それぞれの役目

傘が折れる夢を見た。その傘はビニール傘で、特別な傘というわけでもなかった。仕方がなく夢の中の私は気に入りの折り畳み傘を差したんだけど、それも風に負けて折れてしまった。
でも、不思議なことに悲しくはなかった。毎日のように差している傘だから「お疲れ様」という気持ちと共に、新しい傘を探しにいくわくわくした気持ちでいっぱいだった。
勿論、色々なデザインの傘が好きというのもあるけれど、きっと心の中で傘そのものが役目を全うしたことを理解していたからだと思う。
それは傘だけに言えたことではなくて、本当にいろいろなことに言えると思う。
今日の朝は眠かったけれど、そんな気持ちで起きたからどこか心穏やかな朝だった。

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