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タマーシュナ・ムイナ感想

ツイステにハマっています。

当然のようにネタバレを含む感想になります。また、男キャラ同士の掛け算をたしなむ人間の書いた感想になることをご了承ください。普段は♣🐬沼に住んでいます。
少なくともこの記事内ではCPの話はしていないつもりですが、キャラ間の強めの感情を感知した、という話があります。

学園外イベント

夕焼けの草原・暁光の街が舞台でしたね。
学園外に出るイベント、毎回楽しみなんですよ……なにしろ町の地図が出る。6章は世界地図みたいなの出ましたけど、ああいうのも大好きです。

地理に由来する文化や、逆に歴史によって形成された地理など、地図を眺めるだけで結構楽しいものがあります。
地政学やら都市計画やらの分野を勉強したことはないので、あまり詳しいことはわかりません。でも、例えば気候と特産品の関係とか、特色のある工芸品の発展とか、そういうところを考えるのってわくわくします。

熱砂の国と夕焼けの草原では、同じ「暑くて乾燥した地域」でも、かなり違った植生や気候特性がありそうでした。

第二王子の故郷愛

自国のことをよく理解している

特筆すべきは、レオナさんのアテンドがめっちゃ丁寧だったことだと思います。

彼らしく皮肉は交えるし、開発に対して後ろ向きな国の姿勢への苛立ちは隠そうともしていませんでした。それでも名産品や気候、土地の特性など、国の様々な特色をしっかりと教えてくれています。

しかも、結構「その土地に暮らし実際に行動している」人でなければ出てこないようなことも、結構教えてくれたような。
ふらっと集団を離れてお気に入りの飴を買いに行ったりしていたところを見るに、わりとお忍びで城下に出て歩き回ったりしていたんでしょうね。

まさか自分で車を運転するほど自由に動き回っていたとは思いませんでしたが。教習所に通ったのか、レオナ・キングスカラー……。

革新的かつ急進派

レオナさんは「サボるために頑張る」タイプの効率厨なところがあるように思います。
だから、効率よく目的を達するためによく計画を練るし、下準備もする。
そのわりに詰めが甘いところもあるのは、“ヴィラン”だから……で片づけたら乱暴ですかね。

先述の通り、自国の保守的な姿勢が強固すぎて、開発もろくに進まない。ということに、レオナさんは強い苛立ちを持っています。

国は、豊富な地下資源の存在を知っていて、手出ししようともしない。
レオナさんには「国力の衰退」が見えていて、解決する手段がそこに転がっているのも見えているのに、それを使わせてもらえない。

平和ゆえに廃れた「サンセット・ウォーリアー」の役目と、それに伴う「授業」を嫌って、どうにかやらずに済まないかと画策するあたりは、怠けたいから……のようにも見えますが。

根本的に、「必要なものを手に入れ、不要なものを排除する」という、組織の運営に必要なことをしたいだけ、ともとれます。

なにしろ国を運営するには莫大なお金がかかるし、意味もないのに余計なお金がかかる行事を続けていれば、それは予算を圧迫しますからね。
「授業」をやらなかったからって、どれくらい予算が削れるものかはちょっとわかりませんが……収益を上げて、経費を削減する、という面では、とても現実的な見方をしていると思います。

国の正常な運営と発展を望んでいるからこそ、それが通らない国の姿勢に対して皮肉が無限に飛び出てしまうのだろうな。
ただ、何度も言うように夕焼けの草原は全体的に保守的で、古くからのしきたりがしっかりと染みついています。それを考えると、国にとってレオナさんは「革新的かつ急進的すぎ」の面が強烈に印象付けられた「道理のわからない王子様」なのかな……とか。

小突き合いをしないと会話できない人たち

レオナさんが皮肉屋なせいもあってか、今回すごく小突き合いのような会話が豊富で私は楽しかったです。シニカル口喧嘩大好き。

レオナとキファジ

この二人はスネを蹴り合わないと会話できないみたいでしたね。
なにかと相手の非にしたがるし、お互いしっかりやり返すし。どちらもわりと事実に即して攻撃(口撃)するので皮肉の冴えが素晴らしかったです。

