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【金曜日のしかけ#27】バーチャル拡張オフィス

すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが
毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。

フツーの会社の「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。

この記事ではネームバリューや業界特性ではなくすごいしかけ社長の工夫をニュートラルに読んでもらいたいので会社名は最後に紹介します。

ただ、気になるかと思いますので、しかけの実践者の名前だけは先に公開したいと思います。

第27弾のすごいしかけは川口社長の「バーチャル拡張オフィス」です。

このしかけは複数拠点をお持ちの社長におすすめです。

拠点間コミュニケーションをどうやって増やそうかと悩んでいる社長は多いでしょう。

定期的に一堂に会するのも人数次第で予算がかさみますし、従業員の負担も大きいです。

かといってZoom越しでミーティングしているだけでは”つながり”はなかなか生まれません。

今回のすごいしかけは簡単かつ比較的低予算で拠点間の”つながり”を増やすことができます。


1 バーチャル拡張オフィスの内容

バーチャル拡張オフィス」とは、大型ディスプレイで拠点間を相互に常時接続することです。

実際のオフィスの様子

川口社長の会社は4つの拠点(接続ポイントは5箇所)があるため、日替わりで接続先を変えています。

これには特別な設備システムは必要なく、各拠点にディスプレイを設置しオンラインMTGツールで常時接続しておくだけです。

この際、映像だけでなく音声も流しっぱなしにすることでいつでも拠点間で雑多な会話が発生する環境を構築しています。

2 このしかけのすごいところ

・”繋がっている人の多さ”が組織を強くする

リモートワークについての研究で、会社組織内で「何人と繋がっている」かが仕事のパフォーマンスや組織への帰属意識に直結することがわかっています。

職場内で相互に相談や協力ができ、仕事外の話も可能なつながりが、仕事を「進捗」させ「生産性」を高める。

「会社への愛着」を高め「会社での孤独感」を低下させる。

「理念共感と貢献意欲」を高め「自己有用感」や「居心地の良さ」を感じさせるといった効果をもち、仕事生活の質的向上の要である。

リクルートマネジメントソリューションズ/2023「つながり」はデザインできるか−社内外・接点の多寡から見る4種類の人的つながりの実態

一般的にこの「つながりの数」は組織図内でのポジションや本人の社交性によって偏りが大きくなりますが、このしかけはオフィスにいる人に平等につながりをもたらすという点で秀逸だと言えます。

・来客が他拠点メンバーとも話せる

このしかけを実施すると各拠点に来社されたお客様と他拠点のスタッフが画面越しにご挨拶できるようになります。

自社組織の強化だけでなく副次的に顧客ロイヤルティUPのための施策でもあるわけです。

3 自社に導入する際の工夫・注意点

・監視カメラになってはいけない

常時接続の注意点は、現場で執務中の社員が「監視されている」と窮屈に感じてしまうことです。

そのためには、”画面とカメラの高さを揃える”などなるべく「カメラ越しの映像」ではなく窓ごしに他拠点の様子が見えるようなデザインを工夫するとよいでしょう。

・導入初期は不満が出るかも

執務室で音声を常時接続していると「うるさい」と現場社員から不満の声が上がるかもしれません。

気軽にコミュニケーションが取れ、集中力の妨げにならない音量を見つけるのはなかなか大変ですが、時間をかけて環境を調整しましょう。

また、人は慣れる生き物です。早急に判断しすぎないようにしましょう。

4 すごいしかけの会社はコチラ!

すごいしかけ「バーチャル拡張オフィス」を実践されている会社は、本社が大阪府東大阪市にある『あらゆる企業を挑戦のステージへ』をPhilosophyに掲げているアンダーデザイン株式会社です!

勤倹力行な川口社長が経営されておられる会社です。
現在、下記の事業を展開されています。

<豊富な経験を蓄積し、時代とともに進化するICT事業>
アンダーデザインは、創業以来展開してきた電話交換機(PBX)の販売、設計、施工および電気通信設備工事に加え、データネットワーク環境やIT環境の構築にまで事業領域を拡大し、電気通信工事を強みに持つ総合系システムインテグレーターとして独自の地位を築いています。

新型コロナウィルスの世界的な流行によってこれまでの常識や価値観が一変し、AI、DX、クラウド、ゼロトラストをはじめ、電話交換機(PBX)を取り巻く技術革新にも新たな潮流が生まれています。

こうした状況下で私たちは、24時間365日体制のサポートセンター、ヘルプデスク、キッティングルームを配備し、オンプレからクラウドまで、設計・構築から運用・保守まで、お客様の要望に応じて柔軟なサービスを提供しています。

ICT事業では、独自のサービス提供プロセス「7 Steps」を導入しています。要件定義、設計、構築といった従来のシステムインテグレーターの業務フローに、「ブレスト」や「デザイン」「活性化」などのプロセスを加えることで、クライアントの多様なニーズに対して最適なソリューションを提供し、ビジネスの活性化を継続的にサポートします。

<ICTインフラ構築から内装までを一気貫通で行うデザイン事業>
アンダーデザインは2018年の社名変更を機に、「働く環境すべてをデザインする」ことを掲げ、事業領域をICTインフラから空間デザインにまで拡張しました。

リモートワークやサテライトオフィスなど働き方が多様化し、移動や労働に対する価値観が更新されたことで、多様なワークスペースの提供が競争力につながる時代が訪れました。

私たちは、持ち前のICT技術と空間デザインを掛け合わせることによってオフィスの可能性を飛躍的に広げます。

経営理念を体現するオフィス空間は、業務の効率化だけではなく、社内コミュニケーションの活性化や優秀な人材獲得にもつながります。

オフィス全体から部屋単位のご提案まで、予算や要望に応じてICTインフラから空間デザイン、アートキュレーションまでを一括で提供することで、企業の働き方改革や従業員の創造性向上を実現し、お客様の挑戦をサポートするオフィス環境をデザインします。

<人、地域、文化をつなげるケーススタディスタジオ事業>
新型コロナウィルスのパンデミックによって人々の価値観が大きく変わる中、電話交換機設備の普及を通して企業を「つなげる」ことを生業としてきたアンダーデザインが社会に提供できる価値とは?

2021年4月、アンダーデザイン東京オフィス1Fの路面スペースにオープンしたケーススタディスタジオ「BaBaBa」は、このような問題意識から生まれました。ケーススタディスタジオの名の通り、私たちはこの活動を「実験の場」と位置付け、時代をリードするクリエイターたちとともに私たちが提供できる価値を探求し、地域社会や世界に向けて発信しています。

地域創生、文化振興、伝統工芸の普及などをテーマにした展覧会やワークショップ、トークイベントなどを開催するとともに、活動を通じて収集した情報や素材をアーカイブするウェブジャーナルも展開。

さらに、アンダーデザインが得意とするICTインフラ構築のノウハウを生かしたネットワークサービスを活用することで、リアルとバーチャルを機能的かつナチュラルにつなぎ、新しいクリエーションの可能性を提示しています。

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

バーチャル拡張オフィス」のすごいしかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また来週!

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