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要約 『ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則』 著者 ミッチェル・レズニック

●はじめに

本書は、プログラミング言語「スクラッチ」の開発者で、MITメディアラボの「ライフロングキンダーガーテン(生涯幼稚園)」研究グループ代表の著者が、デジタルネイティブな子どもたちとその親に贈る教育論です。

●予期できない状況を乗り越える「創造的人材」が頼り
今、世界では、加速度的に新しい技術やコミュニケーション手段が誕生しています。社会で成功するには、次々生まれる技術を使いこなしていく創造的な適応力、平たく言えば「遊び」が必要です。また、人類は資源枯渇や人口増加など、体験したことのない問題に直面しています。今後の社会では、これらの状況を解決する新しい選択肢や予期せぬチャンスを生かせる創造的人材が必要だといいます。

●一生を、幼稚園児みたいに過ごす
指示とルールに従うことを優先する教育では「創造的人材」を育てることはできません。本書の結論は、遊びながら試行錯誤を繰り返して学ぶ「幼稚園児の学習方法」を生涯続けることが、創造的思考者として成長し続ける道だ、というものです。

本書では、「創造的な学びの4つの基本原則」
遊び(Play)
プロジェクト(Projects)
情熱(Passion)
仲間(Peers)
とその実践例を紹介しています。

●本文要約

1.創造的な学びとは

結論から言ってしまうと、幼稚園児は理想的な「創造的な学びのスパイラル」を繰り返しています。しかし、幼稚園後の学校教育は、指示への服従と、情報の処理に子どもを集中させてしまいます。「創造的な学びのスパイラル」は体験できません。
「創造的な学びのスパイラル」の鍵となるのは「遊び」です。「遊び」とは、新しいやり方や楽しみ方を見つける「方法の開発」という人類普遍の創造的営みなのです。

2.「プロジェクト」を作ろう

子どもたちが創造的に学び続けるためには、それぞれの関心につながる「プロジェクト」に取り組むことが大切です。プロジェクトは、最終的にものを作り、問題を解決していくものです。その過程でアイデアを交換したり、未知の状況を理解したり、そのための戦略を学べます。プロジェクトを作るには、まずは子どもの関心やこだわりを歓迎しましょう。それがプロジェクトの原点となります。
また、子どもが遊びやゲームに夢中になると大人は、「遊んでばかりで良いのか」心配になります。大事なことは子ども達が何をしているかではなく、何を体験しているかです。デジタル機器やゲームであっても、探求的に学びを広げている可能性があります。よく観察してみることが大事です。

3.困難を乗り越える「情熱」

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