「GOTO大学生協 コロナ赤字、学生ら支援へ知恵」の記事に関して

2020年11月30日付毎日新聞夕刊の上記タイトルの記事について、京大生協限定ではありますが、いくつか資金確保の手段を思いつきました。有効性については私自身では判断がつきかねますので、この記事をご覧になられた皆様でご検証ください。

まずは、この記事から。

https://mainichi.jp/articles/20220126/ddl/k28/100/190000c

国立大学法人神戸大学が施設命名権(ネーミングライツ)取得に関する協定を民間企業と締結した、という内容の記事です。京都大学には食堂が北部食堂・中央食堂・吉田食堂・南部食堂・西部生協食堂(ルネ)・宇治キャンパス生協食堂等、食堂が11店舗あるとのことです。この「中央」「南部」のネーミングライツを販売してはいかがでしょうか。1食堂あたりのネーミングライツを月10万円とすると11食堂で年間1320万円、月20万円とすると年間2640万円の予算獲得が見込めます。企業の側としても、京大生の就職先としてアピールすることが期待できる(ハロー効果)ので、メリットはあるかと思います。ネーミングライツ繋がりで話を拡げると、ネーミングライツは施設や食堂に限らず、食堂のメニューなど名前のつけられるものなら法令に反しない限りにおいては何でも適用可能かと思います。例えば新しい丼もののメニューが開発された際に、これまでなら「頑張れ!陰キャの京大生イケイケドン丼」などと命名されていたかもしれないところを、「〇〇丼」(〇〇には企業名が入ります。)とする、等です。(これについては法令等に反しなければ、キャンパス名のネーミングライツの売却も可能ではないかと思います。京都大学桂キャンパス→京都大学○○キャンパス、のような形です。)

 広告関連のつながりで行くと、現在京都大学の食堂にはパーテーションで仕切られた「ぼっち席」なるものが存在しているとのことです(コロナ禍ではその割合が増えているかもしれません。)。このパーテーションを掲示板の代わりとして企業が広告を掲示できるようにしてはいかがでしょうか。1食堂あたりの独占掲示契約として月10万円とすれば、やはり11食堂で1320万円の予算を獲得できるはずです。私も含めて京大生・京大OBには陰キャが多いので、「ぼっち席」は好まれるはずです。また、「ぼっち席」に座るような学生は浮世離れしていて就職活動がうまくいかない可能性が高いと思われます。京大の陰キャは社交性が低いとはいえ、私をのぞいてきわめて優秀ですので、職人のような手先の器用さが要求される等の特殊な能力が要求される職種でなければ、採用しても損にはならないと思われます。(かつて、京大生は就職しても定着せずに定年を待たずして辞めてしまうケースが見受けられる、と書いている本を読んだことがありますが、3年以上勤続すれば普通の京大生なら採用コストを差し引いても、十分に元がとれると思います。それでも京大出身者の勤続年数を伸ばしたいとお考えなら、何年か勤続したら2年ほど海外留学してもよい、年間50万円までなら書籍の購入費用を企業側が負担する等のインセンティブを与えれば、陰キャの京大生の満足度は高くなると思われます。ここでは、プロスペクト理論やフレーミング効果を考慮して、給与に書籍代を含めるのではなく、多少給与は安くてもよいので、書籍代を別途支給する、という考え方がよいと思います。また、自由を愛する陰キャの京大生は独立性が高い部署や自由に発言ができる部署にも向いていると思われます。この点については、J.C.カールソン「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」(東洋経済新報社)が面白かったです。私自身も民間企業で企画系の部署に在籍していた時には、上司も先輩も優しくて、抑え込まれるということがまったくなかったので、調子が良ければこの記事と同程度の提案は月に3本程度はあげていたように思います(今思い返すと、提案するに際しては会社所定の様式があったはずなのですが、私自身は口頭や手書きで提案することが多かったです。おそらく、後で上司が黙って私の口頭での提案を会社所定の様式に落とし込んでくださっていたのではないかと思います。自由に仕事をさせてくださった当時の上司には感謝の気持ちでいっぱいです。))
 また、企業の広告に関してもネーミングライツ同様、様々な所に出せるはずです。たとえば大学生協の職員がコンビニの店員が着用しているような上着を着て、その背中に企業の広告を入れる、あるいはお手洗いの洗面台の横や個室の壁面に広告を出す、といったことも可能かと思います。消防法に反しないなら、天井や床、階段にも広告を出すスペースはあるはずです。私が大嫌いなFacebookなどは自社の屋上にQRコードを記載しているらしいので、大学生協の屋上に広告企業のQRコードを記載するという方法もあるのではないかと思います。(これも大学生協とは関係がないのですが、キャンパス間を移動するバスに広告を出す、というのもありかと思います。)

