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推しカプ小説が全く支部にないオタクのための文字書きのすすめ

これは支部に上がっている自カプがほとんど上がっていないオタクへ向けた文字書きのすすめである。

作者の文字書き歴は5年と少し。
占ツクから始まり支部に移行した文字書きです。

とりあえず自カプが少ない奴に言いたい。

自カプは口開けてても降ってこないぞ。


とにかくこの一言に尽きる。
今私が沼っているジャンル(一応伏せておくが女性向けソシャゲのものだ)は人口が比較的少ない。母数が少ないということは自カプを好きでいる方も相対的に減る。そして自カプを支部で検索…小説2件!これは私が書いたものだ。辛い現実を突きつけられ、泣きながら自分の書いた小説を読まされる気分は最悪だ。

というわけで、

小説を書こう。


書き方は今から教える。
と言っても神書き手のハウトゥーと比べたら参考にならないかもしれない。
そして二次創作向けである。一次創作の場合は他の方のものを見てもらった方が良いと思う。

これは作者が実際にやっている簡単に誰でも3000文字程度の文が書けるようになる覚え書きである。
そのことを念頭に置いて読んでもらいたい。

用意するもの
・PCなどの文字が打てる電子機器
・文章が書けるソフトウェア、アプリなど
・日本語シソーラス

初心者はスマホの中にもとから入っているメモ帳で構わない。慣れてきたら文字数カウント機能のついたものや小説を書く用のアプリを入れても良い。パソコンに移行しても大丈夫だ。


書く時のポイントは

・まずは原作軸で
・アウトラインはしっかり作る
・表現に幅を持たせる

この三つだ。
早速一つ目の「まずは原作軸で」について話していきたいと思う。

Q.なぜ原作軸じゃないとダメなの?
A.原作はちゃんと設定が作り込まれていてキャラが動かしやすいからです。

原作軸といっても二次創作だから似て非なる世界の話になるが、なるべく原作に寄せた世界の話を書こう。
初心者がオメガバースなどのバースもの、独自設定ファンタジーなどを書こうとしても挫折することの方が多いだろう。
まずはキャラの動かし方、表現の仕方、文章の作り方を学んでからパロディに手を出す方が良いと作者は思っている。
そして口調、一人称、外見などの表現する要素が多く用意されているところも原作軸に近づける時のおすすめポイント。
パロディは全く無い要素を追加するものなので表現が難しい。慣れていないなら尚更。

Q.初投稿でもパロディ書いてる人はいるのにどうしてだめなの?
A.パロディを1万字とか書いて「初投稿」は大体そのジャンル、そのCPが初投稿なだけで別に過去文字書きをやっていなかったという証明にはならないのです。過去にたくさん神作を生み出した方がアカウントを変えて投稿しているのかも知れませんし、趣味で文章を嗜んでいて全く投稿していなかったのかもしれない。その方たちはパロディを上げますが初心者では無いのは確かです。たまに超初心者で神作パロディを出してる方もいらっしゃいますがそれは才能です。その方は天才なのです。敬いましょう。


次に二つ目の「アウトラインをしっかり作る」について。

これは別に難しいことを言っている訳ではない。
アウトライン、所謂プロットというものだ。それを簡易的でもいいので作ろう。そうすることで格段に話の構築がしやすくなるのである。

例えばテーマを「星空」としたときを例に上げて、ABというCPについてアウトラインを書いてみる。

Aが星空を見上げる→昔のことを思い出して悲しむ→Bが来て話す→BがAを抱きしめる→寒くなってきたので2人で部屋に戻っていく

これが大体のアウトラインだ。この間にたくさんの動作と会話を入れることで大体3000文字を目指していく。
起承転結は特に意識しなくても大丈夫。また何故そこにいるのか、というのも入れたりすると前後関係が分かっていいかもしれない。

Q.プロットとの違いって何?
A.プロットは起承転結を意識して書きますが、アウトラインは起承転結でなく話の流れを意識して書きます。特に意識するのは動きです。ここでは行動とその理由を書くといいと思います。

最後に三つ目。
「表現に幅を持たせる」

これが本当に一番重要な事柄。これがないと小説として成り立たない。
昨今の支部にはこれがない作品が多いように感じられる。だからこそ、表現に幅のある作品は伸びるのだ。

例を上げて説明していこうと思う。
△例
side.A
A「えっ…Bくん、僕のこと好きなの/////」
B「ああ。俺と付き合って欲しい!」
ぎゅっ
A「嬉しい…僕もBくんのことが好き!」
B「俺たち両思いだな…(/// ^///)」
Bの顔が近づいてくる。
A「ん…ちゅ、ふ…んん…」
僕、Bくんとキスしてる…?!
幸せすぎて死にそう…

これの修正して欲しいところは
・/////などの顔文字
・台本書き
・動作の説明

支部でこういった台本書きの小説を見たとき、これを小説と呼んでいいのか?と疑問を持った。その上顔文字や会話文の多さに驚きを隠せなかった。この文章だって直せばもっといい作品になるはずだ。

というわけで修正していこう。
これは書き手によって好き嫌いが変わるが、ここでは一人称視点を書いてみようと思う。好みの方で練習して見てほしい。


例文修正後

Bくんは僕の顔を真っ直ぐ見て「好きだ」と告げた。僕はその言葉を理解するのに数秒かかったが、伝わらないほど馬鹿ではない。
「本当に、僕のこと…好きなの?」
自分の震えた情けない声が耳に届く。僕の顔は明らかに熱を持っていて、鏡を見なくても真っ赤に染まっているであろうことがわかった。
「ああ、好きだ。俺と付き合ってほしい」
僕はその言葉を聞いてBくんの胸に飛び込んだ。Bくんは恐る恐る手を背中に回してくる。
「僕も…僕も、Bくんのことが好きだよ」
そう言うと彼は僕をめいっぱい抱きしめて耳元で囁く。
「これで俺たち両思いだな」
僕の顎を掴んで目線を上に向かせた彼の瞳にはどろりとした熱が籠っていた。彼の端正な顔が近づいてくる。少しだけカサついた唇が合わさって、何度も角度を変えて口付けをする。僕の吐息が鼻から抜けて恥ずかしい。
合わせるだけのキスを終えたあと、Bくんは柔らかく笑った。僕は今まで感じたことの無いほど幸せで、このまま死んでもいいとさえ思った。


これだけでもかなり小説らしくなっただろう?
そしてこういう表現がしたいなと思った時にシソーラスで検索するのが一番なのである。同じ表現が重なったり効果音をかっこよくしたいときに使うのだ。日本語シーソラスでググると出てくるのでぜひ使って欲しい。

Q.なんで台本書きがだめなの?
A.完全にダメなわけではありません。支部にはLINE形式やちゃんねる形式などの小説も多数あります。ですが真面目な小説を書きたい時はやめましょう。台本書きを見た瞬間どんなに飢えていたCPでもブラウザバックをする人はいます。

Q.表現を多くするの面倒だけどどうすればいいの?
A.面倒なら他の動作にしましょう。同じ動作を別の表現で書くより別の動作を表現した方が簡単です。

加えてセリフでない部分は口語にしない方が良いと思う。なぜなら読みやすいから。口語で書いて伸びるのはただの神。


最後に

これはマイナーカプを愛する文字書きが推しカプを増やすためだけに書いているので批判的かつ主観的な文章になっていると思う。
だが、作者が伝えたいことはただ一つ。

推しカプを生産しよう。

以上。質問や異論は認めますので気軽にどうぞ。

ここまで読んでくださりありがとうございました。