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【シティベスト4】アルセウスジュラルドン デッキ解説 その3(備忘録)【全文無料】

【はじめに】

しらいしと申します。2020.8頃からポケカをプレイしており「チーム千里眼」というチームに所属してWCS出場を目標に頑張っています。他にもシティリーグの入賞数をまとめてnoteに投稿しています。

今回は先日参加させていただいたシティリーグで良い成績を残せたアルセウスジュラルドン(アルジュラ)のデッキ解説記事を書かせていただきます。
ただ、プレイングや構築で特筆すべき点があまりないので殆ど備忘録です。以前にアルセウスジュラルドンについてのデッキ解説記事を2つ書いていますのでそちらも是非(アルジュラだけで3つも記事を書くことになるとは)。こちらもプレイングに関してはそこまで書いていないのであまり参考にならないかもしれませんが…。ジュラルドンを押し付ける!以上!

全文無料ですので最後まで読んでいただけると嬉しいですし、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

レギュレーションはS1W/S1H-S12aです。


【成績】

シティリーグS2 2022/12/24(土)
予選 4-0 1位/38人

勝 ドガスダイナ 先6-3
勝 ドガスルギア 先6-5
勝 アルセコケコ 先6-2
勝 ルギア 後6-4

本選 ベスト4
勝 レジギガス 先6-0
負 ルギアゲンガー 後2-6

初の予選1位で負ける気がしませんでしたが最後の最後でかなりキツい対面を踏んでしまいました…。ゲンガーVMAXのキョダイマルノミ250ダメージ+いちげきエネルギー×4=80ダメージ=330ダメージがジュラルドンをしばくための打点過ぎて泡吹いて倒れました。雪道を妥協せずに2枚採用していたお相手がナイスでしたね。
ほとんどの対戦で後1マリィorジャッジマンをされてキレ散らかしていましたがそれでも事故らなかったデッキありがとう。


【アルセウスジュラルドンを選択した理由】

選択理由

・環境での立ち位置が良かったため
・練度が十分だったため、詰んでしまうようなメタカードがないため
です。

前提として、今回の最低目標はベスト4と考えていました。CSPでWCSの権利を獲得するにはあと250ptくらい必要と仮定した場合、残り3回のシティリーグでベスト4優勝優勝をする必要があったためです。JCSの優先権を獲得するという意味でもベスト4以上は最低でも達成しておきたかったです。要は勝つためのデッキを選択します。

■環境での立ち位置
私は普段からシティリーグの入賞数を調べてまとめているのでそれを参考に環境を調べました。

▼自身で調べているシティリーグの入賞数

最近の分布としてはルギア(3割)、ミュウ(1.5割)、LTB(1.5割)で全体の約6割、レジギガス、アルジュラ、ドガスダイナで約2割です。これらのデッキは基本的にどれを選択してもシティリーグで勝ち上がれるデッキパワーを持っており環境での立ち位置も悪くないと考えていました。また、傾向としてガラルマタドガスやそらをとぶピカチュウは無視できない存在になっていると感じていました。

■練度とメタカードの存在
上記のデッキからどれを選択するか一つ一つ考えた結果、LTBとアルジュラが残りました。というか、元々本命はLTBでアルジュラは逃げデッキでした。他のデッキを選択しなかった理由を挙げていきます。

・ルギア
後手捲り手段に乏しく、ルギアを握り続けているプレイヤーと比べて練度が圧倒的に足りていない。
・ミュウ
悪くはないが、練度が低くロスト対面の勝ち方をよくわかっていない。あとウッウロボを持っていない。
・レジギガス
「そらをとぶピカチュウで詰んだから負けた」と言いたくない。練度にも不安があり、レジギガスを練習するくらいならLTBを練習した方が良いと思った。
・ドガスダイナ
森の封印石があってもなかなか初動で盤面を作りきれず、そのままずるずる負けてしまう対面が多かった。

大体練度足りてないじゃん、という点はお許しください…。

第一候補だったLTBを選択しなかった理由

以上の理由もあり、CLが終わって少し様子を見てからデッキをLTBに定めて練習をしてみましたが、3つの課題を感じました。
・時間切れ両負けの恐れがある。
・1つのミスが大きすぎる。
・ガラルマタドガスとそらをとぶピカチュウが思った以上に活躍している。

