ゆめまぼろし

私にとって、今生きている世界の方がよほど夢や不思議な幻のようでした。

ショップを持っている以上、恐らくあまり個人的なことは書かない方がいいのだろうなあと思う。人と接することが好きならば、尚のこと。
と言うのも、私が得てきた普通と世間一般の普通がかけ離れすぎているから。
それでも、いつかここをみた誰かが、本当につらい思いをする誰かが、私の生きた痕跡を見つけてくれたらと思う。やり直すかどうかは本人次第だけど。

ところで、今日用事があって外出した帰りに神社のすぐ脇を通った。一度は立ちよったことのある場所だけど、改めて見ると不思議なくらいきれいだった。最近、少し人の出入りがあったからだろうか。以前、足を運んだ時は人気もなく静まり返っていたのだけど、木々の隙間から見えた境内がとてもきれいだった。
春も近々死ぬだろう。春はいちばん死を意識する季節だけど、春をさらう日差しは、そんなのおかまいなしに降り注いでいた。


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