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ロレンツォオタクが聴き解く「アンジェリークルミナライズ 2nd step」ドラマCDについての感想 その②

まえがき

台風がきていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。9月も下旬に差し掛かり、10月のアンジェリークルミナライズ公式イベント「フロステ2」が近づいてきましたね。
まさかの紗与イチ先生の最高最高最高描き下ろしが公開され、女王候補は年に一度の祭りに狂いまくっています。CDでユエちゃとカナタくんの新曲&ドラマCDも出ちゃうし、公式供給たっぷり!実りの秋ありがて~~~!
さて、我らが推しの地の守護聖ロレンツォ様ですが、この度キャラクターデザインの紗与イチ先生より、こんなお言葉を賜りました。
「いつも胸が開いている方のことなんですけど、「目の前に近づいてきたら思わず目逸らして後退りしたくなるような殿方」というイメージで描いています。いつも🐍」
乙女ゲームの攻略キャラ、「目の前に近づいてきたら思わず目逸らして後退りしたくなるような」って表現されることありますか??
そんな異質なロレンツォ様、みなさまご存知でしょうが、ちょっと倫理観が狂っていて、己の興味が最優先の自称「人でなし」の奇人です。

この記事では、そんなお可愛らしいロレンツォ様が活躍されておりますドラマCD「アンジェリークルミナライズ 2nd step」の感想をダラダラと書く後編です。前編はこちらから見てね。
ミスティックカナルに視察にやってきたノア、カナタ、ロレンツォ。そこには神鳥の先輩守護聖方が来ていた。それぞれ力のペアになって、街を探索することになり…。
ノアくんとクラヴィス様のお二人のふれあいのドラマトラック3のあと、ドラマトラック4は、地の守護聖の2人の語らいとなります。

4. 地の守護聖たち (Drama)

やってきました!!!!!!我らがロレンツォと、ロレンツォが愛してやまない先輩ルヴァ様のタ―――――ンッ!!!!
ル:「ロレンツォは物知りですね~」
という、ルヴァ様がロレンツォをよしよししている冒頭から始まります。もう、これだけで、ウケる。ルヴァ様に「物知り」だと褒めてもらうぐらい、たっぷりとミスティックカナルについてご案内してあげたんだね…。張り切るワンコちゃんロレンツォの絵が浮かびます。
さて、ここで思い出してください、ロレンツォがノアとカナタくんと降り立った時のこと。「お姉さんが育てている大陸って本当気持ちいいですよね」「うん、優しい感じがする…」という二人のミスティックカナルの感想に、「もう夕方だね。急いで向いたいから馬車でも探そう」超ドライに答えていたんですよこの男は!!それなのに目上の尊敬する方には、張り切って紹介しまくっちゃうの、対応に差がありすぎる。年下は興味がなく、目上の立場の人が大好きロレンツォ。部活で同期に嫌われるタイプじゃん、まあロレンツォはぜったい部活なんかしないけど……。
先輩に褒められたロレンツォくん、思わず照れ笑いがもれちゃいます。
ロ:「そんなことは……私の知識など、ルヴァ様の足元にも及びませんよ(照れ)(ウキウキ)」
声色!!!!はずみすぎ!!!
そんなロレンツォにとってのハネムーンタイム中に、ルヴァ様が何かに気づきます。道に座り込んでいるモブ男性。ルヴァ様が声をかけたところ、その男性は疲れて休んでいるのだと答えます。
ル:「それはいけませんねぇ。ロレンツォ、すみませんが、お水を持ってきていただけますか」
ロ:「え??」
この!!!!!!「え??」!!!!!!!!!!

