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【シティベスト4+α】あくの塔型アルセウスジュラルドン デッキ解説 その2【全文無料】

【はじめに】

しらいしと申します。2020.8頃からポケカをプレイしており、普段はシティリーグの入賞数をまとめてnoteに投稿しています。

今回は先日参加させていただいた大型自主大会とシティリーグで良い成績を残せたあくの塔型アルセウスジュラルドンのデッキ解説記事を書かせていただきます。

全文無料ですので最後まで読んでいただけると嬉しいですし、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

レギュレーションはS1W/S1H-S10D/S10Pです。

また、直前のS1W/S1H-S9a環境でもあくの塔型アルセウスジュラルドンのデッキ解説記事を書いています。今回はこのときからレシピやコンセプトが大幅に変わっているため、追記ではなく別の記事で書いている次第です。こちらも是非!(今読み返すと少し間違ったこと書いてますねすみません…)


【成績】

参加した大会での成績は以下の通りです。

成績

128人大会で予選8位、ベスト16&シティリーグベスト4と正直かなり嬉しいですが、満足とはいかない、そんな結果でした!ポケカ侍ッで勝てなかったのも少し心残り…

後述しますが、不利だと考えているミュウに1度しかマッチングしていない点はデータとして要注意です(しかもお相手の事故勝ち)。ミラー負けは事故負け1つとお相手が一歩上手だったのが1つでした。


【アルセウスジュラルドンを選択した理由】

今回は正直自分の好きなデッキだから握りました!笑

というのも、直近のCL横浜は落選し、CSPでもらえる権利も無いためゴリゴリに勝ちに行ったり練習する必要があまりありませんでした。6月のJCSに向けて準備することも考えましたが、1ヵ月とはいえまだ時間もあるし、新弾も出るし…ということで、シティリーグS5で悔しい思いをしたアルセジュラルドンでリベンジしたい気持ちもあり、こういった選択になりました。

また、環境での立ち位置も悪くなかった(良いわけではない)のも理由の一つです。

▼自身で調べているシティリーグの入賞数

■予想されるマッチングに対する有利不利(私視点)
  オリジンパルキア 微不利~微有利(オリジンパルキア側の練度次第)
  ミュウ      不利(ただし、序盤さえ乗り越えれば押せる)

  ムゲンダイナ   微不利
  アルセウス系統  基本有利
  オリジンディアルガ 微不利?
  ハピナスミルタンク 有利
  ゼラオラファイヤー 有利
  その他       基本有利

不利寄りの対面が多いように見えますが、ミュウ以外はこちらのプレイングで何とかなる部分が多く、分布的に不利寄りの対面よりも有利寄りの対面にあたることの方が多いため、実際は思った以上に勝てると思います。ミュウに連続で当たったらドンマイです…。


【デッキレシピとあくの塔型の強み】

今回使用したレシピは以下の通りです.

レシピ
デッキコード:pSSyER-tNqeUU-yppySy

これは自分で考えたレシピではなく、こちらのsyuさんのシティ優勝構築を60枚完コピしたものになります。

syuさんのシティ優勝解説記事

今回のアルセウスジュラルドンもあくの塔型です。あくの塔型のメリットはなんといっても初動事故の回避です。アルセウスジュラルドンは1ターン目にアルセウスVにエネルギーを手貼りできなければ概ね負けという不安定さを抱えており、そこそこ事故ります。アルセウスジュラルドンは初動が何より大事であり、ゲームが成立するかに大きく関わるため少しでも事故を減らすためにあくの塔型の方が良いと思いました.中盤以降も腐らず、むしろ手札干渉にも強く出られる点やマスタードとカリンを無理なく採用できる点は大きな強みだと思います。

比較となる型(スタジアム)の代表である結晶の洞窟型は、中打点系のデッキに対してはめっぽう強いですが、このデッキはアルセウスから動くため使用するのは中盤以降です。その点を考慮すると、少なくとも4枚採用は違うと思いました。かといって耐久という強みを疎かにするのも勿体無いということで、リソースを保てるマリィやダブルターボエネルギーにも触れるエネくじを採用するのに加えて、すごいきずぐすりを厚めに採用しています。今回は中盤以降少し使えればよいという考えで1枚だけ採用しました。ややご都合感ありますが…

一応、崩れたスタジアム4枚採用型も試しましたが、やはり結晶の洞窟型と同様に初動事故率があくの塔型よりも高いことやセイボリーがあればベンチを十分に制限できるため採用を見送りました。そもそも、オリジンパルキアをはじめとして、崩れたスタジアムによって勝率が上がる対面は無いように思いました。

