見出し画像

研究者日記 Day28 生い立ち4

大学院生活は、まあ、過酷でしたが楽しかった。充実していましたね。

最初の一年は、毎週木曜日は大学に泊まってほぼ徹夜でした。今はもう、All Lightなんか無理です。年をとりました。

住んでいた町の名は、「College Station」 名前のまんまの町です。

もともと全寮制の農工大学(たしか1876創立?)で、何もないところに大学を作ったようです。当時ですので、鉄道が敷かれました。で、駅の名前をどうしようと…。そこで、わかりやすく Collegeにしようと。

なので、Collage 駅ができたそうです。

人が周りに住みだし町として成長しだすと、正式に町になることが決まったそうです。その時、町の名前どうする?と議論に。

そこで、わかりやすく College Stationにしようと。 
College Station が町の名前に!

ひねりはありません。

そして、もうひとつ。大学の名前…Texas A&M。 もともと、A&M (Agriculture and Mechanical) つまり農工大学だったんです。オクラホマA&M大学とか、各地にA&M大学はあります。それなりに有名なA&M大学もあります。ですが、テキサスA&M大学は総合大学にかわりました。総合大学だし、名前を付けないといけない。さあ、どうしようと議論になったようです。

そこで、わかりやすく A&M にしようと。   

ん? 名前がA&M… 

理解できましたか。名前でしかないんです。つまり、何かの頭文字でもなく、AもMも正式には何も表していない。よくM&Aに間違われたり、農工大学で海洋学や考古学を教えているのか?と聞かれます。  

無駄話で長々と書いてしまいましたね。

さて、大学院の授業は、プレゼンテーションが多い。自分でどんどん調べて調べて書いて書いてプレゼン造って…の毎日。あと、お船の図を書いたりもしてました。

懐かしい廊下。

一年目前期は、
 必修・水中考古学概説
 必修・船の考古学
 必修・船のリコンストラクション
 

この3クラス。概説は、もう、ひたすら学ぶ。レクチャ―が中心でした。もちろんリサーチペーパーあり。船の考古学は、プレゼン中心。一人5分ほどのプレゼンを5~6回こなします。学生は13~4人ほどだったかと。前期で70遺跡程を学びます。他の人のプレゼンでも、その後のディスカッションに参加しないといけない。そのため、主要論文やレポートは読み込んでおく必要がある。なので扱った遺跡はかなり詳しくなる。自分の発表した遺跡は、そりゃ、相当詳しくなります。学会で発表できるレベルです。プレゼンは基本は、1回で船・遺跡一つ。発見・発掘、構造上の特徴や積み荷の特徴、そして一番重要なのは、なぜこの遺跡が重要なのか?リコンストラクションは、船の図を描くことをまなぶクラスでした。ロッタリングペンを当時は使っていましたが、デジタル化についてどうするか、という話が挙がってました。船の構造についてなど学んで、考古データから船の復元図などを手で描きました。今は、この授業どうなっているんだろう。ひたすら手を動かす授業だったが、だからこそ多くを学べた。

後期は…えっと、覚えてない。保存処理はありました。あとは選択授業
 必修・保存処理
 選択~確か、古代の航海と船を選びました
 選択~帆・船の道具 だったかと…

保存処理は必修。これは、ゆっくりと解説する必要がある。水中考古で一番重要なのは、保存処理なのだ。保存なくして水中遺跡の発掘してはいけない。さて、残りは選択授業。自分の好きなテーマで選べる。授業の形態は、プレゼン地獄。前期の船の考古学と一緒ですね。このようなクラスを博士号過程だと5~6クラス取る。となると約400遺跡については詳しくなる。その中で特に詳しいのは、まあ、36遺跡としておこう。36回は学会発表できる。それプラス、リサーチペーパーは6本(つまり論文6本)。

そうだ、水中考古学の「トレーニング」について書きたかったんですが…まあ、長くなるので、今日はこの辺で…

なぜかパソコンに入っていた昔の写真…若いんだろうが、なんかあまり変わってない?たしか、2006年頃。

この写真を撮った後、パソコンが盗まれました。トイレに行っている間に(うんこじゃありませんでした)。ほんの一緒を狙って… たしか2000ドル近くしたパソコンでした。悔しい…。

警察を呼んだけど
見つかると思うか?と逆に正された。
「いったいキャンパスでどれだけのパソコンが盗まれているのかしっているかい?」 えええ~  

まあ、アメリカでの私の犯罪歴(事件に巻き込まれたって意味です)の話は、後ほど。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?