酎は蒸発したものを集める(蒸留)ので、蒸発しない成分は出ないはずなんですが、 本格焼酎に代表される単式蒸留焼酎の原酒には、アルコールの他に 水と焼酎の香りや味になる微量成分が含まれています。 単式蒸留機は単純な造りなんで加熱・蒸発する勢いでちょっと入っちゃったという感じで、これが入ることで本格焼酎の「らしさ」がでるんですよね。 といってもアルコール度数25%の製品中に微量成分は0.2%程度しかないそうで、さらに「米・麦・芋

      • 「白金酒造の奇跡の水」~美味しさの秘訣ここにあり~

        こんにちは、蔵人です! 和っていいはなしも今回で20回目となりました。 時間はかかっていますが、20回に到達できたことはうれしい限りです。 …と同時にネタを発掘するのがなかなか大変です。 さて、今回は焼酎造りにおいてとても重要な「水」 白金酒造の美味しさの秘訣の1つをちょっとお話ししましょう。 鹿児島は全国的にもミネラルウォーターの生産が盛んな地域です。 「温泉水」「超軟水」「天然ミネラルをたっぷり含む水」 など謳い文句も様々です。 手つかずの自然も多いので採水もしやすい

        • 蔵人が絶対聞かれる「お酒に強そう」は本当なのか!?

          こんにちは、蔵人です。 この業界でお酒造りの仕事としていると、 「お酒強そうですね」とか「この業界で鍛えられて酒豪になったんですよね?」とか聞かれることがあります。 「そうですね~。おかげ様で鍛えられました。」 と言いたいところですが、どうもこの「お酒に強くなる」というのは あまり信憑性のないことらしいのです。 お酒を飲むとどうして酔っぱらうのだろう・・・お酒を飲むと酔っぱらうのはお酒の主成分、 エタノールが胃や小腸から吸収されて血中をめぐり、 一部が脳にいって脳の神

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        焼酎の麹ってこんなにすごい!他にもあったこんな役割

          【芋焼酎の命】工場で大量の米麹をつくる!

          蔵人です。 以前、「手造り焼酎」という昔ながらの麹造りのお話しをしましたが、 ※手造り焼酎の記事はこちら↓ じゃあ、工場はどうなってんの?と興味を持たれた方もいらっしゃると思います。 焼酎工場での麹のつくり方は製造規模においていくつか装置がありますが、 白金酒造で採用している装置は ドラム式製麹機と通風式製麹機(三角棚)の併用になります。 ドラム型製麹機と呼ばれる装置はぱっと見横倒しの筒(ドラム型)で、 原料を「洗う」「蒸す」「冷ます」から、 種麹(たねこうじ)を

          【芋焼酎の命】工場で大量の米麹をつくる!

          【鹿児島ならでは】芋焼酎のお湯割り文化

          蔵人です。 芋焼酎の本場、鹿児島の定番の飲み方といえば「お湯割り」です。 本来ならもっとも美味しく飲める「燗付け」がおすすめですが、 時間も手間もかかってまどろっこしいということで、 酒量の多い地元ではグラスにお湯と焼酎を入れて 「お湯割り」で飲むのが圧倒的です。 そんな鹿児島ではお湯割りを飲むための専用グラス、 通称「お湯割りグラス(そのまんまです)」 を各蔵元オリジナルでつくっています。 ノベルティグッズというか、居酒屋さんでこの蔵元のグラス使うんなら 中身も同じ

          【鹿児島ならでは】芋焼酎のお湯割り文化

          芋焼酎を寝かせると美味しくなる理由

          蔵人です。 焼酎の原酒はアルコール度数が高く、 風味の変化もそれほど大きくないので常温で貯蔵します。 季節による温度変化はタンク内でゆるやかな対流をおこすといわれており、このおかげで酒質はよりまろやかになるそうです。 ですが、タンクの容量にたいして中身の量が著しく少ないと 夏場にタンク内で気化してしまい酒質がかなり変わってしまう こともあるので、量が少なくなった原酒をまとめます。 そうして空いたタンクに新酒を入れていきます。 年によって出荷量も増減しますのでだいたい2

          芋焼酎を寝かせると美味しくなる理由

          ご無沙汰しております、蔵人です。

          蔵人です。 大変ご無沙汰しております。 急に音信不通になりましたが、皆様きっと蔵人は製造期間がはじまったから 和っていい話も充電期間だろうと思われたことでしょう。 しかしながらこちとら、こちらの方が本職です!! 充電なんかじゃなく放電…大放電です!! 現在、蔵の方はといいますと工場での芋焼酎製造も終わり、 タンクや蒸留器の清掃作業に追われております。 後片付けもなんとか年内で目処がつき、 今は石蔵での芋焼酎の仕込が少しだけ残っております。 昨年は芋の基腐れ病が蔓延す

          ご無沙汰しております、蔵人です。

          これが旨さの秘訣!「手造り焼酎」

          こんにちは、蔵人です 今日は、意外と知らない「手造り焼酎」の違いについてお話します。 白金酒造には、 「手造り焼酎石蔵」という昔ながらの伝統的な製法で造る焼酎があります。 この「手造り」という言葉を聞くと 皆さんすべての作業を手作業で行っていると思われるようですが、 そうではないんです。…そんなことをしたら体力がもちません。 業界の定義としましては、 「自然換気」「保温」のできる麹室【こうじむろ…室屋(むろや)ともいいます】の中で、手入れ撹拌によってできた麹を使用してで

