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誰のため、何のために登壇するのか

様々なイベントが延期・中止になっている今日この頃ではありますが、マーケティング関連のセミナー・カンファレンスは、ここ数年でかなり増えてきましたね。

聴講者のお目当である「セッション」は、キーノートのような「マーケティングの潮流」が語られるものから、スポンサーが付いている「営業寄り」のものまでありますが、そもそもそこで登壇する人は、誰のために、何のために登壇しているのでしょうか?

もちろん、ベンダーサイドは自社のサービスを売り込むために行うものでありますし、著名マーケターは集客力があり、主催者から依頼されるものであるので、ここではそれ以外の「ブランド側(広告主側)の一マーケティング担当」が登壇する意味を考えてみます。

①自社が利用しているサービスにおいて利点がある
例えば、あるツールを利用する場合、「事例として活用すること」や「各種セミナーにて発表すること」を条件に、特別な条件が提示されることがあります。
ベンダーも、闇雲に営業をかけるより、名の知れた企業に実際に利用してもらい、その事例を紹介した方が営業しやすいですし、それを実際に利用している企業のマーケター自身に語ってもらうことができれば、さらに説得力が増します。

②主催側からの依頼
先に述べた著名マーケターの例に近いですが、主催側のリサーチの結果、トレンドとして是非語ってほしいと依頼されるケースがあります。また、取材の延長線上や広報経由ということもあるでしょう。

③自分のため
大体最初は①や②から始まるのですが、それがスポットではなく数を重ねることにより、目的が変化していきます。つまり、業務として「会社のため」に行っていることから、「自分のため」になっていきます。
おおよそ
・自分(やチームや部署)のやって来たことを対外的に語ることで確かめ算をしたい
・自分のネームバリューを上げたい
・人脈作り
などではないでしょうか。

ただし、それ自体は悪いことではないと考えます。

特に「確かめ算」はとても重要で、「井の中の蛙」=社内でプロジェクトなどを組んであるサービスをローンチしたとして、ちょっと鼻高々になってしまう場合、それが対外的にも注目され、他のマーケターが興味を持ってくれるか、を判断基準に自己採点が出来ます。

ここで、気をつけなければならないことは、「自分のネームバリューを上げたい」や「人脈づくり」の場合。その場合には「現場のメンバーは納得しているのか」が大事。

現場のメンバーの理解を得られない理由として、
・登壇が目的化している
・業務より登壇を優先にしている
・当事者として汗水垂らして業務に関わってはいない
などが考えられます。

先日、ついついツイートしてしまいましたが・・・

また、登壇だけではないですが、セミナーやカンファレンスのスケジュールを優先してしまうことも軋轢が生じるきっかけに。←過去の自分の反省も込めて。

そして、一番の問題児は「当事者じゃないのに・・・」というパターン。これについては語るまでもないですが、意外にあると聞きます。実際に聴講してみて、登壇者の本当の姿を見抜くことも、マーケターの力量!?ですかね。

shioyan

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