自分が興味を抱いていない男のために水を汲むことに対して、まさか自分が頼まれるなんてびっくりという純度100000000%の無垢な「え??」!!!!
眼の前で具合の悪い人間がいて、それを目上の人間が介抱しているのに、手伝うなんていう選択肢が0.00000000001ミクロンも浮かんべていないが故の「え??」!!!!
人生で知らん人間を助けようと思ったことがなかったのであろう驚きの「え??」!!!!
ていうかなんなら水とかを他人のために入れてあげる、という行動を己の選択肢に持っていないが故の「え??」!!!!
はぁ、はぁ。最高ですね!!?? このたったひらがな一文字に、ロレンツォの人間性、今まで行きてきた環境、思考回路、趣味嗜好、様々な要素が詰め込まれていて、毎度聞くたびに「んぅ~~~!!!!!」って変な声出ちゃうんですわ!!
ちなみに言うと、ルヴァ様の問いかけ方もいいんですよ。ロレンツォが自発的にこのモブに対して何かをしよう思っていないことを、たぶんわかっていらっしゃって、だからこそ「すみませんけど」の枕言葉をつけている。さらに「持ってきていただけますか?」という疑問形ではなく「持ってきていただけますか」の断定で、明確な指示として頼んでいるんですよね。
このあとのロレンツォの答えです。少し含み笑いをして、ため息にも聞こえる吐息を漏らしてから、さくっと水を汲みに行きます。
お、お利口~~~!!!こんな素直なロレンツォ、ゲーム本編で見たことあります!?
これが対ユエとかだったら、たぶん少し口答えをすると思うんですよ。「どうして私が?」とか、「そういうのは他の守護聖に任せるよ」とか、なんかしら一度意見を述べると思うんですよね。じゃあルヴァ様にはなぜこんなに素直なのか?
やはりそれは、ロレンツォの性質をルヴァ様が理解していて、それを受けて入れているからこそ、ロレンツォも素直に指示を聞くんだと思います。ロレンツォが見知らぬ他人の世話をしたがらないということを理解している。だから「すみませんが」などをつけるし、自分から頼むという体をとっている。ルヴァ様に理解されているからこそ、ロレンツォは「本来私はそれをしたくない」という主張をする必要がない。あくまで、「頼んでいるルヴァ様のために」水を持ってくるんです。

さて、ロレンツォがお水を汲んで戻ってきてたところまで、場面が変わります。ロレンツォの執務室BGMをバックに、「ごっくん、ごっくん、ごっくん、ぷふあ~」というモブの声が響きます。

いや~~~~~羨ましいですね!おい、それロレンツォが持ってきた水だでしょうが!!もっとじっくり味わって飲んで!!気軽に背負っているそのBGM!!まだ私達CDも買わせてもらってないですけど!!!「おいし~~~ぃ!」だとぉ?シンプルにうらやましいが?????

そのへんの天然水のラベル剥がしたやつでいいので、「ロレンツォがルヴァ様に言われて汲んできた水」、いつか公式で売って下さい。
「ロレンツォのおいしい水」(六甲のおいしい水のイントネーション)を飲んだモブ、回復したようです。
モ:「おふたりとも、ありがとうございます!」
ル:「いえいえ。大変なときは、お互いさまですから」

ルヴァ様がにこやかに返します。具合の悪そうな大陸の民が、介抱によって回復し、お礼を言っている和やかな場面。このシーンで、ロレンツォはひっっっっっとこともモブに返事をしません。ちょっと、ロレンツォ!モブは「お二人とも」って言っているわよ!
しかしロレンツォは、あくまで「ルヴァ様に頼まれたから」お水を持ってきただけなので、モブが元気になろうがなるまいがどうでもいいので、うんともすんとも返さないんですね。う~ん令梟の地の守護聖、ブレない!最高!
モ:「それにしても、おふたりもイケメンですね?今日はなんかのコンテストでもあるんですか?さっき会った二人もすごい美形だったんですけど……」
モブ、元気になったのか喋り倒します。ここでロレンツォ、ようやく言葉を発します。さぁ、ロレンツォによるモブへの第一声は???
ロ:「特になにもないよ」
ぶった切りました!