■まとめ
あくの塔型の最大の強みは初動事故回避であり、このデッキにおいて最重要


【各カードの採用理由】

を説明する前に、アルセウスジュラルドンが現環境で最も警戒すべきカードであるやまびこホーンについて触れておきます。ベンチを絞って耐久することが強みの一つであるこのデッキにとって、無視してサイドを取られたり、バトル場で縛られることは非常に厳しいです。前環境ではミュウにたまに採用されている程度でしたが、今はトップシェアのオリジンパルキアにほとんど採用されています。オリジンパルキアに負けるときは大抵やまびこホーンのせいです…。やまびこホーン対策が前回の記事からの大きな変化点であり、それを意識したレシピになっています。

ポケモン

また、アルセウスVでスタートできる確率は以下の通りです。ジュラルドンVでスタートしてしまった場合はポケモンいれかえが必要になります(スターバースで2ターン目にサーチ可能)。下記の確率、いれかえリソース、やまびこホーンケアの3点との相談になると思います。

スタート率
ポケモンのどうぐ
サポート
スタジアム
エネルギー

【不採用カード】

不採用カード

【各対面プラン】

■基本プラン
①1ターン目 アルセウスVに手貼り(後攻ならトリニティチャージも)
②2ターン目 トリニティノヴァ
③3ターン目~ 育てたアタッカーで戦う
 中盤以降使いたいカード:すごいきずぐすり、ボスの指令、カリンの信念

※小技:どうしてもサイドを3枚取られたくない時や、進化できなさそうなときはジュラルドンV(ガトリングスラッグ)をアタッカーにしましょう。

vsオリジンパルキア

まず大切なことは「1ターン目はアルセウスVしか出さない」ことです。オリジンパルキアが2ターン目に220ダメージを出すにはベンチフル展開+こだわりベルト+ダンデが必要であり、要求があまりにも高いです。つまり、2ターン目にアルセウスVはきぜつしません。安心してバトル場のアルセウスVにエネルギーを手貼りしましょう。また、ベンチにポケモンを出すとあなぬけのひも(採用率は低いですが)やボスの指令が裏目になります。ジュラルドンVでスタートしてしまった場合はベンチにアルセウスVを1体だけ出して2ターン目にいれかえ札を使用しましょう。

※6/12 取り消し線部分について追記
何気なく自分の記事を読み返していたのですが、よく考えたら先2ベルト+ハイドロブレイクで230ダメージを出すことができるため、2ターン目にアルセウスVはきぜつします。エネルギーはメロンかスターポータルで供給可能となります。かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけんと要求は同じです。先1でオリジンパルキアが2体並んだ場合は警戒しないといけないかもしれません。
理想的な対策はおまもりを持たせることで、それができない場合は仕方なくベンチに1体出しましょう(結局あくうのうねりを使用する場合の要求は変わりません)。ベンチに1体出したときの裏目は後述するように縛られることだと思います。

似たようなケースで、「トリニティノヴァ/チャージを使用できる時しかベンチに新しいたねポケモンを出さない」ことも重要です。このデッキはエネルギーの手貼りだけでポケモン育てることが困難なため、ベンチのポケモンをバトル場で縛られる行為に非常に弱いです。やまびこホーンが流行っている今は尚更いれかえ札を温存しておく必要があります。

次に、育てるアタッカーについてです。先攻と後攻でそれぞれ違うと考えています。

先攻:アルセウスVSTAR→ジュラルドンVMAX→ジュラルドンVMAX
後攻:
①1ターン目にトリニティチャージを使用
  アルセウスVSTAR→ジュラルドンVMAX→ジュラルドンVMAX
②1ターン目にトリニティチャージを不使用
  アルセウスVSTAR→アルセウスVSTAR→ジュラルドンVMAX

前述の通り、このデッキはエネルギーの手貼りだけでポケモンを育てきることが困難なため、エネルギー加速はトリニティノヴァ/チャージを頼るべきです。そうしたときに、先攻や後攻1ターン目でトリニティチャージを使用できた場合はアルセウスVSATRがトリニティノヴァを2回宣言できる(アルセウスVSTARはワンパンされない)ためジュラルドンを2体育成することができます。しかし、後攻1ターン目にトリニティチャージを使用できなければ3体目のアタッカーであるジュラルドンを育成することが困難になります。その場合は、2体目のアタッカーをアルセウスVSTARにすることで3体目のアタッカーを余裕をもって育成できます。キバナを使用すればエネルギーの手貼りのみで育成可能ですが、本来は他のサポートを使用したいです。