学園に来るまでのレオナさんを知らない「学友」の前、ということもあって、子供の頃のことを引き合いに出すという切り札を持っているキファジさん、強かったですね。監督生としてはもっとそういうの聞きたかった。

侍従、と言いつつ王族としての在り方からなにから全部教えた教師、みたいなところがあるんですかね。天才司令塔を育てたのもこの人か……。

レオナとヴィル

学園にいても肘で小突き合わないと会話できない人たち、ここでもずっと小突き合いしてましたね。

ヴィルさん、ちょくちょく発言がママで笑ってしまいました。男キャラに「ママ」とか「オカン」とか呼ぶ感じで認識するの、それほど好きではないのですが……。
「早く寝なさい」のくだりとか本当に「それは母親のセリフなんよ……」と思いました。アタシの美を損なったら容赦しない、はスーパーモデル様でしたが。

この二人の間で発生する口喧嘩、特にヴィルの言う「(レオナが)顔だけ男」という発言について、今回気が付いたことがあります。

ヴィルさん、レオナさんが「やればできる男」であることをよーく知っているようなんですよね。なのに本人は一向にやる気を出さないし、悪知恵ばかり働かせて怠けることにしか興味がないような言動をする。

ヴィルさんからレオナさんに対する、「期待値」が高いんです。
だからこそ今回のイベントでの「呆れ顔」頻度がすごいことになっていたし、腹立ちまぎれに「(できるはずのことをしない癖に)顔だけはいい」という発言になるのかな。

それに対してレオナさん、あれだけ国をよくするためにいろいろ考えているのに却下され続けてそうな雰囲気からすると、学習性無力感を拗らせていそうなんですよね。
だから「やればできるんだからやれよ!!」と言われたところでやる気なんか起きるかよ、とばかりにうるさそうにしているんだと思うのですが……

「2回戦以降もお前ならもっと……」というセリフからすると、たぶんレオナさんからヴィルさんに対する期待値も、相当高いものがあると思われます。
小綺麗な優男だと思ったか? みたいなことを言っていた気もするので、世間からヴィルがどう見えているか、と実際のヴィルのギャップを理解して、強さなどを評価している。

この二人、お互いに対する信頼と期待が大きいんですね。
信頼も期待もなければ、「アテが外れ」ることなんてありません。多分今回のメンバーでレオナさんが一番信頼していたのってヴィルさんなんじゃないかな。
実際、ヴィルさんは怪我という誤算こそあれ、レオナさんの作戦通りに動いていました。

リリアちゃんが強いのはわかってるけど、自分の言うこと聞いてくれるとはおもってないだろうし。カリムが素直なのもわかってるけど、土壇場でカリム自身がいいと思ったようにしかしないだろうことも。
レオナさんはきっとわかっていたと思うんです。
だから、「言うことを聞かない」ことに対する怒りはあっても、「期待外れ」という怒りは見受けられなかったかもしれません。見逃していたらすまんやで。

そのほかこまごま

衣装

あの衣装、心臓に悪いですね。みんなマントとっちゃうし……肩も脇も出てれば二の腕も出てる……ヴィルさんやリリアちゃんは基本それほど露出しないし、なにしろ肌真っ白なので、なんだかいけないものを見ているような気になりました。

ジャック

イベントストーリー開始時点であれだけ出てきて頑張るぞ! ってなってたジャックが早々にダウンからのリタイアだったの、わりとショックでした。かわいそ……
あの衣装着たジャック、見てみたいですよね。似合うに決まってるし強いに決まってる。健康優良児が体調不良で倒れちゃうの、ちょっとフェチなのでストーリー見ていて申し訳ない気持ちになりました。つらいだろうによこしまな目で見て本当にごめんよ。

ジャミル

そして、対照的に「話題には上りつつ1ミリも登場しなかったジャミル」の胃が心配です。結局出場するなんて聞かされなかっただろうし、貴賓席に来るだろうカリムを待っていたら目にするのが、1回戦1試合目で出てきた自分の主人ですよ。
可哀想すぎる。

なにかいいことあるといいね、ジャミル……。

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