講評『いつか胸が痛まない日が来たら』
始めは小さな扱いのニュース。
多くの人がその恐ろしさに気付いたのは、大きな船の話がきっかけでしたね。2年近くも前になるんですね。
始めは原因すら分からない、死に至る恐ろしい病でした。
やがて世界中の人達がウィルス感染に怯え、恐れ、マスクや消毒液を求めて荒れました。不確実な情報に振り回されて消耗し、ワクチンを争って作り、できたワクチンを競い合うかのように摂取してもなお、ウィルスは未だに多くの人の夢や楽しい瞬間、そして命を奪い続けています。
望月みやさん(以下、みやさん)の作品