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【おてて絵本】『やさしい』のまち 3


⭐ おてて絵本は、両手を本に見立て、想像力を働かせて物語を作り上げていく親子遊び。(ウィキより)


✨ わすれちゃった人たち ✨



おててを合わせゆっくりひらいたら、

きょうもみえるかな?

『やさしい』のまちのおはなし。


ほら、見えてきたのはおさんぽしてる

男の人と小さなこども。

どんなお話をしてるのかな?



昨日は、せんせいとおかあさんから、

『やさしい』のおはなし聞いたんだってね。

じゃぁ、今日はおとうさんと話そうか。


おかあさんのおなかからもってきた『やさしい』を

毎日、ちゃんとだいじにしてるかい?


きょうのお昼ご飯の時みたいに、

おかあさんにしかられて

『やさしい』を

とおくに「えいっ」てなげてないかい?


そうか、よかった。

君はだいじにしてるんだね。


でもね。

もし、

やさしいをなくしても

だいじょうぶ。


みんながきみに『やさしい』をくれるから

すぐに思い出せるよ。


そうだね、

忘れてしまったままの人もいるね。

たいていの人はわすれんぼさんなんだよ。



あ、ちょっとまってて。

あのおねえさん、困ってるみたい。

どうされましたか?
あぁ、いつものバスが来ないんですね。
えーっと、ちょっと待ってくださいね。
あ、だいじょうぶですよ。
少し遅れて前のバス停を出たみたいです。
もう少しだけ、バスを待ってください。
大丈夫ですよ。


よし、待っててくれてありがとな。

今のおねえさんはね、

ヘルプマークってのをつけてたんだ。


あのマークはね、

こまってる時にたすけてください

ってお願いのマークなんだ。


いつも通りにバスが来なくて困ってたんだね。

いつもと違うと怖いなって思う人もいるんだよ。

おぼえておこうね。

これも『やさしい』なんだよ。


ん?

そうだなぁ。

もうすこし大きくなったら、

こんどはおとうさんじゃなくて

きみがおねえさんを助けられるかもしれないね。


あれ?

なんのおはなしだっけ?

あーそうそう、忘れちゃった人のお話だったね。


テレビのニュースで

悪いことをしたひとのお話を

みたことがあるかい?


悪いことをしてしまった人は、

『やさしい』を忘れて、

思い出せない人なんだよ。


わすれんぼな人はいっぱいいるから、

『やさしい』を忘れて、

悪いことしちゃう人もいるかもしれない。


だけど、

悪いことだって分かってて悪いことをしたら

ごめんなさい!は言わなきゃだめだよね。

いいよって言ってもらえなくても

ごめんなさい!のきもちは

ずっとずっともっていかなきゃいけないって

おとうさんは思うよ。



「やさしい」をずっと忘れんぼしちゃって

ずーっと思い出せない人は

どうしたらいいんだろうなぁ。


そうだね、むずかしいね。

おうちにかえったら、

おかあさんとも話してみよう!


これだ!ってこたえがみつかるまで

おはなししてみよう。

どっちがはやく見つけるかきょうそうする?

しない?

そっか、はやくみつけるきょうそうはイヤか。


じゃぁ、きょうそうなしで、

ゆっくりゆっくりかんがえていこうよ。

大人になるまでにみつからなくても、

ずっとかんがえていくことはすてきだと思うよ。


さぁ、もうすぐおうちだ。

美味しいばんごはんの時間だね!


うん、そうだね。

おさんぽ、たのしかったね。

おとうさん、きょうのおさんぽのこと、

きみとはおなししたこと、

ずっと忘れないようにするよ。

やくそくだ。


ゆ~びきりげんまん

うそついたら

あしのうら こちょこちょ しーちゃお!

ゆびきった!




最後に、皆さまの「やさしい」に甘えて

読んで頂きたいnoteがあります。

いじめのない社会になって欲しい

という願いです。

良かったら、

身近な「やさしい」で

少しずつ一緒に変えていきませんか?


優しいお気持はありがたく、ちゃっかり頂く方針にしました💖