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ずっとやりたかったことを、やりなさい 第3週

1月19日から始めたThe Artist's Wayの感想などを書いていきます。

第3週目のテーマは”パワーの感覚を取り戻す”
第2週目のテーマ”アイデンティティ”をさらに深めて、自分の潜在意識にアプローチしていく1週間。

1.第3週目の課題
先週よりさらに具体的に、子どもの頃の自分を思い出していくための課題。

課題を進めていくなかで、わたしは自分の受けている恩恵に気づき感謝することが増えた。この本では時折、自分の障害となっている人や経験を掘り起こす。目を背けてきた、そして背けたままでいた出来事、それがどの時間軸にあるかは人それぞれだと思う。わたしの場合は過去ばかり。むしろ現時点では、わたしの味方となり力を与えてくれる人や環境ばかりなのだ。

学生時代にあんなにも拒絶してきた「友だち」という存在が、今のわたしには何より誇れて頼れるものになっているし、夫という心からの理解者もいる。今の仕事に就いてから、面白い心を持ち続けている大人にも出会えた。その一人である上司のS氏を課題のなかでふっと思い出したところ、昼休憩で訪れた行きつけの喫茶店で出くわしたのは、ただの偶然ではないと思っている。

S氏は相変わらず飄々としたなかに、独特の個性を満たしていた。久しぶりに会ったと思えない様子で、ここ数年はまっているという歌舞伎や落語について語る。いつでも自分自身のワクワクに従って、人生を楽しんでいる生き方が、昔は眩しすぎて畏怖を感じるところもあった。今もそれは変わらないけれど、でも、わたしも人生を楽しみ始めていることにも気づく。

2.モーニング・ノート
もはや欠かせない存在となりつつある。
わたしは文庫本サイズのノートに日々書き込んでいるのだが、すでに半分以上がわたしの書いた文字と絵、そして貼ったシールに埋められているのはなかなか気分がいい。

最近の朝は、モーニング・ノートを中心に回っている。
朝起きて顔を洗い、コンタクトレンズを装着すると、キッチンで甘酒をコップに1杯注いで電子レンジで温める。それをふうふうやって飲みながら、とりあえずノートを書き始める。
最初はいつも、書くことがなにもないと思う。頭のなかががらんどうで、何もない。とりあえず、そう書く。すると何かが心のなかにもやりと出て来たり、たまたま目に入って来た日の光の具合が気になったりしてそれを書く。ここまでくればエンジンがかかって、あとはもう流れのままに。

3ページが終わる頃には、言葉たちの川がわたしのなかをごうごうと流れ始めていて、まだ書きたいんだけどという気持ちになっている。
そしてちょっとだけ動けなくなる。
本当にわずかの時間だけど、あの感覚がとても面白い。
自分のこころにしてあった蓋が外されて、中身がどどうと流れ出して、それがあと数滴ぽたぽたと流れ出ていっている。そんなくらいの間合い。
少しだるい身体をさてと、と動かせばなんだか身も心も元気になっている。
これがいわゆるデトックス・・?

3.アーティスト・デート
うさんくさく聞こえることを承知で書くのだが、The Artist's Wayを始めてから日々とってもご機嫌なのだ。イライラすることがほとんどない。

わたしは日曜日をアーティスト・デートの日と決めているが、その日の朝、わたしは珍しく少しだけイライラしていた。
イライラってなんなのだろう。心のなかがちりちりして、そのちりちりが身体のなかを巡って蠢きだす。こんな状態は、わたしのアーティスト・チャイルドによろしくない。
とりあえず身支度をして、わたしは出かけた。お気に入りのパン屋さんでピザトーストと小さなミルクフランス、そして紙パックの牛乳を買う。そして公園へ向かった。遊具も広場も充実していて、この日みたいなお天気の日は、いつも子どもが駆け回って遊んでいる。ベンチにひっそり腰掛けて、パンを頬張る。子どもたちが遊ぶところで、大人が一人、ベンチで食べている様子はとても怪しい気もするけど、これが結構たのしいのだ。外の空気を吸いながら食べるごはんは、どうしてこんなにも美味しいんだろう。すっかりご機嫌なわたしに戻っている。

併設の公民館で、編み物の本を借りる。親友に子どもが生まれたので、手編みのかわいいケープを作ろうと考えている。わたしは贈り物をするのが好きで、何より手作りするのと手紙を書くことが大好きだ。

とてもよい編み図の載っている本を借りられてほくほくしていると、ふと以前から行きたいと思っていた自家焙煎珈琲の店を思い出す。
すぐ行きたい!
早速、スマホで検索すると、なんとそこは区画整理事業の影響でGoogleマップにもカーナビにも出てこないという。今時、そんなことってある?!逆に運試しみたいな気持ちでわたしはとりあえず車を走らせた。
確かにナビも場所を教えてくれないので、ホームページに記されていた目印を参考に向かう。すると、拍子抜けするくらいあっさりと、その店を見つけた。

店に入ると、わたしの母親より同じくらいの年齢の店主と思われる女性と目があった。にっこり笑って、場所を見つけるのが大変だったでしょう、よく来てくれましたね、というようなことを言ってくれた。常連が多いのだろう、わたしが初めて訪れた客であることがすぐわかったようだ。
カウンターに女性客が1人いるだけで、店内は静かだ。
店の名前を冠したブレンドコーヒーと、日替わりのフードメニューを注文して、わたしは店内をきょろきょろ見回したり、まだ書いていなかったモーニング・ノートを広げてみたり、少しそわそわした。
初めての場所で緊張していたので、何とも落ち着かない。そこで第2週目で「新しいことに挑戦するのがすき」らしい、という発見を思い出した。
少し緊張してどきどきして、運ばれてくる珈琲はどんな味なのかわくわくして。どきどきとわくわくって紙一重だ。緊張と爽快って双子みたいだ。

子どものころピアノを習っていた。年に1度、発表会がある。舞台の上にわたしとグランドピアノだけ、スポットライトと知らない人たちの視線を受ける。失敗しないかどきどきして、手のひらに人って書いて飲み込んだり、白くなって冷や汗を書いている手のひらを握ったり開いたりしてみる。もう嫌だと思いながら、このスリルを面白がっているわたしもいる。
発表会の日に向けて、エナメルのつるんとして可愛い真っ赤な靴やフリルがたっぷりついたワンピースを買ってもらえたり、前日の夜に編んでおいて波打たせた髪の毛をハーフアップにして大きなリボンをつけてもらえる。それもまた、楽しい。

受験のときもどきどきしたけど、あれは楽しくなかった。特に大学受験。たぶんあのころ、わたしの心は死んでしまっていたから。楽しむ気持ちがなかったから。
大人になってから、どきどきすることが減った。小さくて、面白いどきどきをわたしは欲しているのかもしれない。

ちなみに珈琲はすこし酸味があるけれど飲みやすく、3色ちぎりパンもとっても美味しかった。


引き続き、第4週にも取り組みます。
全部で12週なので、すでに3分の1まで来ました!変化していく自分がとても楽しみです。

2020.2.8 shiori🌸

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