■時間切れの恐れ
今回、練習時間をほぼ取れないことが分かっており、コ○ナワクチン休暇中にPTCGOをやるのが精いっぱいでした(高熱なのに何やってんだ)。結果としてアメイジングライコウ&レックウザ軸で50戦、カイオーガ軸で30戦できました。勝率は丁度50%でこの時点で怪しいのですが、一番気になったのは時間です。シャッフルやサイド落ち確認などをほぼノータイムでできるPTCGOですら自分の持ち時間を10分以上使っている対戦が多かったです。シティリーグという緊張した場かつ対面での対戦ではさらに時間を使うことは明らかであり、残り1週間の時点でこの状態は厳しいと考えました。元々リザードン軸のLTBは結構触っていたので多少練習すれば問題ないと思っていたのですが…。

■1つのミスの大きさ
分かっていたことですがアメイジングライコウ&レックウザ軸もカイオーガ軸も非常にプレイングが難しいデッキです。特にエネルギー管理が鬼の様に難しく、たった1つのミスで勝てなくなってしまう対戦が数多くありました。もう少し練習すれば大丈夫か…?と思っていましたがやはり不安でした。

■ガラルマタドガスやそらをとぶピカチュウの活躍
CL直後はそこまで多くなかった印象でしたが、1週間経った頃から徐々に数を増やしていって完全に無視できない存在になりました。全く勝てないとは言いませんが、非常に不利です。レジギガスを選択しなかった理由の一つと同じで「ガラルマタドガスやそらをとぶピカチュウを踏んだから負けた」と言いたくなかったです。

以上の経緯があって今回のシティリーグで選択したデッキはアルセウスジュラルドンになりました。シティリーグの1週間前でした。
アルセウスジュラルドンはずっと使っていて練度も十分ですし、手貼り2回で動ける上にドロサポで走るデッキタイプであるためガラルマタドガスにも強く出られる点も評価が高いです。ルギアには5分以上に戦える点も安心感がありましたね。ただし、ミュウとレジギガスは不利寄りで、LTBも空の封印石によって難しい対面でした。ここはもう気合いで勝ちに行くつもりでした笑。

余談:アルセウスそらピカコケコについて

実はシティ前日に一瞬このデッキに浮気していました。というのも前々日にたまたまチームメンバーと練習できたのですが、ルギアとミュウ相手にジュラルドンが破壊されまくりました。これじゃアカン!ということで同じくアルセウス系統のデッキかつ最強戦術と名高い雪道マリィと麻痺やシンオウ神殿で相手を妨害するこのデッキに白羽の矢が立ちました。その場の練習でも感触は悪くなく、すぐに次の日(有給)にカードを集めて再び練習しました。が、今度はアルセウスそらピカコケコもルギアに殴り負けることが多いぞ!結局アカンやん!となり発狂しながらアルセウスジュラルドンで特攻することに決めました。シティ前日夜23時ごろ。マッチング的には結果論ですがジュラルドンで大正解でした。信じて良かった…ジュラルドン大好き。
今考えると前々日の練習の時のルギアやミュウはあまりにも上振れていました。ルギアは絶対2ターン目にアルセウスVSTARをワンパンしてくるし、ミュウは3回くらい対戦して10回以上コイン投げて1回しか裏出ないし。許せねえよ…。


【デッキレシピと採用&不採用理由】

今回のデッキレシピはこちらです。

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過去2つのデッキ解説記事でも散々触れておりますので、特徴的な部分のみ採用理由と不採用理由について記載します。

採用理由

■トレッキングシューズ
1ターン目にアルセウスVやエネルギーに触りやすくするほか、中盤以降も欲しい札を探しに行く手段として優秀です。手札干渉後も山を掘れます。後述するアクロマの実験で見れる山の枚数が多くないため、そこも補いたい。

■大きなおまもり(すごいきずぐすりの不採用理由)
元々はすごいきずぐすりの枠でしたが、ルギアやミュウ対面で後1先2で破壊されるのを防ぐ事が大事だと考えて大きなおまもりに枠を譲りました。 特にルギア対面でアルセウスVSTARに貼ってワンパンの要求を上げたい。

■アクロマの実験
アルセウス系統のデッキにおいて縦引きが強過ぎました。例えば「エネはあるけどアルセウスVが無い(逆も然り)」という状況で博士の研究やマリィを使ったときに「アルセウスVは引いたけど今度はエネが無い!」みたいなことが無くなります。また、博士の研究はたねや中盤以降に使いたい札を巻き込んでしまうことが悩みでした。しかし、縦引きであればそんな心配をする必要は一切無く、ロスト送りも込みでやまびこケアがばっちりです。
最初はアクロマの実験を4枚採用していましたが、手札が無いときにスターバースでサーチして上振れを狙えるように1枚だけ博士の研究に枠を譲りました。今思うとアクロマの実験4、博士の研究1、マリィ2だったかもしれない。

