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心のアルバム。

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過去を思い出して、整理していく文章を集めました。つらかった記憶、楽しかった記憶、どちらも原点を振り返るために必要。 私の人となりに興味を持ってくれた人はどうぞ。
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記事一覧

認知症の祖母と、恋バナ。

5年前に、父方の祖母が91歳で亡くなった。 祖母は年を重ねるにつれて、できないことが増えて…

35

ロックな精神と、尖った文章。

以前は「尖っている人はカッコイイ」と思っていた。社会に反抗するロックミュージック、毒舌な…

36

17年越しの父への手紙。

「ガンになった。2週間後から治療を始めるからその前に会わないか。」と父から連絡が入った。 …

93

画家の大叔父と、抽象画。

幼稚園の文集の「将来なりたい夢」のお題で「画家」と書いた。お花屋さんや、ケーキ屋さんは思…

35

おばあちゃんの海の家と虹色かき氷。

おじいちゃんとおばあちゃんの家からは、瀬戸内海が一望できる。 駐車場のスペースから石段を…

51

弟から見た両親の離婚と、心のヘッドフォン。

約2年前に、弟の遼と二人で飲みに行った。待ち合わせはJR武蔵小杉駅の改札。久しぶりに家族に…

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子どもの頃に、気づけなかったこと。

小学生のとき、近所の駄菓子屋さんによく100円や200円を握り締めて走って行った。 弟はお気に入りの定番のお菓子を繰り返し買うタイプだった。10円ガムに10円のヨーグルトのお菓子と、30円のソーダかコーラ味の小さなお餅。あと、ゼリー。ビッグカツなんかも、好きだった。 弟は貯金残高が35円になったときに「5円チョコ7個も買える!」と胸を張っていた。私は「なんと、ポジティブな考え方…!」と驚いたのを覚えている。 私は好きなお菓子があるものの、試したことの無い新しいおやつに弱

さみし虫。

わたしの肩の上には、小さな生き物が乗っている。そいつはどこからともなくやって来て、わぁわ…

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心のバリアとバウムクーヘン

以前「親しさサークル」という企画をしたときに、「私は心のバリアが厚くて固い」というような…

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別の人の生き方に憧れたら、池平撤兵さんの『ふつうのいるか』を思い出す。

高校生のころまで、絵は私の味方だった。 自分のことは大嫌いだったけれど、自分の描く絵だけ…

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いつになったら、自分の人生を生きるの。

「感受性が鋭すぎる人は生きていけないんだよ。世の中の醜い部分に耐えられなくなるから。」 …

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もし、与えられたものしか、渡すことができないのであれば

「他人の気持ちがわからない」というのが、長年の悩みでした。あまり、他人に興味も持てないし…

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私たちは歪んだレンズ越しにしか、他人を見ることができないけれど

みんな、多かれ少なかれ、歪んだレンズ越しに世界を見ていると思っています。 歪みそのものが…

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ピアスは、高校生の私が「真面目ないい子」をやめる決意の証だった

「え、ピアス?!森本ってそういうキャラだったっけ?」 高校2年生の夏、私が両耳にピアスの穴を1個ずつ開けたときに、クラスメートに言われた台詞です。 勇気がなくてスカート丈を短くすることもできず、髪の毛を染めることや化粧をすることもできなかった私が、いきなりピアスを開けた。たった、それだけのこと。それが、私にとっては重大な意味を持っていました。 私の通っていた高校は校則がゆるく、茶髪もメイクもスカート丈も何も規制がありませんでした。それでも、なんとなく「イケているグループ