 広告以外の予算獲得方法についても述べたいと思います。京都大学生協では、おそらく今でも京大オリジナルグッズの販売をされているかと思いますが、そのグッズをふるさと納税の返礼品に組み込んでいただくというのはいかがでしょうか。この延長で、京大生協に寄付してくださった方に返礼品として京大オリジナルグッズをお送りする、というのはいかがでしょうか。

 ここから少しハードルが上がるのですが、ノーベル賞受賞者の協力を仰ぐ方法も考えられます。オリジナルグッズの返礼品だけでは十分ではないなら、「オリジナルグッズ+ノーベル賞受賞者の直筆サイン入色紙」等ではいかがでしょうか(この場合、おそらくオリジナルグッズは不要で、サインだけで十分に資金は獲得できるはずです。ただしサインをする時間があればの話にはなります。)。ご多忙のノーベル賞受賞者をダシにしてたいへん申し訳ないのですが、この発想の延長でノーベル賞受賞者の着用しなくなったスーツや使わなくなった眼鏡を、生協主催でチャリティー・オークションに出品していただき、半分はノーベル賞受賞者の研究資金に、半分は大学生協の運営資金にする、という方法も考えられます(大学生協の運営資金の確保から少し脱線しますが、京大関係のノーベル賞受賞者はインタビューを受ける機会が多いかと思います。その際に記事化の条件として、研究への寄付に関するサイトにつながるQRコードの記載をインタビュワーに義務づける、という手法も考えられます(ナッジ理論)。マラソンが趣味のノーベル賞受賞者もいらっしゃるかと思います。今はコロナ禍で難しいかと思いますが、ご自身の名前を冠したチャリティーマラソンやチャリティーハーフマラソンを開催して参加費を研究資金に充てる、という方法は難しいでしょうか。大学生協主催・ノーベル賞受賞者協賛・運営は京大生(おそらく学生時代から組織を動かしてみたいと考えている行動派の京大生は相当数いるかと思います。陰キャの私からすると羨ましい限りです。)、受賞者ご本人は当日走るだけ、という感じです。(もちろん「走るだけ」というのは方便でして、実際にはその相当前からスケジューリングで当日の日程は空けておいていただかなければならないですし、完走時に着用されていたシャツはその後、サインを入れていただいて、直筆サイン入完走時着用Tシャツとしてチャリティーオークションに出品していただかなければならないかもしれません。)。

 ここからはコロナ禍との関係で難しい面もあるかもしれませんが、オープンキャンパスをダシにします。現在コロナウィルス感染予防のために各大学のオープンキャンパスはオンライン化している所がほとんどだと思います。これは1年に1回大規模なオープンキャンパスを開催すると、人が密集するのでそれを避けるため、という面があるかと思います。そこでオープンキャンパスの日程を1年に1回から1年に365回開催するということにして、オープンキャンパスの参加者を1日あたりにして1/365にして実施する、というのはいかがでしょうか。どういうことかと申しますと、京大のキャンパスを見学したい方には日程・時間等を生協所定のフォームに入力していただき、それに参加できる京大生にアルバイトとしてキャンパス・アテンダントになって学内を案内してもらう、参加者から案内料をいただき、大学生協はその仲介手数料を取り分とする、という感じです(メルカリ・ウーバーイーツより着想)。私の在学中も、大学生協では学生にアルバイトの紹介自体はしていましたから、仕組みとしては可能だと思います。これでオープンキャンパスへの参加者が集中(密集)するということはないかと思います(もちろん移動にともなう感染リスクは避けられませんが。)。おそらく、その利用は土日祝・夏休み等の長期休暇に偏るかと思いますが、平日は学問に集中(するふりを)して、土日祝や長期休暇にまとめてアルバイトをする京大生は多いかと思いますので、需要と供給は合致するはずです。京大生は陰キャではありますが、基本的に外ヅラはいいので利用者の評判も悪くはないかと思います。また、キャンパス案内の流れで参加者には生協食堂を利用していただくことが多いかと思いますので、案内料の中に生協食堂の食費を割安で含めるようにしてもよいかと思います。セットで割安にすれば、コロナ禍で閑散としている学生食堂の売上に繋がるのではないかと思います。