■結晶の洞窟、ロストシティ
結晶の洞窟は主にLTB用で、すごいきずぐすりが不採用のため流石に必要でした。それでもやはり不安なため1枚はすごいきずぐすりを採用したかったですが。
ロストシティはミュウとレジギガス用です。ミュウではやまびこケアとして機能し、レジギガスでは特定のレジをロストに送って太い勝ち筋を生みます。どちらも苦手対面なので非常に助かるスタジアムです。

不採用理由

■カリンの信念
使用したい対面(オリジンパルキアやギラティナなどの雑多なVSTAR)が少ないため。今の環境上位に対してはまてんろうと220ダメージを押し付けて勝てます。

■あくの塔
後1先2で相手に貼られた雪道を剥がすのが最優先と考えたときに、序盤であくの塔であくの塔を切る行為が弱く感じたため。トレッキングシューズで頑張ります。ロストシティを絶対採用すると決めた時点で、あくの塔を4枚採用できなくなったのも不採用になった理由の一つです。

■すごいきずぐすり
大きなおまもりの採用理由で触れましたが、大きなおまもりに枠を譲ったため。それでも1枚は採用したかったですね。


【おまけ S1で選択したデッキ】

アルセウスジュラルドンについては以上で、ここからはおまけとしてシティリーグS1の話をさせてください。結果から申し上げますと2-3でポイントすらもらえませんでした…。ただ、当時(2022/11/10)はほぼ無かった構築でありチームメンバーと作り上げた半オリジナルデッキです。どこかで供養したいと思っていたのでこの場を借りさせていただきます。

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なんとアイアントLOでした。JCSで使ったライコウガノンも中々にコントロール系でしたが、完全なコントロールデッキを握ったのは初めてです。というのも、当時は「殴り合いでルギアに勝てるデッキが存在しないしミラーも不毛だからサイド1枚ポケモンで構成されているLTBかレジギガスもしくは殴り合わないコントロールしかない」と考えていました。リザードン軸のLTBを練習している途中でアイアントLOに気が付き、しっかり勝てるようにチューニングしていった(たまたまチューニングできた)という流れです。ちなみに、S2もCL直前くらいまではアイアントLOか海外の大型大会で活躍していたゴリゴリのコントロールデッキも選択肢の一つでした笑。

特に特徴的なのはおうえんYホーンが不採用であることとメタモンの採用だと思います。おうえんYホーンは逃げエネがないミュウや入れ替え札が多投されているLTBに対して全く刺さらなかったため抜きました。メタモンはレスキューキャリーで釣り上げることでイベルタルのはかいのさけびを連打できます。はかいのさけびを3、4回宣言するとルギアは投了するしかありません。練習中はチームメンバーのルギアを破壊しまくってすみませんでした…。
他にもLTBのおとぼけスピットを耐えるためのタフネスマント(これがないとLTB対面の勝率が絶望的)や大量ドローを狙えるモノマネむすめ、カビゴンやイベルタルを場に出せるボール兼入れ替え札のふりそで、スタジアムなのに山を掘れる未開の祭壇なども独特だと思います。かがやくジラーチは雪道で機能停止する点やミュウやLTBのあなぬけのひもで無視されることを嫌って不採用です。

こうして、当時ルギア、ミュウ、LTB、レジギガスで分布の7割を占めていた環境で「ルギア7割、ミュウLTB5割、レジギガス7割の勝率で、全体の7割に対して五分以上取れるけどこの4つ以外の対面は全く勝てないデッキ」が誕生しました。結果は1戦目にルギアに勝ってから2戦目でミュウの山をあと1枚削り切れずに負けて、3戦目のレジギガスではレスキューキャリーに1枚しか触れずに負けました。4戦目は雷バレットでしたが上位4デッキ以外に勝てるように組んでいないので当然負け。最後はミュウ相手に何とかエネを削り切って勝ち。

ポイントすらもらえなかったのでどちらかというと後悔していますが「環境デッキにフォーカスして他の対面はある程度切る」というデッキ選択とデッキ構築自体は悪くなかったと思っています。勝つためには割り切りも大事だとCLで結果を残している先人たちも言っていますし。あとはチームメンバーと一緒にまだ世に存在しない構築を組めたのも嬉しかったです。今はムーランドVのせいでルギア対面の勝率が少し落ちているのと、不利対面であるアルセウス系統のデッキが増えているためこのデッキで勝ち切るのは難しい印象です。現環境は残りわずかですが、アイアントLOが結果を残してくれたら嬉しいですね。


【さいごに】

最後まで読んでいただきありがとうございました!投げ銭方式とさせていただいておりますので、もし今回の記事に少しでも価値を感じた方がいらっしゃれば、お心添えをいただければ幸いです。

普段はシティリーグの入賞数をまとめたnoteも書いていますので、もしよければそちらも是非!

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