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生成AIにgithub issueを要約してもらう

生成AIにgithub issueのやり取りを要約してもらい、エラーなどの課題解決の効率化にならないか試してみました。
結果としては望んでいたほど上手くはいきませんでしたが……
情報のまとめとしてはまあまあアリかな、くらいの結果が得られました。
今後作業していて詰まった時などこのやり方を試しつつ、よりプロンプトを洗練させていきたいです。

Github issueを読むのが辛い

エンジニアの方であれば、プログラミングのエラーへの対処方法などを調べている内にGithub issueへたどり着くことがあるかと思います。
自分の場合、エラーの他に環境構築関係でよくGithub issueを参照します。
(手順通りにやっていてもなぜか動かない、などの時に……)

ただこのGithub issue、私にとっては読むの結構辛いんですよね。
要点が明確なドキュメントなどと異なり、大抵質問者と開発者の対話形式になっているのできちんと上から順に読まなければ分からないというか。
そもそも英語が苦手という事情もあるのですが。

そこで文章の要約が得意らしい生成AIに内容を日本語で要約できないか試してみました。

環境構築方法を教えてもらう

今回は例としてVScodeからSingularityコンテナに接続する方法について調べた例を挙げます。
自分のPCからリモートサーバ上に立てたSingularityコンテナにVScodeから接続することを目的にします。

singularityとはDockerのようなコンテナ技術です。

大分ニッチな領域なので興味ある方がおられるか心配ですが……
会社の環境で一部Dockerは使えないがSingularityは使えるという不思議な環境があるんですよね。

さて、簡単にネットで調べてみたところ、以下のissueが見つかりました。

だいぶ議論が白熱しているようでかなり長いスレッドになっています。
こちらを生成AIに要約させてみます。
今回はGoogleのGeminiを使いました。
(MicrosoftのCopilotも使ってみましたが、今回はほぼ同じ回答が得られました。)

以下が入力したプロンプトです。

以下のURLはVScodeからリモートサーバで立ち上げるsingularityコンテナに接続できるかどうかについて議論しているgithub issueです。このページを読んでVScodeからsingularityコンテナに接続する方法を要約してください。https://github.com/microsoft/vscode-remote-release/issues/3066

以下が出力です。

このドキュメントは、VScodeでSingularityコンテナを使用する方法について説明しています。 現時点では、VScodeのリモート開発で完全にサポートされているコンテナはDockerのみです。
ただし、server.shファイルを変更する必要がある回避策があり、一度にアクティブにできるコンテナインスタンスは1つだけです。
VScodeからSingularityコンテナに接続するには、次の手順を実行します。VScodeで「リモート接続」>「リモートコンテナ」を選択します。
**「SSH経由で接続」**を選択します。
**「カスタムスクリプトを使用する」**を選択します。
次のコマンドを入力します。
#!/bin/bash export SINGULARITY_CONTAINER_PATH=/path/to/your/container.sif export SINGULARITY_ENV_PATH=/path/to/your/environment.sh ssh -t $SSH_HOST

**「接続」**を選択します。
この方法を使用すると、VScodeからSingularityコンテナに接続できます。ただし、これは理想的な方法ではなく、server.shファイルを変更する必要があることに注意してください。また、一度にアクティブにできるコンテナインスタンスは1つだけです。
確認したウェブサイトgithub.com/microsoft/vscode-remote-release/issues/3066

さて、こちらの方法は確かに先のissueに載っている方法です。
しかし、issueを自分で読み進めると実はさらに下の部分により洗練された方法が記載されていました。

実際、以下のQiita記事はこちらの方法を採り上げています。

https://qiita.com/k_tk/items/f746acc8267364d18e48

ウェブページを読む際に初めの方しか読んでいないのか、AIのクセとして後の方の回答の重みが低いのか……
正直今回は微妙な結果となりました。
より短いissueなどであれば上手く機能するかもしれません。

今後の使い方

今回は「Github issueを生成AIに要約させて作業効率を上げる」ことを目的に簡単な検証を行ってみました。
結果としてはあと一歩といった印象で、もう少しissueを読み込んでくれれば……という感じでしょうか。
ただ、例えば自分が注目している分野の多くissueを要約させて大枠を追跡する、などの用途であれば使えるかなと思います。
その後、気になるissueがあれば自分で目を通すことになるかと思います。

巷間よく言われることですが、生成AIは完璧な答えを返すわけではないので、使い道を考えつつ、きちんと自分でも情報に当たってみる必要がありそうですね。

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