■まとめとその他注意事項
★1ターン目はアルセウスV1体の盤面を目指す
★トリニティノヴァ/チャージを使用できる時しかベンチに新しいたねポケモンを出さない
★アタッカーはトリニティノヴァ/チャージを使って育てる
・やまびこホーンのケア
  - トラッシュにたねポケモンを送らない
  - ふつうのつりざおを使用する
  - いれかえ札とダブルターボエネルギーを温存する
・回復を挟んで耐久する
・カリンの信念を使用してパルキアVSTARをワンパンする
・パルキアVがベンチにいるときは積極的にボスでキョダイフンサイを狙う
・ツツジケアで山を圧縮しておく
・シンオウ神殿やスターミーVを警戒する

特に★の項目はほぼ全対面で使用するプレイングのため非常に重要です。

vsミュウ

※5/7 全体的に微編集、追記

基本アルセウスジュラルドンが不利ですが、序盤の猛攻をしのげばアルセウスジュラルドン側が有利になる、というイメージです。ミュウは先攻2ターン目はエネルギーの付いたアルセウスVをきぜつさせ、後攻1ターン目でも無理矢理バトル場のポケモンをきぜつさせてサイドを2枚とることが可能です。このスピードとパワーさえ凌げば…と思っています。

アタッカーはアルセウスVSTAR→ジュラルドンVMAX→任意(3体目は無しもアリ)とします。理由はやまびこホーン込みでサイドを2-2-2と簡単に取られないようにするためです。また、特性ハードコート込みで実質HPが280になるためベンチのジュラルドンには大きなおまもりを貼りたいです。仮にタブレット系を3枚使用されてきぜつさせられてもミュウ側はリソースをかなり使用しているため挽回できる可能性があります。シマボシで2表を出されたら諦めましょう。

とにかく「いかにジュラルドンVMAXを起動させるか」に全てがかかっています。ジュラルドン起動後はすごいきずぐすり、ボスの指令、カリンの信念をどれだけ有効に使用できるかが勝負です。ミュウ側がタブレット系をかき集める要求値との勝負となりますが、基本的にこちらが有利だと思います。

ジュラルドンVMAXを立てるための基本的な流れを以下に記載します。

■ジュラルドン先攻の場合(最も現実的)
〇1ターン目
・ベンチのアルセウスVにエネルギー手貼り
 ※後攻1ターン目のメロディアスエコーをケア
・ベンチにジュラルドンVも出す
 ※あなぬけのひもが裏目だが、その場合はアルセウスVを差し出し、2ターン目キバナで復帰
〇2ターン目
・ジュラルドンVMAXに進化しつつトリニティノヴァ

■ジュラルドン後攻の場合
例1(厳しい)
〇1ターン目
・場にアルセウスV2体とジュラルドンVを用意
↓先攻2ターン目:エネルギーが付いたアルセウスVをきぜつさせられる
〇2ターン目
(・ジュラルドンVMAXに進化)
・キバナでアルセウスVを起動し、ジュラルドンにエネルギーを加速

例2(やや厳しい)
〇1ターン目
・トリニティチャージを使用(理想はジュラルドンVにエネルギー加速)
〇2ターン目
(・ジュラルドンVMAXに進化)

vsその他

アルセウスVをワンパンできないデッキならオリジンパルキア、アルセウスVをワンパンできるデッキならミュウと同じようなプランが基本となります。あとは山の作りをしっかり行うなど基本的な戦い方で十分だと思います。


【改良案 CL横浜に持ち込むなら】

デッキコード:n9QNgn-r9dzpC-Q6Lgng

OUT:ポケモンいれかえ、エネくじ、結晶の洞窟、いちげきエネルギー
IN:アルセウスVSTAR、あなぬけのひも、あくの塔、基本鋼エネルギー

連戦を意識した安定に寄せるならアルセウスVSTAR、あくの塔、基本鋼エネルギーは必須と思い、上記のレシピになりました。シティもこのレシピにするか直前まで迷いましたが、上振れ狙いで突っ込みました笑
エネくじは欲しかったですね…逆にキバナは抜きたかったですがミュウ対面などで必須なため抜けませんでした。キバナ使うなら負けと割り切って抜いてしまうのもアリだと思います。


【さいごに】

最後まで読んでいただきありがとうございました!投げ銭方式とさせていただいておりますので、もし今回の記事に少しでも価値を感じた方がいらっしゃれば、お心添えをいただければ幸いです。

普段はシティリーグの入賞数をまとめたnoteも書いていますので、もしよければそちらも是非!

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