twitterの政治的ハッシュタグのトレンドの変化を調査した
概要
twitterのハッシュタグトレンドを収集して、政治的なハッシュタグトレンドを調査した
期間は2022/06月から2022年11月まで
6,7,8,9月と15件を超えていた政治的なハッシュタグは10月11月と5件以下へと減った。
政治的なハッシュタグは、この２ヶ月拡散力を失ったようだ。
イーロン・マスク氏、ツイッターの代表となる
イーロン・マスク氏がTwitterの買収を完了した。マスク氏は、28日に「the bird is freed(鳥は放たれた)」とツイートし、自身のTwitterアカウントの肩書も「Chief Twit」としている。Twitterはニューヨーク証券取引所に上場廃止を要請し、28日には株式取引が停止。11月8日に上場廃止される。
2022年10月28日イーロン・マスク氏が、twitterを買収した。上場も廃止された。イーロン・マスク氏がtwitterの代表となった。
コンテンツモデレーションを担当するチームが大量に解雇されたそうだ。その影響かわからないが、twitterの政治的なハッシュタグが流れなくなったという指摘がされている。
それでは実際に、twitterの政治的なハッシュタグはどの様に変化したのだろうか？
twitterはtwitterのトレンドAPIを使って、トレンドを取得できる。実質的に、twitterのトレンドタグと同じ内容だと思われる。おすすめタグではなく、トレンドタグであることに注意が必要だ（おすすめタグは、個人に向けて最適化されるため、個人ごとに内容が異なる）。下記画像の水色で囲った部分になる。
私は、上記twitterのトレンドAPI（集計地域は日本）を利用して、2020年よりtwitter トレンドを20分に一回、一日72回取得してる。そのtwitterトレンドデータを政治的なハッシュタグがどの配信されるか調査した。
2022年6月-2022年11月のハッシュタグトレンドを振り返る
まず2022年06月から2022年09月までの政治的なハッシュタグを見てみよう（2022年06月から9月までの政治的ハッシュタグ)トレンドの一覧が載っています。Window Edge,MacOSX charomeだと表が見えない場合があるようで、その場合はFirefox等別ブラウザーをお試しください）。
2022年06月から2022年9月まで
2022年10月,11月
重複するハッシュタグは、複数日に渡って取得できたハッシュタグだ。
例えば、#最後の最後まで国葬に反対します は9/26,927両日ランクインしている。
政治的ハッシュタグ月別トレンド入り件数
上記の政治的ハッシュタグを月別に件数をまとめたものが以下だ。
確かに、6月から14件以上入っていたハッシュタグが、10月11月と4,5件程度と減っている。twitterで政治的なハッシュタグが減っているとつぶやいた人の体感とあっているように感じる。
上記のテーブル外部のサイトから読み込んでいるため見られない人が居るそうだ。そのためスクリーンショットも貼る。
ハッシュタグアクティビズムの今後
ハッシュタグアクティビズムという運動がある。
ハッシュタグ・アクティビズムとは、SNS上でハッシュタグを用いて展開される、社会運動の一種である。ツイッターなどのSNS上で「＃（ハッシュタグ）」をつけて、意見を主張したり人々に議論をするよう呼びかけたりする。政治や社会問題、チャリティのためなどさまざまな分野で行われる。
ハッシュタグアクティビズムは、ハッシュタグというように、主にtwitterの用いて行われる。しかしその運動は、twitterのタイムラインの仕様により可能になっていたらどうだろう？
たとえば、下記記事によると、自分のタイムラインにフォローしていない人のツイートを挿入していたとある。
基本的には、タイムラインを無作為に並べ替えたり、フォローしていない人のツイートを挿入したりしてごちゃごちゃにするというのが私たちの業務でした。
ハッシュタグアクティビズムが、そのようなタイムラインの操作により露出が増えていたとしたら、そのような業務（仕様）がなくなってしまえば拡散力が減ってしまうことを意味する。
イーロンマスク氏が、今後、やはり上記の仕様を以前に戻すと言い出さなければ、ハッシュタグアクティビズムは厳しくなるのではないか？
ハッシュタグアクティビズムは、（デモの鎮圧などの）国家の都合からは逃れることが出来たが、別の面で言えば、一企業の仕様変更による影響を受けるのかも知れない。
イーロンマスク氏が代表になって一ヶ月程であり、必ずしも今後ハッシュタグアクティビズムが下火になるとは言えない。今後数ヶ月経過を見ていく必要がある。
まとめ
twitterのハッシュタグトレンドを収集して、政治的なハッシュタグトレンドを調査した
期間は2022/06月から2022年11月まで
6,7,8,9月と15件を超えていた政治的なハッシュタグは10月11月と5件以下へと減った。
政治的なハッシュタグは、この２ヶ月拡散力を失ったようだ。
さすがに、自民党気持ち悪いというハッシュタグがトレンド入りしても、中立派を反対派に寝返らせる効果はないだろう（このタグで反対派になる人はもう既になっている）。
FAQ
収集プログラムはどの様なものか？
上記トレンドは、linxのcrondで定期実行した。誰でもできるように収集プログラムを載せる。twitter trends apiはこちら。APIにアクセスするにはtwitterへの開発者登録が必要である。こちらが参考になる。
肝は、https://api.twitter.com/1.1/trends/place.json に対して、WOEIDを指定すれば良い。こちらのサイトに一覧が載っている。Japan(日本)は、23424856 になっている。個人的にmongoが使いやすいので、20分に一回に取得し、mongoに格納している。
その他のツイッタートレンドが見てみたいのだが。
こちらにシンプルであるが、ツイッターのトレンドを見るツールを用意した。
http://twitter-trends.flaming-analysis.com/
簡単であるが、過去のトレンドなども見ることができる。上記サイトを見てもらえばわかるが、基本的にはトレンドはアニメやテレビ番組の合わせて盛り上がる種類のものであり、政治参加の手法に使うというのは用途が違っていたのかも知れない。
注意、上記の政治的トレンドは、UTCで集計したが、上記サイトはJSTである。２日にまたがっていた政治的ハッシュタグが１日に変更されていることがある(JSTとUTCで９時間時差があるため)。
上記で全文ですがサーバ代を賄うため課金を付けました。課金しても良いという方はご購入をお願いします。
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