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山と仕事と事業の話|真剣にやれよ!仕事じゃねえんだぞ

はじめに

こんにちは。えりりんこと白井恵里です。株式会社メンバーズ(東証プライム)執行役員 兼 メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下DA) カンパニー社長をしています。DAは企業のデータ活用を支援する事業をやっています。事業立ち上げ時から社長を務めています。

「山と仕事と事業の話」シリーズは白井が仕事や事業の話にかこつけて山の話をしたいだけの軽い雑文です。社内向けコラムとして書いていたものですが、特に社内向けだけに閉じる理由がないのでnoteに掲載します。
山はいいぞ。

※山は素人です。大体適当なことを言ってます。事業も一回目の素人です。個人の感想を言っています。あしからずどうぞ。

タイトルはタモリさんのありがたいお言葉から。

ものごとを適切に判断するのって難しい

2月に休みをとって雪山登山の入門的なエリアである北八ヶ岳に行ってきました。私は初めての雪山なので登山ガイドが率いるツアー登山です。参加者は私含め6人ほど。 行動中の気温は-5度前後、池が凍結し、その上に雪が積もっていて、その上を歩けるくらいの雪のなかです。

なんですけど、私は、手持ちの夏山登山用と、ゲレンデスキー用の装備を組み合わせて行きました。冬用の装備を持ってなくて、買い足しは最小限にしたかったので、事前にガイドに相談しつつ、これでいけると思っていきました。装備とは、防寒着とか、機能性肌着とか、靴とか、そういうものです。
結果、大きな問題はなかったけど、めちゃくちゃ寒かったです。あんなに寒いとは想定外です。同じ場所にいて他の人は寒さを感じないと言っていたので、完全に装備の差です。とはいえ、特に行動に問題なく無事帰ってきました。

私の「これでいける」という判断は「めちゃくちゃ寒かった」「特に行動に問題なく無事だった」という結果を生みました。 ここで論点が二つ。
1つめは、「これでいける」という判断は良かったのか悪かったのか。
2つめは、どうしてそのように想定外の結果に結びつくような判断が生まれたのか。

ゴールがなければ評価ができない

1つめ、「これでいける」という判断は良かったのか悪かったのか。これに関しては、「評価ができない」というのが答えになります。なぜなら、私は「これでいける」と決めるに際して、その判断によって何をどこまで達成できたらよいのかというゴール設定をしていなかったからです。
つまり、「生きて帰って来れればOK」なのか「怪我や凍傷などダメージを負わずに帰って来れればOK」なのか「寒さや風に耐えて行動できればOK」なのか「寒さや風の影響を感じないくらい快適ならOK」なのか決めてなかったのです。少なくとも生きて帰ってきたいと思っていたのは間違いないですが。
そういう意味では、効果測定が不能な状態になっているということは、そもそもその判断が悪かったって捉えることもできますね。というより判断に至るプロセスが悪かった。反省。

それでいうと今回の件は、まずゴールを決めて、ガイドにこちらのゴールを伝えて、それにそったアドバイスをもらって判断するのがよかったなと思いました。契約書を見る限り、ガイドの役割は参加者の安全を確保することであって、「寒くない」とか「快適」とかはその範囲外なので、その意味では私がダメージなく無事に帰ってきていることを考えると、ガイドのアドバイスは正しかったことになります。

考慮範囲に漏れが生じ、情報収集に不足がでたから間違った

2つめは、どうしてそのように想定外の結果に結びつくような判断が生まれたのか。 実は私、山での行動中に「寒い」という状況を想定してなかったんです。一切頭から抜け落ちていた。なぜか。 これまでの無雪期登山と、バックカントリー(スキーで雪山を登る)を1回した経験のなかで、気温が低くても動いているときに寒いと感じたことがなかったんですね。私は動くとすぐ暑くなるので、たとえば、個人で山登りいくときは、気温0度の山でも登ってるときは半袖だったりします(こないだも残雪の日光を半袖で歩いてきました)。
なので、「行動中に寒くなることはない」というのが無意識のうちに刷り込まれており、考慮範囲から外れていました。なのですが、蓋をあけてみると、登ってる最中も寒い寒い。登ってるときから体が温まってないから立ち止まって休憩なんかしたらいてもたってもいられないわけです。結果、私は休憩中一人でもも上げしたりしてました。

なぜそのような齟齬がおきたか。これまでの経験と状況が違うことを想定できていなかったからです。今回のツアー登山は、参加者のなかでもっとも歩みが遅い人のペースに合わせた登行となり、かつ、その人と私が普段単独で歩く時とのペースの乖離が大きかったです。 すると、当たり前なのですが、運動量が落ちるので産熱が落ちます。なので行動中でも寒くなるわけです。
これは想定してなかった。ただツアー登山ということを考えると当然想定しうることです。油断した。
無意識の思い込みにより、考慮範囲に漏れが生じ、情報収集に不足がでたわけです。それで行われた判断ですから、想定外の結果を引き起こすのは当然です。反省。

ということで、今後より快適に遊ぶためには、

  • 判断をするときは、それによって何が達成できたらよいのかというゴールを設定する

  • 無意識の思い込みによる考慮漏れ、情報収集不足に注意する

ということに気をつけたほうがいいという学びを得て帰ってまいりました。

って話を帰りの車中でガイドにしたところ「仕事みたいですね。仕事お好きなんですね」とのお言葉を頂戴しました。いいえ、単に私は遊びに真剣なのです。
以上、白井さんのお気持ちでした。

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