いやいやいや、あんたこのモブが出会ったであろう「二人の美形」、ぜっっっったい心当たりあるでしょうが。そしてイケメンだって言われているコメントについては丸シカトです。
いや~モテ男ロレンツォ氏のことなのでイケメンなんて言われ慣れているんでしょうが、社交辞令の「ありがとう」とか「そんなことないよ」とかもありません。とにかく「コイツとの会話を切り上げて、楽しいルヴァ様とのデートに戻りたい」という確固とした意思を感じます!!ブレないね!
モ:「そうですか……それにしても、過去の自分と対話するとつかれますね~。霧の遊びもほどほどにしないと」
ここで、ロレンツォがピクリと反応します。具合が悪かろうがそれが回復しようがイケメンだと褒められようが一切ノーリアクションだったロレンツォ、いきなり意気揚々とモブに質問を畳み掛けます。
ロ:「霧の遊び?」「ほぉ?」「それはどういうタイミングで発生する?」
モブへの聞き込みから、ミスティックカナルで声が聞こえるところで黒い霧に巻かれると、過去の自分と対話ができるという現象が起こっているということをモブから聞き出します。
モ:「お水、ありがとうございました」
ロ:「いや、こちらこそ、面白い情報をありがとう」

さっきまでフルシカトだったお礼に、ロレンツォは軽やかに返します。未知の事象と出会い、ワクワクとしたロレンツォのお声、とっても可愛いんですわ~~~!さっきまでの「こいつさっさと帰らないかな」という興味0声との落差がまた良い。(ロレンツォの女の偏った意見です)
モブと別れ、また街を歩き出す二人。ルヴァ様が笑います。
ル:「あなたは分かりやすい方ですねぇ、ロレンツォ。あんなに面倒くさそうにしていたのに、興味を惹かれると、俄然やる気になる」
露骨な態度を、ルヴァ様に指摘されてシュンとなるロレンツォ。
ロ:「っ……すべてお見通し、ですね。ルヴァ様の前だと言うのに失礼しました」
いや素直!!!!!可愛いか!!!!あとこの辺!!吐息の演技がすっごくよくて、ボイスで聞いてください!!ルヴァ様に言い当てられてちょっと驚いちゃった息、そしてそれを誤魔化すかのような小さく笑う吐息!!「お見通しですね」の「ね」の息の混ぜ方が特にいいです。テキストで起こそうと試行錯誤していたのですがどうにもうまく書けないんで割愛しています。とにかくCDを聞いてくれ。
ロ:「不快な思いをさせたなら、お詫びします」
ぐぅ!!!出た!!!自分の振る舞いが誰かを不快にさせるかもしれないことを自覚しているけど自らの考えや主張を変える気はないからあくまで「不快にさせたこと」を謝るやつ!!きー!!!
恋愛6で語られるやつです。え、もうそんなロレンツォの本質の話しちゃうの?アンジュがそこにたどり着くまでどれだけロレンツォのこと追い回す必要があったかを思い出して頂けると、ルヴァ様にロレンツォが心をさらけ出すスピードがいかに爆速なのかを感じていただけるのではないでしょうか。
そしてこの台詞のあと、衣擦れの音がするんですよ。つまり、ロレンツォ、ここで頭を下げている…?? つまり、「見通された自分の性格が、ルヴァ様に不快な思いを抱かせた」と思いこんでいるんですね。それを謝罪している。うっ……ロレンツォくん、自分の本性が「他人に好かれないもの」だというベースの考えがあって、そこに彼の人生の孤独を見るようでかわいそう…いや、ここで可哀想なのは自宇宙の守護聖に親身になってもらえず水ももらえないモブなんですけど…。
ル:「どうして謝るんですか?私はあなたを責めたりしませんよ。それがあなたの本質なんでしょうし。それについて、私が守護聖として指導するつもりもありません」
ルヴァ様のセリフです。これ、驚いたんですが、文字で起こすとけっこうきついセリフですね。しかし、お声で聞くとルヴァ様の受容と理解と慈愛が詰まっていて、ロレンツォを責めているわけではなく、彼をそのまんま受け入れているんだということを感じます。
ロ:「これほど、民に対して親身になれない守護聖でも……?」
いや、ロレンツォ!!!ほんっっとうに民に興味なかったんかい!!そしてそれをそんなに明確に自覚した上でその態度とってるんか~~い!!
ロレンツォ、マジのマジで「己の興味のために」守護聖になって、それ以外のためには全く働いていないことがわかります。しかし、まあ大人だし社会人経験もあるので、別に民を害したり仕事を放棄したりはもちろんしないし、守護聖としての努めはちゃんと果たしているけど、それは「己のため」であって、「民が安らかであるため」ではないんですね。そしてなによりヤバいのはそれを自覚しているところ。この話、恋愛6の「客観的にみて人でなし」と語るところでも同じベクトルのヤバさですね。
が、恋愛6とまるっきり違う点があります。恋愛6ではアンジュを突き放すために「客観的にみて人でなし」なんだ、という話をしています。だから私に近づくのはやめなさいと。
しかし!!!!!
今回の「民に対して親身になれない守護聖」は違います!!ポイントは語尾の「……?」です!!!!みなさん、もう1度トラック「地の守護聖たち」の3:20~から再生してください!聴きましたか?はい!この情景をビジュアルで想像して下さい!
頭を下げたロレンツォが、少し上目遣いにルヴァ様を見上げています。そして、「親身になれない守護聖でも……?」と語尾をあげているんです。そう、ロレンツォは、ルヴァ様を突き放すために言っているのではもちろんなく、謝罪をし、受け入れてもらいたくて、許してもらいたくてこの自らの性質を告白しているんですよ!!!!!!!!!
ちょっと!!!!そのムーブ恋愛ルートでみたことないんですけど!!!!
ル:「あっはははは!民に優しくはしてあげて欲しいですけどね…」
懐が宇宙より広いルヴァ様、笑ってロレンツォを受け入れます。きっと、女王候補たちがきっとロレンツォにいい影響を与えるだろう、とルヴァ様は笑います。
ル:「人は人を変えられませんし、変える必要もありません。私は、あなたにしかなれない守護聖になって欲しいと思っていますよ」
このあと!のロレンツォの吐息!!感嘆の吐息!!ルヴァ様のお心の広さに感動する吐息!
そのあと!!「んむぅ」と息を飲む音!!文字にするとダサいんですが、竹内低音ボイスの色っぽさ!ルヴァ様の視野の広さに心を打たれている唇を引き結んでいる音!!
ロ:「ご指導、ありがとうございます。ルヴァ様」
ロレンツォ、心からの感謝。こんな誠実な調子で喋るロレンツォ聴いたことあります?
ロ:「やはり神鳥の宇宙は、深い」
ロ:「私など遠く及ばない」

