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要約 『赤ちゃん寝かしつけの新常識』 著者 ソフィア・アクセルロット

●ベストフレーズ

光は、すべての人間に同じように、はたらきかけます。光の浴び方が、目覚めと眠りにどう影響するかに個人差はありません。夜にふつうのライトを使わないようにすることで、ほとんどの赤ちゃんの睡眠が改善します。(中略)どんな赤ちゃんであっても、お昼寝を調整することで、夜の睡眠時間を長くする効果が期待できます。 184ページより

●本書とは

赤ちゃんの睡眠についての悩み

本日の一冊は、サーカディアンリズム(体内時計)の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したヤング遺伝子研究所に所属する睡眠科学者で二児の母ソフィア・アクセルロット氏の『赤ちゃん寝かしつけの新常識』です。

この本を読むと、生後3カ月の赤ちゃんでも夜に7時間以上まとめて寝てくれるようになる方法がわかります!

●本文要約

1.体内時計は光でコントロールされている

日光に含まれる波長(光の色)の割合が1日を通して変化するということはあまり知られていません。朝の日光は、青の光が多く、夕方には青が減少して、赤が増加します。(中略)この青い光こそ、体内時計と睡眠にもっとも大きな影響を与えるということがわかっています。 32ページより

人間を時間の分からない窓のない部屋で過ごす実験をしたところ、いつもと同じリズムで寝起きして生活しました。このリズムを「サーカディアンリズム」と言います。この研究で著者の所属する「ヤング遺伝子研究所」が2017年にノーベル賞を受賞しました。
サーカディアンリズムを実際の昼夜と合わせることができるのは「光」のはたらきです。①光を浴びる時刻 ②光の強さ ③光の色 この3点が重要です。朝の日光に含まれる「青い光」は人体を目覚めさせます。これはLED、テレビ、スマホの画面などの人工的な光「ブルーライト」のことです。夜に子どもに画面を見せることはやめましょう。

2.昼寝を減らして睡眠時間を調節する

生まれたばかりの赤ちゃんの行動や身体機能には、まだ効率的な時間割がなく、現実の時刻とも、親の望む就寝・起床時間とも合っていないのです。つまり、生まれたばかりの赤ちゃんの体はでたらめに働いています。わたしたち親にできることは、赤ちゃんが生活しやすくなるように、体を整えてあげることです。 57ページより

「睡眠圧」は時間に関係なく疲労がたまると「今すぐ寝なさい」と命令します。寝つきをよくするためには、体内時計と睡眠圧のタイミングが合っていなければいけません。
赤ちゃんはその月齢に応じて平均の睡眠時間があります。昼寝をしすぎると睡眠圧とのズレが生じ、夜泣きが多くなります。昼寝を減らしたことで夜泣きが改善した例もあります。決まった時間に起床・睡眠(平日だけではなく週末も!)することで身体の消化機能や気分など、すべての身体機能の調子が整います。赤ちゃんも体内時計のリズムを整えることでスムーズに眠れるようになるのです。

3.光の使い方

わたしたちの目は光にとても敏感で、光のつぶ(光子)ひとつでさえ感じてしまいます。光の粒ひとつでは、「朝だよ、起きて!」と体内時計に知らせることはできませんが、ごく弱い光をほんの短時間浴びるだけで、目覚めを引き起こします。 63ページより

睡眠を促すホルモン「メラトニン」は青い光を少量でも浴びると減少し、目覚めてしまいます。赤ちゃんの寝る部屋の照明は「赤い光」にしましょう。赤ちゃんが早朝4~5時に起きて困る場合は遮光カーテンをつけ、朝日の差し込みを防ぎましょう。少しでも光が漏れていると人の目は敏感に感じてしまいます。授乳の時間に

続きは以下リンクからお読みいただけます。(残り5000文字)

4.昼モードと夜モード
5.眠る環境を整える
6.起床時間からスケジュールを決める
7.ルーティーンをつくろう
8.寝る力を引き出す睡眠トレーニング
9.ママ・パパになった脳の変化
10.科学的に間違っている通説

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