 最後にオープンキャンパスの話との関連で、京都大学のキャンパスは広くて徒歩で案内をするのは大変だなあと感じたことから連想します。京都大学のキャンパスは広いので、下宿生だけでなく、自宅から電車で通学する学生でもキャンパス内の異動のために自転車を購入するのが普通です(私の大学時代のクラスメートで自転車に乗っていないクラスメートはおそらく全クラスメート46人中2人だけでした。)。敷地面積が広いということは、建物もそれに比例して多く、当然建物の屋上面積も広いということになるはずです。そうするとその屋上にはスペースができるはずですので、そこにソーラーパネルを設置して太陽光発電をすればよいのではないでしょうか。私がGoogleマップの航空写真で確認した限りでは、工学部の建物の一部にそれらしきものが見られたくらいですので、ソーラーパネルを設置する余地はあるかと思います(大学の屋外プールなどは航空写真では青々としすぎており、陰キャの私には眩しすぎて思わず目を背けてしまうほどでした。現在、ソーラーパネルは薄くて曲げ伸ばしが自由にできるフィルム状のもの(ペロブスカイト太陽電池)が開発されつつあるので、おそらく冬は利活用しづらい海水浴場や屋外プールに太陽光発電パネルが絨毯のように敷き詰められ、夏はスキー場のようなところへその絨毯型のソーラーパネルが運ばれて設置されることになるのではないでしょうか。)。大学生協の入る建物の所有権がどこに帰属するかは分からないのですが、売電収入を確保するというのも一つの手段かと思います。大学生協とは関係がなくなるのですが、京都大学附属図書館などは夏の電気代が1日1万円になると聞いたことがあるので、自家発電は有効ではないでしょうか。ここからは半分ギャグが入るのですが、京都市の条例で規制されるまで、京都大学の敷地の周辺には、非常に多くの立て看板が存在していました。今では条例に基づいて(残念ながら)すべて撤去されていますが、この元々立て看板があったところに、ソーラーパネルを設置してはいかがでしょうか。サイズ的にも立て看板とソーラーパネルは同程度に思われますし、立て看板がないと少し景観が物足りない気もするのでちょうどよいのではないでしょうか。もっとも、なぜここで「半分ギャグ」と申し上げたかというと、おそらく立て看板が設置されていた場所にソーラーパネルを設置すると、その翌日にはソーラーパネルに立て看板で書かれていたような宣伝文句の落書きがされて大学当局がその消去に走る、あるいは、本物のソーラーパネルの横にソーラーパネルそっくりの立て看板が立てられて大学当局がその撤去に走る、といった事態が発生することが容易に想像できるからです(陰キャの京大出身者には陰キャの現役京大生の生態が手に取るようにわかってしまいます。)。おそらく大学の卒業式にもソーラーパネルに顔を突っ込んだ仮装で出席する陰キャが現れるはずですので、このアイディアに関しては「半分ギャグ」ではなく「全面的にギャグ」と言わざるをえません。


 以上が大学生協の資金獲得方法に関する提案です。実際に組織内部に入ってオペレーション全般について理解できれば、もっと容易にアイディアが浮かぶはず(特に経費削減に関しては、実際に組織内部で活動してみないと難しい面が多いと思います。)なのですが、現在、私が記事からイメージできるのはこの程度です。私の場合、アイディアを思いついてもすぐに忘れてしまうことが多いので、また他のアイディアも思い出したときに暇なら加筆していこうと思います。

 最後までご清覧くださいましてありがとうございました。



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