時代の終わり

首里城が焼失した。
朝から大ニュースになっていたけれど、驚かなかった。
今はそういうことが起きる、起きてもおかしくない。
そんな時期だと私は直感的に思っている。

進歩という観点で言えば、もうすべてが今がピークなのだろう。
「進歩」「新たな1歩」「発達」「画期的な」という言葉は、すべて一歩「退化」と思ったほうがいい。

もう私たちはこれ以上進歩しようがないと思っている。
首里城が完成した年に壊れるというのもまた不思議な話だ。

私は、人間は400年後くらいには絶滅すると勝手に考えている。
どのように絶滅するのかはわからないけど、先進国化する発展途上国が増えることによって、その排ガスや汚染に地球が耐え切れず1人、2人と人口は減り、「住めるところに住む」とどこかに身をひそめるように生きていって、果ては消滅するのではないだろうか。

もう人類はこれ以上進歩できない。
新しいものは作らないほうがいいし、新しい発想もいらない。
早急に後戻りしたほうがいい。

携帯持って幸せになった?スマホになて幸せになった?何があなたを幸せにしてくれた?防犯カメラ?人工知能?株?金?プライド?

日本が今闘っているのはプライドだ。
第二次世界大戦の敗戦で国家が始まって以来6年間の植民地化を受け、60年代の所得倍増計画により先進国の仲間入りを奇跡的に果たした。
みんな日本人であることに誇りを持てるのは、アメリカやイギリスと並んで先進国の1つであるということだろう。洋楽の歌手がワールドツアーするなら来てくれるし、有名な映画は日米同時公開になる。

そういうところからはじき出された人たちと、私は毎日会話をしている。
つとに、フィリピンの方とのオンライン英会話は、日本人とフィリピン人の格差を思い知らされる。
何の格差って?笑顔の格差だよ。
フィリピンは去年訪れたが、貧しいアジアの国だ。
しかし人は笑っていた。セブにいる先生も、どの先生でも「私は不幸である」だなんて思っていない。
思っているかもしれないけど、日本人ほど鬱ではない。
物や金のあるなしなんて、どれほど笑顔に関係にないことかを、英会話をするたびに思い知らされる。

フィリピンの方は一般人がパスポートやVISAを申請するのは至難の業だ。何か月もかかるし身辺調査や提出書類も甚だしい。
私たちが謄本をそろえてポンと提出すれば作ってくれるような国ではない。だからほぼすべての人が海外旅行など経験したことがない。

でも、笑顔はフィリピン人の先生のほうがある。これは2年間の勉強で間違いない。

コンビニに行こう。
さて、レジ画面わけわからん。
この画面に表示されるメルペイやLINEペイや楽天やSuicaのマークは何なんだ?今コンビニでバイトする子たちって覚えることがたくさんありすぎて大変だっつの。

便利ってどういうことなの?

体を使わないことである。

そして、割愛することである。

その結果がこれ。結局人は壊れる。
今の世の中についていけるほうがおかしいと思わないかい?

おそらくオリンピックをピークにたくさん物が壊れていくだろう。
金儲け主義も壊れるだろうし、建造物も教育も人間も壊れていくと思う。
もうスマホの時代も終わるだろうな。
通信にこれほどストレスを抱える必要もないだろう。私たちは徐々に断捨離を始めるだろうし、自然世界も自ら断捨離を始めるだろう。

原点に戻るのだ。

資源は米しかなかった古来の日本。
知恵をフル活用して、私たちは体を動かした。すばらしい。


クリスチャンであることは幸いだ。
どんなに世が壊れようとも、聖書という1冊の書物を基準に考えられる。
天体の周期的な運行のように、私はぶれずに生きていける。
それは唯一の希望のようにも思える。

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