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Apropos of Nothing

lazy Monday.

土曜日に立ちはだかっていた5000エッセイが終わり、とても清々しい。必ずしもクオリティが高いものができたと言えることはできないと思うが、朝から晩までパソコンと文献と睨めっこし、それなりに時間を費やした。

ハードだったけど、それでもやっぱり楽しかった。ヒーヒーみんなと言い合いながら、いやまじでやばいよなとか言いつつ励ましあいながら、来週はSAKEでも用意するわみたいなノリで乗り切った。そういうこともあって楽しくやれてた。もちろん、エッセイを書くプロセスとかとてもためになったし、書くのは楽しかった(終わったあと日曜と月曜は脱力感でふんわりしている)。

オランダの11月は毎日厚い雲に覆われて、雨ばっかな天気になるのだけど(事実、それで自殺者が増えてしまうらしい。少しでも減らそうということで1週間に1日くらいは晴れマークが出るっぽいのだけれど、それもその日が近づいてくるとやっぱり違ったかってみんな落ち込むのだそう)、今日は珍しく晴れ間が出てたのでお気に入りのシンプルチャリで街中に繰り出した。ハンドブレーキないやつ。ギアもないやつ。

フラフラしてたらなんとお気に入りの本屋さんを見つけてしまってとても嬉しい。古本屋と新品の本どちらも置いているらしく、英語の本も多くてとてもよかった。ここだと古本屋の方が英語の本が多く見つけられる気がする。どこか薄暗い店内だったけど、木造の温かみというか、木から出てくる優しい明かりみたいなものに包まれていて、その中に無造作に本が積まれている感じ。店員さんもその雰囲気に負けず劣らずな優しい面持ちな方でうわここで働けたらなあなんて思ってしまった。ちょっとアルバイトできるか聞いてみようかななんて妄想をした。

前回街を徘徊したとき偶然出会ったものの高めの買い物だなあと思い買わなかったウッディアレンの自伝(30€!)を、その後買わなかったことを強く後悔したために今回はしっかり買ってやるぞという心持で購入。基本はパソコン上で論文読んだりすることのが多いから紙の本が手元にあって、尚且つ読みたい本っていうのはとても嬉しい。授業に追われてるわけでもない本だし、ゆっくりと特にプレッシャーをなく目を通す。わからないことも多いけど、使われてる単語が皮肉たっぷりだったりして、自分もちょっと英語でジョークわかった気分になる。

帰宅後前から読みたいなと思ってた『望み』っていう小説に(kindleだけど)読み耽っていた。森山直太朗が映画版の主題歌を担当したってことで気になってた小説で、その主題歌がとてもとても繊細だから、小説からどんなことが感じられるのかな、読んだらその歌(落日)がどういう感じに自分の中で変わるのだろうという気持ちで読んだ。

読んだら泣いた。小説の感想を書くのはいつも野暮だなあと。自分の発した言葉を自分であれこれと校正し続けてしまう。から書きたくない。けど所々、なんでそれが文字としてここにかけるの?っていうくらい鋭い言葉(というか人の反応?)があって、驚いた。それは全然物語の大筋とは関係のないようなところだとは思うのだけど、そういう言葉が物語の数カ所に出てきて、この小説を書かれた人は物語を頭の中で展開させて書いていくにつれて、その次にある人の選択肢をたくさん考えて、少しずつその物語の駒を人差し指でちょこちょこ押していくように書いていったのかな、なんてことを想像した。物語の大筋には関係ないって言ったけど、でもそういうところがなかったら物語の雰囲気世界観成立しなかったりするし、そういう意味ではとても重要なところなんだと思う。繊細な小説だった。

これから夜散歩しながら落日を聴き直す。どんな感じで聴こえるのか楽しみ。

生きているとあ、これ書きたいなと思うことがあれこれ湧いてくるのだけど、今noteに向かい合っていたらすっかり忘れてしまっていた。また思い出したら書く。

追記
頭に浮かんでたモノコト達〜
- 自分の中でいちいち英語の間違いを指摘してきたり授業中に浮かんできた質問のクオリティーを自動的にチェックしてくれるリトルシオザキの話。(皮肉たっぷり)
- やっぱりアジア人であることをどこか意識している気がする話
- 自分にとっての研究は、自分を脱構築(もっと身近な言葉を見つけたい)しているのだろうなという話
- 英語だとまだ意味のこもった話しかできないフラストレーションをルーミーと共有した話
- 景色が固まると自分の時間が早く過ぎる話

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