漫画感想『ザオ・サガ』

 ※この記事はザオ・サガ完結当時に書いた文章を再投稿したものです。
 ※最新話までのネタバレを含む感想記事です。作品紹介・あらすじはすっ飛ばしていきなり取り留めない所感から始まるため、既読の人向けです。ご容赦を。

 どうもこんにちは。

 昨日、少年ジャンプ+で連載されている漫画「ザオ・サガ」の更新日だったことをすっかり忘れていたので、さっきようやく最新話を読んだんですが、終わってました。展開が絶望的とかそういう意味じゃなく、連載が終了してました。

 正直、今「えっ、は、ちょっ……え……?」みたいな心境なんですが、今のこの空虚な気持ちを文字にして残したいと思ったので、感想を書きます。

 作品紹介はすっ飛ばす、と先頭に書いてあるんですが、自分がどのようにザオ・サガを読むに至ったのかは少し説明しておこうと思います。 

 時を遡ること2か月と少し前、8月中旬ですね。Twitterでザオ・サガをネタにしているツイートを見かけ(確か「Vが五条悟に激似!」とかそんな感じのツイートだった気がします)、そこに載っていたザオ・サガの画像が物凄く好みの絵柄をしていたので、「絵はちょっと好きだし、話は酷いらしいけどそれはそれで気になるから読んでみるか!」とジャンプ+で読み始めたんですよね。

 当時、ザオ・サガは14話の更新が終わった頃で、今思えばまあまあ佳境でした。自分は一気に14話分読んだ後「うわ~話は確かに微妙だな……でも絵は好みだし雰囲気も結構好きだな~」という感じで読み続けることを決意。

 で、読み続けて今日に至るわけです。正直、読み終えた今の率直な感想としては「14話以降絵がどんどん雑になるし、話はよくわからないままだし、内容をよく掴みきれないまま最後はバッドエンドで終わるし……うん……これはちょっと……」という感じで、言葉を濁さずに言えば「なんでこの漫画、ジャンプ+に載れたんだ……?」くらいに思ってます(未読で気になった人はジャンプ+で読んでみてください。無料で全話読めるみたいです)。

 最初の頃は「呪術廻戦やハンターハンターに強い影響を受けてる絵だな……好きだなぁ」と思っていた絵が終盤どんどん雑になっていったり、大ゴマを連発して情報量が著しく少なくなっていたり、挙句の果てにはどこから引っ張ってきたのかよくわからないような壁画の画像を16ページほどにわたって載せてページを稼ぐなど、とにかく目に余るような作り方がされていて、すごく微妙な気持ちになりました。

 これでもストーリーが良かったら別にいいんですが、そもそも自分はザオ・サガを「ストーリーは酷いけど、絵はいい感じだし読んでみるか!」と読み始めた人間だったので、ストーリーには特に目を引かれることもなく、時たま挟まれるよくわからない能力説明だけを栄養として読んでました。つらい。

 ストーリーについての細かい感想も話したいんですけど、正直自分は9割9分ストーリーを理解できてない状態なので、何から話したらいいか……という感じです。

 序盤に出てきた、主人公・磯部太一郎の家族にも特段活躍らしい活躍はなかったし、太一郎に修行をつけてくれた謎のオッサンは結局誰なんだろう……というまま話が終わったし、トルトゥーガって結局どういう身分の人間なんだろう、と全部があやふやなまま自分は読み終えました(これを読んで「お前全然ザオ・サガのこと理解できてねーじゃねーか!」と思った人は、ぜひ解説記事を作っていただきたいです。普通に話の雰囲気は好きなので理解したいんです……よろしくお願いします……)

 これは読み始めた時から今でもずっと思ってるんですけど、「呪術廻戦における術式の説明から入られても全然わかんねーよ! まずは世界観から説明してくれよ!」という場面が作中多々見られます。ただでさえ独特な世界観なんだから、さりげなく説明は入れて欲しかったです。端々のセリフからふんわりとわかるようなモノだけでもいいので。

 とりあえず読んでみた限りでは「大昔の大罪人、磯部ガキの末裔である磯部一族は、上流階級の人間によって虐げられていた。その一族の子供である主人公・磯部太一郎もまた一族の中で虐げられていた。しかしある日、外に出たことでなんやかんやあって、トルトゥーガ率いる組織に攫われ、そこで磯部ガキを降臨させる実験の触媒にされて……」くらいまではストーリーが何となくわかるんですが、これ以上の解読が自分には不可能でした。要所要所がフワフワしすぎで、何を目的とした話なのかがさっぱりわかりません。

 感想記事を書こうと思ったものの、意外と書けることが少ないのがわかってきました。というか自分があまりにもザオ・サガを理解できてない。読者失格だよ……。

 でも、14話か15話ぐらいまでの絵はホント好きでした。呪術廻戦やハンターハンターに影響を受けすぎてて、もうちょっと絵柄に差異をつけようよとは思ったんですが、それでも好きです。独特な世界観(独特な世界観としか言えない)も結構好きでした。作者の中ではちゃんとした設定が練られてると思うので、それをもう少し開示して欲しかったです。

 と、好きなところもありつつ「酷いなぁ」という感想に収まるザオ・サガですが、作者であるRyu Genkei先生はなんとトルコ在住で漫画歴3年でしかも20歳という、異色のけいr……若っ!?若いな!?

 まぁ20歳ならまだまだ伸びしろもあると思いますし、いつかもっといい漫画を描き上げてくれるのではないか、と個人的には結構期待しています。というか20歳で漫画を20話分書ききったことがもう凄いというか、尊敬します。ジャンプ+に載る漫画としては微妙な出来だとは思いますけど、応援したい。

 と、ここら辺で今回の感想記事、締めに入りたいと思います。個人的には上にも書いた通り「この漫画自体は酷いけど、作者の今後には期待が持てる」という感じでした。かなり甘い評価をしてるかもしれないですけど、遠い地から頑張って漫画の原稿を描き続けるって並々ならぬ努力がいると思うんですよね。編集さんとのやり取りもリモートで不便だろうし。その点はホント偉いと思います。とりあえず、作者さんにお疲れ様でしたと言いたい。

 以上で、ザオ・サガの感想記事を終わりたいと思います。もしかしたら近いうちに別の創作物の感想記事を上げるかもしれません。その時はよろしくお願いします。それでは!

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