はい。つづくセリフを聴いてもわかりますね。これは段階としては敬愛する相手に跪いている恋愛9です。つまりですね、ルヴァ様は恋愛6から、7・8をぶっ飛ばして9にたどり着いているわけですよ。ロレンツォの心に最短ルートでたどり着いているの、すごくない?
ル:「そんなことありませんよぉ~」
ルヴァ様の陽気なお声で2人のトラックは終了です。
ルヴァ様、強すぎ…。ロレンツォ、ルヴァ様好きすぎ…。

はい、というわけで、ここが一番書きたかったルヴァ様に全面降伏ロレンツォの話でした。
ロレンツォの甘い声聞きたかったらね、このCD聞くほうが早いんですよ。知ってました??乙女ゲームのキャラクターぞ???

はぁ、書きたいところだけ書いたらすっきりしてしまいました。
ずいぶん置いてしまったので、取り急ぎこちらを中編としてアップします。
後編はカナタくん&リュミエール様、そしてこのルヴァ様にしか興味ない男(ロレンツォ)が、ミスティックカナルで起こる不思議な現象に対してノア・カナタとどうやって対峙するのか?大丈夫??ちゃんとできる???霧に飲まれる2人に尻向けたままルヴァ様とのおしゃべりに夢中になったりしちゃわない???

次回!「守護聖の名乗り、大好き!!!」の巻。
後編の事件パートもいいし、360°評価もたまんないんですよ~!まだまだ語るゾ!!!

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