見出し画像

#はじめての1789 in 博多座 ~Twitterで誘われてミュージカルへ行ってきた話~

唐突だが、福岡へ行ってきた。
その旅行記(?)についてはこちら。

タイトルでお分かりかと思うが、本記事で伝えたいのはただ福岡へ行ったことではない。
旅行のメインコンテンツのひとつであったミュージカルの観劇について話をしたいと思う。

博多にミュージカルを観に行くことになった経緯

今回、ミュージカルを観に行くことになったきっかけはTwitterである。
お誘いいただいたN村さん(@Nmura_asue)とのTwitterでのやりとりをもとに、経緯を簡単に要約してみた。

①N村さんからお誘いを受ける

②小池徹平さんのお茶の間レベルのファンの私、乗っかる

③博多のミュージカルに誘われる

④乗っかる→予約手配する

以上。

経緯もクソもないほどに短絡的な展開だが、ヲタク文化の中で生きてきた人間にとっては成立しがちなコミュニケーションである。

ちなみに、N村さんはとても律義な方で、多忙を極める毎日の中でミュージカルの魅力を伝えるnoteを執筆してくださった。
これも博多行きを決めた要因である。

(博多行きを決めた要因がこのnoteのはずなのに、その前に博多行き決めてる私、おかしいな?時空が歪んでいたのかな?)

とにかく、こちらのnoteを読んで「そうだ!博多座へ行こう」と思ったわけだ。(そんなこんなで無理やりに章を締める)

王道ミュージカルの観劇に関して驚いたこと3つ

私は、今までミュージカルを観たことがないわけではない。
劇団四季の作品や社会人劇団のミュージカル、歌って踊る劇をミュージカルと定義して良いのなら、ジャニーズが出演する舞台などもそれにあたると考えている。

◇私が考えるこれまで経験してきたミュージカルのイメージ
・劇団四季
深い知識がなくても行きやすい内容と価格設定のため、ライトな層が多い。
劇団四季の劇場があるエリアなら、10人に聞いたら6人は行ったことありそう。
・社会人劇団のミュージカル
知り合いがいるなどの縁があれば軽い気持ちでも行きやすいが、それ以外だとニッチなファンがいるので少々ハードルが上がる。
価格設定は劇団四季よりも安い。
・ジャニーズの舞台
ジャニヲタが公演期間中に何回入れるかに命を賭けている。
1公演あたりの価格も高いし、倍率も高い。
※ミュージカルヲタクからしたら「これがミュージカル?舐めてるでしょ?」と言われるかもしれないが、自担(*自分の好きなタレント)が歌って踊っていればそれがミュージカルだと思うジャニヲタは多い。

これまで私が経験してきたミュージカルと比較すると、今回観劇した「1789~バスティーユの恋人たち~」は今まで観てこなかった新ジャンル(*便宜上「王道ミュージカル」と呼ぶ)に分類されると思う。
「やっぱり王道ミュージカルっていろいろ違う!」と感じて書き留めていた内容がいくつかあるので、中でも3点に絞ってお伝えしたい。

※ミュージカルに明るくないため解釈違いを起こしている可能性もあり※

①ヲタクはチケットを連番しない(私が知る限りの情報調べ)

ドキドキしながらチケット購入をしたときに、N村さんがおひとり様観劇をされる話を伺って驚いた。
友だちと一緒に舞台や野球へ行ったら、その感動を隣同士の席でシェアするために連番する(*隣通しの席で観る)のが当たり前の文化で過ごしてきた私には、とても不思議な感覚だった。

ミュージカルヲタクの方はそういった傾向があるのか、はたまたN村さんの友人まわりに限る話なのか、そのことについてN村さんから今の今まで理由は伺えていないので、ぜひとも回答をいただきたい。

②ミュヲタさんならではの独特な空気感を感じる

ミュージカルヲタクの方の雰囲気は、好きな作品のジャンルにもよるけれど、今回の「1789~バスティーユの恋人たち~」のような王道ミュージカル作品が好きなヲタクの方々は、ドレッシーでおしゃれで、華やかな雰囲気だった。

これまでの人生で感じたことのない空間にいるような感覚は、ミュージカル観劇の雰囲気に合わせて着飾る意識の高い方々が集まる場所だからこそ感じられたのだろう。
劇団四季のようなミュージカルに明るくない人でも行きやすい舞台では、きっと感じられない一体感だと思う。
そんなスペシャリティー溢れる場所に行くにも関わらず、着飾る努力をしてこなかった自分が恥ずかしいと感じるほどだった。

おそらくこの空気感に馴染める人がミュージカル沼へ落ちていくのだろうし、この空気に馴染めない人はミュージカルを「敷居が高いもの」と感じるのだろうなと思った。

もしも生まれ変わるなら、ミュージカルヲタクになりたい。

③人→人、人→作品という流れでファンがつく
N村さんと観劇前にお話したときに伺った話がある。

「観劇に来る人は小池徹平さんのヲタクが多いが、出演している他の舞台俳優を見て、その俳優さんも好きになる人も多い」

この感覚が、私がこれまで行った経験のあるミュージカルにはないものなので、非常に興味深かった。

たとえばジャニーズなどのイケメンが出演する舞台では、人をきっかけに客を動員する。
その内情は作品を楽しむというよりは、ひたすら双眼鏡で自担を追い続けるタイプのヲタクが少なくない。というか多い。
それくらいならまだしも、治安の悪い現場になると自担の出番が終わったら舞台の途中で帰る人もいるという話も聞くほどだ。
恋に盲目になればなるほど、他の俳優に目もくれている暇なんてない。

