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野菜づくりのお話し(害虫)

虫に手を焼く

野菜作りをしていると、なんといっても害虫に手を焼く。「キャベツにつく虫は?」と尋ねると十中八九「アオムシ」という答えが帰ってくる。確かにアオムシもキャベツにとっては厄介な存在ではあるのだが、比べものにならないくらい被害を及ぼすのが「コナガ」や「ヨトウガ」といった蛾の仲間。

ご承知のとおり、かれらは夜行性で夜な夜なキャベツ畑のうえを飛び回り、しこたま卵を葉に産みつける。

一週間もすると、ふ化した幼虫がバリバリと葉を食い荒らすのだが、昼間は天敵の鳥などから身を守るために葉の裏などに身を潜め、闇が訪れるとおもむろに葉の表裏を徘徊しはじめる。

無論、生まれもった保護色により、昼間人間が眼を皿のようにして覗き込んでも、そう簡単に見つけられるものではない。かれらも生きるのに必死なのである。


害虫対策は

そこで、農園愛好者の皆さんに是非やっていただきたい害虫対策がある。

まず、虫が多く発生しやすい時期を知ること。
本などで調べるのもよいが、地元の農家に尋ねてみるのもおもしろい。

「今年のコナガの発生状況はどうですかね?」などと声をかけると「おぬし、なかなかできるな」と良い情報をくれるはずだ。

それから、まめに畑に出向いてしっかり観察を続けること。
すると、葉が食べられた痕や、虫の糞に気づく。
害虫の発生を早く知ることで、被害の拡大を未然に防ぐことができるのだ。

農薬を使う使わないに関わらず、先手必勝。
虫を多く繁殖させないことが害虫退治の基本なのである。

(家の光協会「やさい畑」)

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