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マッチングサービスをやってみたら、ちょっと昔の自分に出会った。

私は自身の就活を終えた頃からMatcherで就活相談に乗っている。

Matcherは、私が就活を始めた時期にリリースしたサービスだ。
「就活相談に乗るので〇〇してくれませんか?」という社会人に出会って、ただ就活相談に乗ってもらうだけではなく、ギブアンドテイクな関係性を築ける。
(「就活が終わったら報告してください」みたいな優しい条件が多いので、本当のギブアンドテイクとはかけ離れているが。)

就活時代に本サービスを通じていろんな人に出会って話を聞けた経験から、私自身も社会人になったらこのサービスを利用する就活生に価値提供をしたいと思って登録している。

他に登録している社会人の方は大手企業や有名ベンチャー、マスコミ関係者が多い。
それと比べると社名も知られていないし、社歴も短い私に申し込みが来るのか?と思っていたものの、年にだいたい3,4名の学生から連絡が入る。

最初はなんで私に申し込みが来るのか疑問に思っていたが、応募してくる学生を分析すると申し込みの動機も自ずと見えてきた。

申し込みが来る学生は以下の通りだ。

①地方に根ざして働きたい学生
②弊社選考中・内定後検討中の学生
③志望が定まっていない学生

①については、私が地方創生に携わりたいとプロフィールに書いているところから申し込みが来る。
地方にいる学生からの申し込みであることも多い。

②については、「実際の社内の様子は?」という内情が知りたい学生からの問い合わせ。
具体的な質問内容については内密にしておくものの、一応人事に報告のもと進めている。

③については、おそらく多くの人に申し込んで自分の考えをブラッシュアップしたいという思いが感じられる学生が多い。

これらの動機から申し込みをしてくる学生との交流は非常に興味深い。
学生から飛んでくる質問は、まるで就活時代の自分自身を見ているようで懐かしく感じる。

しかし、今の自分に突きつけられるのは酷に感じる質問も多々ある。
業務に携わっていながらも、答えられずに無知を感じさせられることが非常に多いからだ。

たとえば先日、テキストメッセージ上での就活相談を希望する学生から「仕事をするにはどのような適性・スキルが必要か」という質問をされた。
おそらく就活生の中では鉄板の質問事項だし、私自身も気になる企業の担当者と会うたびにこの質問をしていたような気がする。

私はこの質問に対して、以下のように答えた。

私も就活をしていたときに悩んでいたのですが、これは自身が持つどのような力をアピールをするかということよりも、どれだけ面接先の企業で働くイメージを持てているかを確かめるための質問です。
人によって持っている力はさまざまなので、〇〇さんの知識や経験をどのように仕事に活かすかを具体的に話せるのが一番大事だと思います。ご自身の自信があることについて、どのように仕事に活かせるか考えていただければ大丈夫です。

求められている答えがこれでないのは分かっているものの、これ以上の回答ができない今の自分にもどかしさを感じた。

適正やスキル…そんなの私が知りたい!

私がイケイケビジネスマンならコミュニケーション能力だとか、ディレクション能力だとか、数字の分析力だとか言えたかもしれない。

でも社会人2年目の現時点で、「この適正やスキルがあったから助かった」と感じた経験はない。
(もし何かスキルがあったら助かっていたであろう事態はあったかもしれないが、ないためにそのタイミングさえも分からない)

少なくとも新卒1,2年目で「働くのに必要な適性やスキル」というのは相当特殊な環境でない限りないのかもしれない。
…というのがかつてはいろんな人にこの質問を投げかけておきながら、社会人になった今はどうしようもないことしか答えられない私の見解である。

そんなことを思いながらMatcherで就活生へのアドバイスを続けている。

早くかっこよく答えられる大人になりたーい!

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