同じだから

普通になりたい も、人と違っていたい も、どこか同じな気がした。
無難すぎるファッションをするのも、奇抜なファッションをするのも、同じ。優等生をするのも、不良をするのも、同じ。
個々の人間に優劣をつけてる点で。
認められたい、好かれたいと思っている点で。
理想の自己像にこだわっている点で。
他人からどう見られているかの現実的イメージがまとまりあがらない点で。
日々が続いていくこと、この先も生きていくことが前提と思っている点で。

一人だと寂しい も、一人になりたい も、同じ。引っ張ってってほしい も、自由になりたい も同じ。誰かに依存することも、誰にも一切相談しないことも、同じ。自分の思い描いたとおりに生きたい点は同じで、そのために他人を使うか使わないか。

過去に蓋をして過去の話を全くしないことも、過去の話を延々とすることも、同じ。過去が全く思い出せないことも、過去が何度も再生されることも、同じ。つらい感情をそのままじゃ抱えられない点で。

人の役に立ちたい も、人を傷つけたのではないか? も、汚れているかもしれない所を触れないのも、意味がないと頑張れないのも、ゴールが遠すぎると取りかかれないのも、決断できないのも、同じ。目に見えない物をイメージできない点で。曖昧、不確か、物事の奥行き、未来、余白や失敗の価値、人が人を思う気持ちとその種類や度合い、数値にはならない小さな成長、人からそんなには嫌われてないこと、語られなかったこと。そういう目には見えない物も大切と分かるのに。

治らなそうとどこかで気づいている点、その声を聴いてくれる誰かが欲しい点で、全部の声は同じ。人それぞれ、表現はばらばらだけど。


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