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彼とわたしの泥仕合

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AMさんで連載中のコラムに、元カレとのあれこれを書いた。要約すると「彼氏が他の女と婚約したので気が狂った」という話だが、書ききれなかった泥仕合の内容をこちらに殴り書きしたいと思う。

結婚目前(と、勝手に思い込んでいた)彼氏に他の女と結婚すると伝えられた日、わたしはドラマみたいに「もういいッ!!」と言い捨て、彼の家を飛び出した。3歩進んではうずくまり、5歩進んでは立ち止まり、ハンカチをグシャグシャにしながら歩いた。5分たっても彼が追いかけてこなかったので、(こういう時は追いかけてくるものなのでは……?)と思いつつ涙を拭いて、真顔でスッと歩き出した。

とはいえメイクは崩れていたし、駅についたら線路に身を投げそうだったのでタクシーに乗って帰宅した。愛と憎しみのタクシー代2500円。


家に帰ってわんわん泣いて、泣き疲れて少し寝た。その後妙にスッキリしたわたしが手を伸ばしたのがPCである。

わたしに与えられたのは「会社の先輩」という情報だけだが、特定できる気しかしなかった。サビ付いていた女の勘がビンビンに冴えわたるのを感じた。卍解である。実際2時間後には相手を特定し、3時間後には出身大学、地元、家族構成などを割り出していた。

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