しかし、王道ミュージカルは、好きな俳優がどんどんどんどん…増えていくものらしい。
観劇すればするほど推したい俳優が増えていく。
まるで底なし沼だ。(ヲタク的には最高の褒め言葉であり、禁忌の領域)

また、今回観劇した「1789~バスティーユの恋人たち~」はダブルキャストの作品である。
ダブルキャストとは、主人公やヒロインの1役に対して2人の役者があてがわれており、公演によってキャストが入れ替わる仕組みだ。

N村さんは小池徹平さんが好きだ。
私がN村さんならば、小池徹平さんが主演の回にしか観劇に行かないだろう。
だって小池徹平さんは、主演じゃない回には出演しないのだから。

しかし、N村さんはもう1人の主演 加藤和樹さんの回も観に行っている。
その魅力についてnoteも書いている。

推しじゃないほうのキャストでミュージカルの観劇をするなんて、もはや作品のファン以外の何物でもない。

この「人→人」や「人→作品」の流れが独特で素敵だと思ったので、ミュージカルが好きな人の心理を紐解いていきたいと思った。

ミュージカルの感想

ここまで来て、やっとミュージカルの感想を述べようと思う。
これも長く書きすぎると記事公開ができないので、3つに絞ってお伝えする。

①小池徹平さんが真正面に見えるどセンターの席 is 最高
取った席の話になるのだが、席についてみたら1階最後尾のどセンターであることに気付いた。
きちんと数えてはいないがきっとどセンター。
だって(距離はあれど)真正面に小池徹平さんがいるんだから。

席を選ぶ際、1階の後ろの席か2階の前の席かで悩んだのを思い出した。
1階の後ろの席へ行くか2階の前の席へ行くかで悩んだが、なんとなくで1階後ろの席を選んだのだ。
2階だとおそらく目が合っているような感覚にはなれなかっただろう。

自分の席選択のセンスの良さに震えた←
※N村さんが席選びに際して事前におすすめの席情報を共有してくださっていたため、今回の席を選択した。
完全にN村さんのおかげである。

②フランス革命の歴史、尊い(語彙力のなさw)
「1789~バスティーユの恋人たち~」は、革命前のフランスが舞台の物語だ。

パリに咲き、バスティーユに散った美しき愛の物語。
民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス―。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。
ロベスピエール、ダントン、デムーランら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。
一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプはマリー・アントワネットとフェルゼン伯爵の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。
マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンは
オランプと運命の出逢いを果たす。
決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる…。
1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。
遂に革命の火蓋が切って落とされる―。
引用:1789~バスティーユの恋人たち~公式サイト

私は歴史が好きでそれなりに勉強もしてきたのだが、革命に際して「ロナン」という人物がいたとは聞いたことがなかった。
そこで主人公のロナンについて調べたところ、この作品のオリジナルキャラクターであり、特定の実在するモデルはいないそうだ。

しかし「彼のように歴史に名は残らないが、勇気ある青年がいたからこそフランス革命が起こったのだ」という記述もあった。

確かに、革命は1人ではなしえない。
名のない革命家はたくさんいるだろう。
その中にはロナンのように、身分違いの恋人と生きるために革命に参加した人もいるのかもしれない。
「この作品はフィクションではなく、ドキュメンタリーなのかもしれない」と思うと、(「かもしれない」でしか展開していない妄想にもかかわらず)胸が熱くなった。

ロナンのような青年のおかげで今のフランスがあるし、今の世界があるし、今の日本があるし、今の私がある。
ありがとう。圧倒的感謝!!!!!

③カーテンコール
物事の終わりはいつも悲しい。
3時間弱ずっと姿を観続けていたのに、物語が終わった後のキャストの挨拶のときなど、終わってしまう名残惜しさといったらない。
観劇中、ぼーっと見ていた自分を「馬鹿野郎!もっと血眼になってよく観ろ!」と引っ叩きたくなるほどだ。

そんな中で、カーテンコールの嬉しさはひとしおである。
ああ、いなくなってしまう…ああ、また出てきてくれた…ってのが何回も感じられる瞬間が幸せすぎた。
(確か観劇した日は5回くらいカーテンコールがあった。)

その中でも特に、小池徹平さんがヒロインのオランプ役である夢咲ねねさんを引っ張って出てきた姿に何度もときめいた。
物語の世界では幸せになれないけれど、笑い合っている2人がいる…尊さ…!
(語彙力が足りないのがそろそろバレるので、このあたりで終わりにする。)

まとめ

ミュージカルを観に行ったのは7月29日(日)で既に1週間以上が経過してからのnote更新となってしまったが、公開した本日はなんとN村さんのお誕生日!
本投稿は、王道ミュージカルの魅力を教えてくださったN村さんに捧げるnoteだ。

P.S.
本当は「毎公演あんなにたくさんチューしているの?」っていう衝撃とか、ロナンが烙印押されるシーンで乳首がチラリしたのが良かったとか、そういう細かいことを書きたかったけれど、ものすご~~~く真面目に感想を書いたのでしたとさ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?