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大吉

目の手術というのは、日進月歩で入院する必要が減って久しいらしい。
友人の家族は日帰りを嫌がって、わざわざベッドを用意してもらったが、私の母は入院せず片目ずつの日帰り手術となり、また右と左で症状が違う為に眼帯は二週間つけ続け、その後は保護メガネを一か月近く装着しなければならないそうだ。

先週右目の手術を終え、麻酔が効き過ぎたらしく術後は様子がおかしかった。明日は左目の手術。つきそいは不要ということで、病院が送迎をしてくれるので専ら私は家事に勤しんでいる。とはいえ日中は会社へ出勤しているのでやれることは最低限のことだけだ。

今日は午前中に伏見稲荷大社へ行く。初午の日なので「しるしの杉」をお返しして、新しい杉をいただき、御神籤を引く。
我が家は神道のおうちではないのだけれど、今の家に引っ越してから毎年お詣りするようになった。
最初の年、母は大吉の御神籤を引いた。その数日後に脳梗塞で救急車で運ばれることになったのだが、幸いにも軽症で済み、一か月で退院し、後遺症もさほどひどくなかった。やはり「大吉」だったのだなあと後で話し合った。
このような事があって、験担ぎのような気持ちで毎年参拝している。

コロナ禍の時にはちょっと静かになっていたけれど、今日は午前中の参拝にも関わらず大勢の人出で海外の方たちも多かった。この中には一生のうち一度しかこの地に来ることがない人もたくさんいるに違いなく、良い思い出を持って帰ってくれるだろうか、と考える。私がかつて観光旅行に出掛けた諸外国のことを思い返していた。平和でなければ観光客は存在しないし、他国のひとに嫌われるような国であってほしくないとも思う。

京阪電車の伏見稲荷駅にある「千本いなり」でお稲荷さんを買って帰る。
ここのいなり寿司は久しぶり。(毎年違うお店のものを買うので)
美味しかった。

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