眠れないよる

どうしようもない不安が頭を覆っている。消えてしまいたい気持ちが胸を蝕んでいる。はやく、どこかへ行ってしまわなければならないという強迫観念が体を締め付けている。

もうだめだ。すべてが悪い方向にいく気がして、そんなことになるくらいなら今のうちに死んでしまいたいと思う。だれか自分を必要としている人はいるのだろうか。どうしようもなく我儘で傲慢で自分勝手で自分本位な人間のことを誰が好きなんだろうか。

自分は好きなものや人がたくさんあるけど大抵は片思いだ。自分が選ぶ側だと思っているのも甚だおかしい。頭ではわかっているのになんで言うことを聞かないんだろう。またやってしまったって、繰り返してる。

だれかこの沼から救って欲しい。この先に希望や光はあるのだろうか。生きる意味はあるのだろうか。なんでこんなくだらない思考で満たされ現実が見えないのだろうか。目の前の幸せすら直視できず目を逸らして不幸なふりをしている。いつだって誰かと比べて、悲劇のヒロインを演じている。一度嫌われたと感じたら、その瞬間から自暴自棄になる。相手は私のことを嫌いなのだから、と免罪符にして好き放題する。先に手を出してきただろと、被害妄想ばかりして、自己防衛をしている。

自分が守ってやらないと、自分が壊れてしまう気がする。いっそのこと壊れてしまえたら楽なのにと思う。だれが見ても可哀想なくらいになってしまえたら、逃げる口実も見つかるかもしれない。だれも追いかけてこないで欲しいと口では言う反面、きっとだれかを待っている。

遠くへ行ってしまいたい。すべてをやり直したい。すべて間違っていた。誰も知らないところで1からやり直せば、こんな気持ちもなくなるのだろうか。もう、きっと、自分でない方がいい。自分である必要はどこにあるのか。自分という鎖に縛られて、抜け出すことができない。だれか私の代わりに私をやってほしい。

もうリタイアだ、お手上げだ。人間に希望なんて抱けないのに、だれかに救いを求めて、早く死んでしまいたいのに、これから生きていれば希望が見つかる気がしている。人の嫌なところしか見えなくて、自分が嫌いで、こんな感情もつくらいだったらやめてしまいたい。どうしたらこの苦しみから逃れられるのかわからない。すべてやめたい。すべてから逃げたい。

交通事故にでも遭えば休む口実ができるなら消えない傷を作ってしまいたい。でも周りの人の手を煩わせ、お金をかけさせ、そんな自分は絶対に許せない。存在ごと消えたい。もう無理だ。この世界を生きていける気がしない。みんな生きていられているのだからと言い聞かせて、耐える日々はもういやだ。つらいことに耐えられない。こんなにつらいのに、生きていたくない。でも死ぬ方がつらい。人生はなんて残酷なんだと思う。