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染め直し事例①LV財布-3調色〜塗布

下準備が整ったら、いよいよ染めていきます。何で染めるのか?それは、こちら

白黒赤青黄

使う色は5色

私は、ほとんどの色をこの5色を混ぜて作ります。緑や茶色など、出来上がった物もあるのですが、私は使用していません。

プリンターをイメージするとわかりやすいですね

(例外としては、パールや蛍光色。この辺りは、専用のものを使います。)

色は光の反射

暗闇では何も見えません。当たり前の事ですが、つまり、色を見るためには光が欠かせないということ。

色の見える仕組み

https://miracool.jp/column/archives/343

いろのはなし – 色の見えるしくみと遮熱塗料

午前中に色を作る

太陽の出ている時間に、調色を行います。出来るだけ午前中に作業することを心掛けています。

ピッタリの色を作ります

混ぜ合わせた顔料を目視した時の色と、実際に塗布した時の色は、違ったりします。元の色や革の状態によって、色の出方は様々です。それを考慮した上で、調色をしていかなければなりません。

また、顔料自体も、メーカーによってそれぞれの特色があるので、使う材料の選定にも経験が必要になります。

そして、先述した通り、色は反射ですので、ツヤ感の出し方も仕上がりの色味を大きく左右する重要な項目です。

大胆に、そして繊細に塗布していく

大胆に
そして、繊細に

細かな部分は綿棒や爪楊枝も使います。

丁寧に

革の染色師 サエコ

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