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29歳新卒社会人(入社3ヶ月目で休職) 「おかえり、」を立ち上げるまでの記憶の記録 …

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29歳新卒社会人(入社3ヶ月目で休職) 「おかえり、」を立ち上げるまでの記憶の記録 以前のブログ↓ https://mercy07s.hatenadiary.jp/

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自己紹介の前に

この記事を偶然目にしてしまったあなたへ  死にたいと思ったことはありますか? あまりに唐突過ぎる質問ですね 驚かせてしまって申し訳ありません 私はあります というか、 絶賛今、その感情を小脇に抱えながら、突如noteを始めようとアカウントを作成しました 思えばずっと、15年近くもこうやって、地を這うようにしながら生きてきました 来月29になるので、 人生の約半分は、どこかで今いる世界とは違うところに思いを馳せながら、そのくせこの世界のことを嫌いになり切ることもできずに

    • 最近

      5月から5キロ太った。人生史上最高体重である。 元々そんなに体型を気にするような性格ではなく、周りからも体型や身体をネガティブにジャッジされたことは殆どない。太っているわけでも、格別スリムなわけでもない。自分のことも他人のことも、外見についてこれまで特に興味がなかった。 でも、病気が悪化してからほんとうによく食べる。覚えていない間に食べていることもしょっちゅうだ。流石に食べている量と活動量がマッチしていなさすぎる。運動は頗る苦手だけど、少し動こうと思う。今日は1時間散歩して

      • ひとりでボンヤリする期間

        今、ひとに会いたくない時期なんだと思う。 別にそのひとが嫌いとかいやとかいうんじゃないのだけど、この前久しぶりにお世話になったひとに会ってから調子が悪い。 嫌いどころか、そのひとのことはとても好きだ。大学時代にやっていたバイト先でたまたま知り合ったのだけど、今は私がその方のやっている会社の顧客だ。それだけじゃなく、大学の卒業式でははなから諦めていた袴を準備してくれたし、今回地元に戻ってくるまでの間も時折連絡をくれた。ほんとうにお世話になっている。私は彼女の生き方や価値観は

        • 最近

          最近は、完全に人格が分かれて私の覚えていないうちに表で行動することはずいぶん減ってきた。自分のなかに何個も部屋があって、その部屋ごとにレースカーテンが引かれているみたいな感覚。前までは、ただ単に私じゃない人格が読んだ影響だと思うけど、辻村深月さんの『かがみの孤城』に出てくるお城のイメージだった。いまは、その各部屋の扉があんまり閉じてない。だからと言って、共同ロビーでみんなで集まって喋ることもない。なんとなく向こうで何しているかわかるし、そのカーテンを開けてそっちに話しかけるこ

        • 固定された記事

        自己紹介の前に

          明日を共にする存在

          今日はひさびさに主治医からメールが来た。今後の治療方針について。いまの気持ちを記録しておきたい。 💐 彼女とは同い年で、当然上京してから出会ったから、実を言うとそこまで関係が長いわけではない。私が大学在学中に読んだ本に感銘を受け、その著者が院長を務める病院に連絡を取り、数ヶ月前から予約して漕ぎ着けた縁だ。その後私の職場が病院から歩いて10分ほどの距離に決まったときは、本当に縁ってあるんだなと思った。院長とも勿論何度かお話したけれど、やはり主治医である彼女との出会いは私にとっ

          明日を共にする存在

          少しずつ、一歩ずつ、

          地元に戻ってきて、もうすぐ1ヶ月になる。 大学を次席で卒業して、3つの教員免許を取得して、都内の景色が一望できる高いビルの上場企業に就職をした私と今のわたしは、入れ物が同じだけの別の人間なような気がする。あの日々の記憶は確かにあるけれど、どことなく他人事。そうかぁ、あの子東京で上手くやれなかったんだね、って、そこまで親しくない大学時代の友人の風の噂を耳にした時のような感覚。 もう復帰することは考えていないし、できないこともわかっている。それでも青くて硬い自分の健康保険証で

          少しずつ、一歩ずつ、

          死にたさと共に、生きていく

          退院してから、昔からよく知る街でアパートの一室を借りた。 偶然にも高校時代からの友人の実家のすぐ近くで、彼女は中高時代この景色を見ていたんだなあなんて考えた。それだけのことなのに、何だか少し切なくなった。彼女は今、東京で医師をしながら、今年の春に一児のママになった。 何にもしない日もあれば、スーパーや産直で買い物したり、駅のほうまで足を伸ばしてみたりもした。同じ24時間を生きているのに、不思議と入院する前みたいな、泥を溶かすような一日ではない。あの感覚は何だったんだろう。

          死にたさと共に、生きていく

          私の夢

          明日、退院します。 良くなったからと言うより、合わなかったから、なのだけど。それでも今の心は比較的穏やかです。 退院したら、暫く行政書士や社労士の勉強をしてみようかなあと思っています。 そうはいっても、がりがりと血眼になって受験勉強に勤しむつもりはなくて、気長〜にできる範囲で無理なく楽しく。勿論落ち着いたら仕事も探すし、英語とか世界史もたまには勉強したいし、編み物や刺繍もうまくなりたいし。 30代のうちに小さな事務所を構えられたら、嬉しいなあ。 💐 高三の春に祖父が亡くな

          ままならないのが人生さ

          ままならないのが人生さ。 この言葉を初めて知ったのは、ローマの休日だったか、寺山修司の一節だったか。ませた小学生だった私は、知ったような顔をしてその言葉を胸に刻みつけた。 けれどその言葉の重みに、ここまで振り乱される人生になるなんて、もちろん当時は想像していなかった。改めて、人生っていうのはままならないものらしい。 何も、自分ひとりがこんな人生を生きているだなんて思わない。この世界に生まれ落ちたひとの数と同じだけ、この世界には地獄がある。それを隠すのがうまい人もいれば、

          ままならないのが人生さ

          またいつか

          明日から入院。 さらば東京。またいつか。

          またいつか

          My pleasure ③

          今日、主治医に 「こんなに先生にたくさん迷惑をかけて申し訳ない。たくさん動いてくださって感謝してます。でも本当に申し訳ない。ごめんなさい」と言ったら、 「My pleasureよ」 と先生は笑った。 My pleasure. どういたしまして、という訳語より そのまま、 それがわたしの喜びなの、というほうがしっくり来るような笑顔だった。 見返りだとか、良き結果だとか、報酬だとか、 そういうの抜きにして、 なにもかも抜きにして、 今この瞬間に、自分ができる最大の善を尽く

          My pleasure ③

          My pleasure ②

          推敲前の文章。 こちらがより一層私の気持ちを素直にありのまま表現しているので、記録として保存しておきたい。 🎋🎋 あれから8年。 2016年7月26日、相模原で起きた事件のことを、私は片時も忘れたことがない。あれからずっと、べっとりと心に塗りたくられた感情に、私は今でも上手く名づけすることができずにいる。 💐 当時私は神奈川県内に住んでいて、数週間後に施設へ赴いた。380円の竜胆を片手に、電車とバスを乗り継いで行った。とても遠かったし、とても暑かった。 堅くて冷た

          My pleasure ②