          これが旨さの秘訣!「手造り焼酎」

          R3BYって何の略でしょう?【酒業界に詳しくなろう】

          蔵人です。 6月は決算月となる蔵元が多いです。 というのも酒造年度をそのまま会計期間にしている蔵が多いからだそうです。 酒造年度というのは清酒の原料となる米の割り当てを 加味したスケジュールが基になっていて、国税庁より昭和40年に 「酒造年度は7月1日はじまりで翌年6月30日まで」 と通達があり、それ以来かわっていないようです。 当社では清酒はつくっていないので、蔵人はこれが便利なのかどうかはあまりピンとこないのですが、芋焼酎は早いところで7月下旬から芋の収穫が始まり

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          さつまいもが今、大ピンチ!もっと知ってほしい‥「さつまいも」の世界

          こんにちは、蔵人です 今日は、芋焼酎といえばの「さつま芋」について… さつま芋はヒルガオ科のとても生命力の強い作物です 芋のつる(苗)を植えれば根やつるが伸び、太陽の光を浴びて根っこが芋に育ちます。タネもあるんですがほとんどの場合は芋を埋めて芋から出た芽を伸ばしつるを苗にします。 最近では芋の組織を無菌状態で培養したバイオ苗もあったりします。 ↓↓ 秋が来て収穫の時期を終えたあと… 掘り終えた畑に芋のかけらが残っていると、そこからつるが伸びてそのうちお芋になるそうで

          さつまいもが今、大ピンチ!もっと知ってほしい‥「さつまいも」の世界

          圧力を魔法のように操る蔵人の話。

          蔵人です。 芋焼酎は麹や原料芋の品種、酵母の違いなどバラエティー豊かで どれをえらんでいいのか悩みどころでもありますよね。 もう一つの選択肢として 常圧蒸留と減圧蒸留の違いがあります。 「蒸留」は蒸留釜とよばれる大きなやかんにモロミを入れてあたため、 出てきた蒸気を冷やして液体に戻すといった工程で、 芋焼酎でアルコール度数37度前後の原酒が出来上がります。 モロミの段階では麹や酵母、原料芋由来の香りが出てきますが、 蒸留でもモロミのアルコールや酸、糖分が熱化学反応するこ

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          「こうじ菌」と「酵母」  これを知らずして焼酎は語れぬ!!

          蔵人です。 今日は麹と酵母について触れてみたいと思います。 毎回思い付きで書き留めるので話が飛び散ってすみません。 いかんせん性分なもので…(笑) 以前、和酒(清酒、焼酎)には「こうじ菌」と「酵母」の2つの微生物の働きが不可欠とお話ししましたが、覚えていますか? ここを掘り下げていくとなかなかダークな様相です。 ■「こうじ菌」のはたらき「こうじ菌」は我々人間と同じ呼吸して生きている生物です 焼酎を造る時、お米にこうじ菌をつけて【米こうじ】をつくります その時、こうじ菌

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          白金酒造の質問コーナー(みんなの疑問にお答えします part1)

          焼酎造りがお休みの今の時期も、蔵人は忙しい ということで、今週の「和っていい話」はお休みです。 蔵人にかわり編集担当Sが日頃、お客様からいただく 質問や多くいただくお問い合わせの中から厳選3つ ズバッと答えちゃいます。・・・なんちゃって、お悩み相談風(笑) 「それ、じつは気になっていたんだよね!!」 というものが、みなさまにもあるはず‥‥ ぜひ、最後まで読んでください。 ①白金酒造には何種類の焼酎があるの?ずばり、現在は110種類の銘柄があります。 (編集担当S調べ

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          焼酎蔵のヒーロー「杜氏」 ~皆知ってるか、白金酒造の伝説を~

          蔵人です。 焼酎造りに欠かせない存在 「杜氏」は「とうじ」や「とじ」と読みます。 ■蔵人たちのあこがれの存在 【杜氏】は、蔵の焼酎(清酒も)製造を任された立場にあたります。 お酒に興味がない方にはなじみのない言葉ですね。 お酒の製造を志す者にとって【杜氏】という響きは特別のように感じます。「蔵子を統率する親方」とか「あの幻の焼酎〇〇を造った伝説の杜氏」とか。ちょっとミーハーだったりしますが、いずれは杜氏になりたいと想い憧れる存在です。 ■そもそも杜氏って? 鹿児島

          焼酎蔵のヒーロー「杜氏」 ~皆知ってるか、白金酒造の伝説を~

          しらかね大喜利にツッコんでみた!

          今年のGWは長かったけど、あっという間だったな… 皆さまは、どんなGWを過ごされましたか? 白金酒造では、インスタグラムとTwitterにて しらかね大喜利 お題:「こんな芋焼酎は嫌だ!!」 という企画を開催しました。 合計約280名の方が参加してくださいました!!! 本当にありがとうございました!!! 今日のnoteでは、たくさん頂いた応募の中から 編集担当が「なんでやねん!」とツッコミしたくなったものをご紹介。 「え?もしかして編集担当さん暇なの?」とか思わずにご

          しらかね大喜利にツッコんでみた!