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移住がやっと馴染んできた。暮らしと仕事のバランス取るのには2年くらい必要かもしれない。

移住して、2年。
二度目の夏を終えて、やっと暮らしと仕事のバランスがとれてきました。
その中でときどき感じる”移住”について考えてみました。

●引っ越しと移住の違いは主体性

引っ越しと移住とありますが、個人的な定義は下記。

引っ越し 居住地(家)の移動。居住地が変わるので、通勤路も変わります。それに伴って最寄りの駅が変わったり、スーパーが変わったりという変化がでます。また家が変わるので、インテリアが変わったり、家に紐付いた変化が起こっていきます。居住地以外はあまり変わりません。通勤時間変わるので、移動中に勉強するようになったとかそれに伴う変化とはあると思いますが、ラーメンの硬麺と普通麺くらいの違いでとんこつラーメンであることに変わりはない。味変楽しめるので気軽な気分転換にはいいですよね。

移住 居住地に合わせて生活環境、ライフスタイル、働き方を変えること。
転勤や家族の成長によるスペースの確保等の外的な要因が理由になる引っ越しと比べると、移住は生きる上で大事にすることを考え、家族と対話した上で、自主的に決定し、選択していく行為だと言えます。居住地が変わることではインテリアなどではなく、そもそもの暮らし自体が変わる大きな変化です。とんこつラーメン食べに行ってたのが、キャンプでカレー作るくらいに大きく変わるイメージ(よくわかんないたとえですが、、、、)

●移住でオールリセットされる

移住では居住地に加えて、暮らしや仕事まで大きく変化します。リモートワークで仕事自体は変わらないという方もいるかもですが。
そこから暮らしと仕事のバランスを取り、それらが馴染んでくるまでには一定の時間がかかります。仕事一つ変わっても、その変化に慣れていくまでには大変なのに、暮らし、物理的な場所まで変わるんです。家族も同様な変化の状況に置かれて、家族全体に負荷がかかっている状態となります。
田舎に行くと地域との関わりも出てきますし、その他にもたくさんのものが変わります。

最初のうちは変化の大変さにのまれつつも、新鮮さを楽しむことでそれらを乗り越えていくことができます。そして、それが落ち着いた後にはその反動が訪れることもあります。
そういう寄せては返すネガ、ポジそれぞれの感情や暮らしのリズムが整うのには2年くらい必要だと思いました。季節も2回目になると傾向と対策がうてます。
虫たちとの戦いや周囲の自然との付き合い方(この辺はリアルに大事!学習を明らかにしてきます。)、食材の旬などなど。

●新規性によるボーナスタイムが終わった上で、移住先の環境を楽しめるのか。

ということで、馴染んでくるまでに必要だなと思ったことをまとめてみました。

・ワークスペースを確保して、仕事と暮らしを切り分ける
通勤がなくなっても自宅で自主的にしっかりとできる人であっても、ワークスペースとして出勤できるところがあるとよいです。出勤するという行為が仕事へ向かう準備になります。
自宅内でももちろんありで、僕の場合は家の2階が事務所でもありますし、別途コワーキングスペースが仕事場でもあります。

・自然に触れに行く、冒険感を持ち直す
海、山、川に気軽に触れる。大きな準備をして、いざ!ではなくて、カフェで気分転換くらいの感覚で自然に触れ合うのは、とてもよいです。川に飛び込んだり、知らない道を探検したりといった冒険的なことにもチャレンジすると、まだまだ自分は成長できるはず!のような自信が湧いてきたり、固定観念を外せそうな気がしたりとポジティブな影響があります。

・圧倒的に豊かな食を楽しむ
流通に乗らないような魚や野菜たち。採った人、作った人の顔が見える食材。
安くて美味しいので、自炊も捗ります。毎日の食事がそんな感じになるのは、想像していた以上にすばらしいです。逆に出張時のマクドナルドやとんこつラーメンがご褒美になります。

・人とのつながりを築く
 移住=田舎暮らしとなるのが基本。
引っ越しよりもより丁寧な付き合いが必要です。このあたりは主にというかほぼ全て妻の人間性により、我が家はいい感じになっています。しっかりとお礼をすること、挨拶すること、そして受け取った感謝を相手はもちろん、次の方にも渡していくこと。Payforwardです。都市部はそのあたりは”個”で暮らすことがベースなので必須事項ではなく、ある意味気軽なのがいいところでもあります。
つながりの楽しさは異なる価値観と出会えるダイバーシティ的なもので、これまでの人生ではあまり出会わなかった経験ができてとてもおもしろいです。異なる価値観との出会いは人によりストレスともなり得ますが、個人的にはとてもおもしろく、学びがあります。

●最後に

”移住”はブームのように言われています。多くの人が移住すべきだとは思いませんし、実際のところは都市部への流入の方が多く、移住が増えるのはあくまでもごく一部だけの動きだと思います。
ただ、自分の人生を主体的に選びたいと感じたときに、ひとつのきっかけになるのは間違いありません。実行するかは別として、自分、自分と家族の人生にとって何が優先なのかを考えるためのひとつの手法だと思います。
なんとなくの生き方になっている!と感じたときに、理想の暮らし、望まない暮らしについて考えたり、対話したりしてみるのはおすすめです。

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